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6月に入って、日中の気温が20℃を超える日も多くなっています。2月頃は「氷点下20℃」というのも頻発していたので、最近の「プラス20℃」という状態に、変な感慨のようなものを感じます。
天候の良い日の朝、早めな時間帯は12℃や13℃で、日が高くなるにつれて気温が20℃くらいになっていきます。上着無しでシャツ姿、Tシャツやポロシャツという服装の人達も日中は目立ちます。
5月末の方に、少しユジノサハリンスクを離れていたのですが、その間に木々の緑が濃くなったようです。日差しも強めになって、木陰が心地良い場合が増えました。方々で色々な花が咲いている様子も目に留まるようになりました。
好天の日は日差しがキツく、鮮やかな緑の木陰が心地良い感です。
ユジノサハリンスクは「鮮やかな季節」に入ったように思います。
様々な花が咲いている様子が目に留まるようになりました。
他方、そういうように思っている中で不意に気温が下がって、風が冷たく思える場面も生じるので、風雨をよけるような上着はしまい込んでしまう訳にもいかない感です。
ラジオ放送やホームページ、またはブログで「ユジノサハリンスクで楽しく見たロシアの映画」ということに話題が及んだ経過があり、興味を覚えたという方があるかもしれません。
個人的には、「多分、日本では紹介されない?」というような気がするロシアの作品が上映されている情報を目に留めて、面白そうだと思えば見に行きます。例えば以前に話題にした、有名な詩人のプーシキンが現代の街に現れてしまうというような作品等です。
最近は、第2次大戦期の戦車<T34>が開発された頃のエピソードを脚色した作品や、ワールドカップの年ということで登場した、現代のロシアのプロサッカーの世界を舞台にした作品を楽しく見ました。それから、少し前には日本国内でも「作品の是非を巡って、ロシアで反対運動が起こっている」という話題が伝えられていたと思いますが、「最後のロシア皇帝」として知られるニコライ2世の皇太子時代のロマンスを扱った『マチルダ』という作品も見ました。これはロシアの昔からの戯曲にありそうな物語だと思いながら見たのですが、帝政時代の雰囲気の美しい映像や、作中の列車事故の迫力ある場面が記憶に残った作品でした。
映像が記憶に残ると言えば、最近はロシアの作品でも大胆にコンピュータグラフィクス等の技術を駆使して、凄い映像を作っている場合が見受けられます。1980年代のソ連の宇宙開発に関するエピソードに基づいた脚本の作品を見たのですが、あれは凄いモノでした。コントロール出来なくなった宇宙ステーションの<サリュート>を修理するため、小型宇宙ステーションの<ミール>を打ち上げてドッキングさせ、エンジニアとパイロットのコンビが修理に取組むというお話なのですが、ロケットで<ミール>を打ち上げる場面が秀逸でした。多分、実際の記録映像としては撮影しにくかったであろう角度の、目の前で見ているような迫力の画が作られている他方、2人が乗り込んでいる場面の画も酷く細かくリアルに作り込まれています。パイロットが娘から渡されたぬいぐるみの“ミーシャ”をその辺にぶら下げていて、それがカタカタ揺れていて、管制室とそのぬいぐるみに関するやり取りがあるというようなことまであります。そして<ミール>が宇宙空間に射出される時のロケットの動きも大迫力でした。
こちらでの映画上映ですが、日本国内でも紹介されている、世界的なヒット作品が、上映作品の比率としては高めだと思います。精確に数えてみた訳でもないのですが、例えば映画上映の情報を見て10本の作品を目に留めたとすると、その中の7本くらい、あるいはそれ以上がロシア以外の作品であるという感じです。
有名なアメリカ等の映画について、日本ではわかりやすい日本語の邦題が冠せられる、またはカタカナでの呼び名が定着しています。ロシアでも意味をロシア語訳したような題が冠せられる、または英語の読み方をロシア語のアルファベットで示す呼び名が付きます。
日本国内ではおおむね大人が1人で映画を見る場合には1800円が標準で、何種類かの割引が設けられているような様子です。
対して、ユジノサハリンスクの映画館では、作品ごと、時間帯ごとに各々に料金が設定されています。そして“名画座”という感じで、往年の有名作品を上映している場合もありますが、そういう場合には極端に安い料金です。
料金はおおむね、250ルーブルから350ルーブルくらいというのが普通であるような感じです。有名作品や、人が多く出そうな夕方はやや高いという感じです。“名画座”というような上映の時、50ルーブルというのがありました。
ユジノサハリンスクでは、500ml入りのペットボトルで清涼飲料水を求めると100ルーブルで釣銭が出るというような価格帯です。安価なミネラルウォーターであれば、50ルーブルで釣銭が出るような価格帯です。カフェで、カプチーノやキャラメルマキアートというような、店によっては華々しいラテアートが施されたモノが出てくる場合もある飲み物が200ルーブルから300ルーブルくらいです。
こういうように思うと、日本の「1800円」に比べて、ユジノサハリンスクで映画を見るのはやや手軽な感じになるようには思えます。
最近のレートでは、「1ルーブル=2円くらい」のようですから、例えば「映画を見るのに300ルーブル」と言えば「600円くらい」ということになるかもしれません。が、日本国内で言う「600円」よりも「少し高め?」という気がしないでもありません。こういうのは、様々なモノの値段の体系がある中での感覚なので、単純にレートで計算して論じることも難しいのかもしれないと考えます。
シネコンのポップコーンは、様々な色のキャンディーでコーティングされたモノです。「キャラメル味」風な感じでおいしいです。
そしてこれが380ルーブルです。映画の券が300ルーブルで、ポップコーンが380ルーブルということもあって、少し不思議な気がします。が、映画の入場券の料金体系と、ポップコーンのようなモノを料金体系が全然違うモノなので、こういうことが起こるのでしょう。
※サハリン事務所ブログ <65RUS-ユジノサハリンスク市アムールスカヤ通から・・・>の映画館や映画関係の話題はこちらから
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