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例年より温かい感の“芸術の秋”(2010年11月19日)

2010年11月のユジノサハリンスク ユジノサハリンスクの気候は、次第に冬型になりつつありますが、昨年同時期のような積雪はありません。昨年より温かい印象を受けます。

 サハリンでは、10月31日の日曜日に、サマータイムが終了しました。“通常時間”となり日本との時差が「1時間先行」となっています。

 先月話題にした「全ロシア人口調査」についてですが、10月19日夕方、私の住むユジノサハリンスク市内のアパートにも2人の調査員がやって来ました。学生風の若い女性2人連れでした。片言で話して記入してもらい、調査はすぐ終わりました。


レーニン広場に登場した馬車 日本と比べると、ロシアは「祝日の少ない国」ですが、11月4日は「民族統合の日」の祝日、5日が“振替休日”で、続く土日曜日と合わせて貴重な“4連休”となりました。

 この中で、11月4日にユジノサハリンスク市では、勝利広場で民族アンサンブルのコンサートが行われました。TVにも、ロシア各地の民族アンサンブルグループが出演していました。

 この祝日は、昔々の出来事ですが、1612年にモスクワに侵入したポーランド軍を、貴族ポジャールスキーと農民ミーニンが力を合わせ一緒に退去させたことに由来し、2004年12月に新たに制定されました。1612年のこの日は「身分の差を越え、国が一つになった象徴的な日である」として、モスクワ「赤の広場」聖ワシーリー寺院の前にポジャールスキーとミーニンの像があります。

 “祝日”として休日になるものでもないのですが、ロシアでは、毎月、いろいろな“職業の日”というものが在ります。例えば11月11日は、ロシアの「警察官の日」とされた日でした。この「警察官の日」で、特別な行事は在りませんでしたが、例えば「漁師の日」等は、水産業が重要な位置を占めるサハリンだけに、盛大なイベントを催す街も在ります。

 この時季は“芸術の秋”で、様々な催しが増えます。11月3日には、お誘いを頂き、ユジノサハリンスク第一番音楽学校で催されたモスクワ在住ピアニスト、ミハイル・ツルーシチキンによるピアノ・ソロ・コンサートへ足を運びました。彼はリストの曲4曲を演奏しましたが、こうしたレベルが高い“生演奏”に触れられるのも、この時季の愉しみの一つでしょう。

 音楽ばかりではなく、演劇も“シーズン”に入ります。10月22日には、チェーホフ劇場で「劇場創立80周年記念ドラマ」の公演が催され、こちらへも足を運びました。


チェーホフ劇場の公演 現在のチェーホフ劇場はユジノサハリンスクにありますが、その起こりは1930年に当時の州都アレクサンドロフスク・サハリンスキーで開設された“州立劇場”とされています。アレクサンドロフスク・サハリンスキーの街は、帝政ロシア末期の著名作家アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフが、初めてサハリンに上陸した地で、現在もチェーホフ博物館で当時の資料などを展示しています。その後、同劇場は、州都に制定されたユジノサハリンスクへ1946年に移転し、現在に至っています。

 この日のドラマは、歴史の小シーンを、主な時代ごとにコント劇で表現した珍しい構成で、日本時代のシーンもあり、満員の観客も満足したようです。出演は、国立サハリン総合大学が運営する演劇養成学校の学生達でした。

 このチェーホフ劇場ですが、来年、札幌でチェーホフ作品に基づく劇『サハリン島―第1章』を上演する計画です。

 サハリンとの文化交流を推進する在ユジノサハリンスク日本国総領事館による“囲碁講座”が始まったことを先月話題にしましたが、4回予定の講座が去る11月3日をもって終わりました。この講座開催を聞きつけて、ユジノサハリンスク在住の日系ロシア人で碁を打つ方がが見学に来て、一緒に指導してくれました。この方は、今年のヴラジオストク大会の級位戦で優勝したとのことでした。ヴラジオストク大会には、新潟方面から日本の有段者多数が参加したと話してくれました。新潟方面では、ウラジオストク方面の皆さんと囲碁の交流が行われている様子ですが、稚内をベース基地にしてサハリンでの囲碁普及を続けていけば、知的な交流が、さらに広がるのではないかと思っております。


サハリンの子ども達を対象とした囲碁教室 サハリン事務所では、様々な会議に参加する等し、各方面への稚内に関する情報提供を何時も行っています。

 10月14・15日には、ユジノサハリンスク市内のホテルで「サハリン観光振興クラスター」が開催されました。本事務所も出席のうえ、稚内観光のプレゼンテーションとPR用パンフレットを配布しました。

 11月18日には“サハリン日本センター”で開催された第16回日本語会話クラブ定例会へ出席し稚内をPRしました。日本へ関心を寄せる皆さんを対象に、手軽な旅行先ということになる稚内について御紹介した訳です。

 この“日本語会話クラブ”というのは、国立サハリン総合大学とユジノサハリンスク法律経済情報大学に勤める日本語教師が、日本語での交流を目的として、月1回開催されているものです。

「サハリン観光振興クラスター」の模様から こうした催しの他、石油・ガス大手の在サハリン事務所、船舶関係、輸送関係の企業を訪ねて稚内港の情報提供を行ったり、稚内市サハリン事務所を訪ねる方の眼に止まるよう、稚内港に関する掲示物を用意するなどしています。11月に入ってから、来年の稚内・コルサコフ航路運航予定が確定したことから、それについても各方面へ連絡しています。

10月28日には、 ユジノサハリンスク駅前公園でユジノサハリンスク市主催の桜植樹式がありました。桜の寄贈者は、ユジノサハリンスクでレストランを経営する宮西豊氏で、同氏は「大きな若木ですので、来年から桜の花が咲くでしょう。」と話していました。

 桜の花でもないですが、様々な地域間交流が続けられ、多くの成果が花開くことを願って止みません。

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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