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新型コロナウィルス感染症が世界的な流行の兆しを見せ始めたのは2020年に入ってからですが、同年3月には、それまで週3往復あった新千歳-ユジノサハリンスク間の定期航空便が全て運休となり、以降、北海道とサハリンを直接結ぶ交通手段は失われたまま現在に至っています。
その影響で、稚内市サハリン事務所の活動も長期間の停滞を余儀なくされていましたが、2021年10月、約1年半ぶりに所長がサハリンへ渡航し、業務を再開したところです。
久しぶりのサハリン。通勤途中に見かける、ユジノサハリンスク市内のレーニン広場に聳えるレーニン像は相変わらずの威容を誇っていますが、よく見ると、周囲にこれまでと若干の違いがあるのに気づきます。
※レーニン像
像の脇に、これまでは無かった、QRコードを示す標識が新しく立っていました。試しに、このQRコードをスマートフォンで読み込んでみると、下記のようなロシア語のページに誘導されます。
※QRコードの標識
Департамент культуры и туризма администрации города Южно-Сахалинска - Памятник искусства регионального значения "Памятник В.И. Ленину" (yuzhno-sakh.ru)
このページでは、記念碑(レーニン像)の設立年月日、作者、設立に至る経緯などの詳細が説明されており、この場所を初めて訪れた人でも、モニュメントの歴史的な意味や、その由来が理解できるようになっています。
(この説明によると、このレーニン像は1970年、彼の生誕100年を記念して建立されたとのことです。)
レーニン広場には、さらに、このようなレンタル自転車乗り場も新設されていました。
※レーニン広場のレンタサイクル
レンタサイクルは、傍らに立つこの標識に使い方が書かれており、スマートフォンのアプリと連動して、市内の他の場所に設置された、別の乗り場へ乗り継ぐことも可能です。
※レンタサイクルの説明
レーニン広場のほか、このようにガガーリン公園にも、レンタサイクルが設置されていました。使い方に慣れたら、例えばレーニン広場からガガーリン公園まで、または他の場所まで、徒歩やバスだけでなく、自転車でも気軽に行き来することが可能になっています。
※ガガーリン公園のレンタサイクル
なお、先ほどのQRコードを示す標識も、レーニン広場だけでなく、市内のあちこちに出現しています。これは、州立美術館と州立図書館前の広場に設置されている、チェーホフの銅像です。
※チェーホフの銅像
ここでも同様に、QRコードからロシア語のページを読み込むことができます。モニュメントの設立年月日、作者、設立に至る経緯などのほか、チェーホフのサハリンでの経歴が詳しく説明されています。
これらはユジノサハリンスク市による新たな取組の一つで、サハリンを訪れる観光客の利便性向上と、地域の歴史や文化の理解促進を図るための仕組みです。
今はロシア語対応だけですが、今後、日本を含む諸外国からサハリンを訪れる観光客も利用しやすいように、改良されてくるものと思います。
久しぶりに訪れたサハリンは、今まで以上に新たな施設も増え、新たな取組も盛んであることを肌で感じます。また絶えず進化、発展するのが、サハリンの特徴とも言えます。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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