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9月上旬の天候がよい日、日中は20℃を超えるような具合でしたが、他方で夜遅くから早朝の気温が低めな時間帯には10℃前後と少し肌寒く思える感じになって来ました。少し前までは午後9時前後まで明るい感じであったものが、最近では午後8時頃に暗い感じとなり、季節が着実に移ろっていることを思います。
8月に少し規模が大きな停電が発生し、稚内市サハリン事務所もその影響を受けました。
停電は頻発している訳ではありません。4月以降では8月2日の停電が初めてでした。
ユジノサハリンスクでは老朽化した送電網を新しいモノに切り替えるということになり、8月に工事が行われていました。8月2日の停電は「知らなかった…」という感じだったのですが、以降の停電に関しては「送電網切り替えのため、ご理解とご協力をお願いします」と電力会社から予告が出て、テレビニュース等でも話題になっていました。稚内市サハリン事務所の周辺では、8月15日と8月17日にその予告もあった停電が発生しました。
その停電の日に、信号機が止まっていたのは少し驚きました。「ついていて当然」と思っている信号のランプがついていない様子は「何が起こった?」と少し驚きます。思わず写真を撮ってしまって、後で写真を見て「少しほこりが被って、汚れている」と気にならないでもなかったのですが、それはどうでも構いません。そんなことよりも「ついていて当然のランプが消えている」ということが問題です。
こういう状態になると、警察官がやって来て交通整理ということが行われるものです。ユジノサハリンスクでは、「特に車両の通行が多い通りが交差しているような箇所」について、または「特に車両が混み合っている時間帯」に警察官が交差点辺りに登場して交通整理をしている様子が見受けられました。が、むしろ驚くのは、信号機が点灯していなくて、警察官が出ていない場所でも「歩行者優先」が一定程度徹底しており、歩行者が普通に道路を横断していて「さほど、混乱していない」ように見えたことでした。
ユジノサハリンスク市内の都心部は、住宅もオフィスも商店も混在していますから、こういう「停電してしまう工事」を計画すると、「いつ停電?」と決めることが難しいように思います。日中のオフィスアワーの停電だったので、事務所の業務は少々難儀しました。近隣のオフィスや商店では、休業してしまっていた場所もありましたが、何やら発電機を持ち出して使っている場所も見受けられました。官公署や金融機関等では、停電時に備えて大きな発電機で電力を供給出来るようにしている例が多くあるようです。停電の日に用事があったのでユジノサハリンスク市行政府を訪ねました。稚内市サハリン事務所から、大きな道路を一本渡ったような場所にあるユジノサハリンスク市行政府ですが、いつものように明かりもついていて、オフィスの機器も普通に動いていました。「そこの道路が、停電の区域と、停電ではない区域の境になっている?」と思いましたが、ユジノサハリンスク市行政府の本庁舎には停電時に備えた大きな発電機が据えられているのだそうです。
9月初めに慌ただしく一時帰国をするということで、お土産にしようと、少し出来がよいミニチュアのロシア製自動車を用意してみた経過もありました。救急車や警察車両に使われているロシア製のバンの、少し出来がよいモノに眼を留め、それを求めてみたのでした。
こうした玩具関係を扱っている場所にも色々とあります。
お子様関係のモノを手広く扱うような感じのお店に玩具のコーナーがあるかと思えば、「本の店」という看板の場所が玩具屋と見まがうようになっている(「本らしい本」が並んでいる様子が見当たらないというような場合さえあります)、以前は音楽ソフト等が多く売られていた店でゲームソフトが主力商品のようになっている傍らに玩具が並んでいる、家電製品等を手広く扱っている店で玩具が色々と売られている、新聞や雑誌等を扱っているスタンドか売店のような場所で玩具が売られているという具合で、玩具屋、玩具売り場、玩具の取扱がある店ということであれば、色々なモノが見受けられると思います。ちなみに、上述のミニチュアの自動車は、家電チェーン店の玩具が置かれたコーナーで見付けて求めたのでした。
日本国内でお子さんの玩具と言うと、特撮ドラマの変身ヒーローに関係するモノや、女の子の着せ替え人形のようなモノが思い浮かぶかもしれません。
サハリンでは、変身ヒーローのグッズというようなモノは余り見ません。変身ヒーローが出て来る特撮ドラマのようなモノがテレビ放映されている事例も、ちょっと聞きません。他方で、世界的に人気のSF映画である『スターウォーズ』のグッズ―作中に登場するキャラクターのフィギュアや、乗物等のミニチュア―や、ディズニーアニメや、ロシアでオンエアー中のアメリカ等のアニメ関係のグッズは色々と見掛けます。
女の子のおままごと関係のモノも色々とあると思います。少し前に、近所で小さな女の子が「小さなベビーカー?」のようなモノを押して歩いていたので、「何をしている?」と思って見ると、ベビーカーを模したモノを押していたところで、その“ベビーカー”には「赤ちゃんのお人形」がしっかり乗せられていました。いわゆる“おままごと”の一種なのでしょう。
それから大小様々で色々な車種のミニカー―飾っておくようなモノから、乱暴な子が半ば壊れる位にして遊んでいるようなモノまで―や、ぬいぐるみの類も幅広くあるようですし、日本も含む色々な国で人気の<レゴブロック>のような玩具も方々で様々な種類が売られています。
そういう家の中で使う玩具に関して、外ではややわかりにくいのですが、子ども達が外で遊んでいる様子を見掛けると、最近はキックボードやローラーブレードの人気が高いようです。何となく「子どもの姿を見掛ける=大概はキックボードを使っている」というイメージさえあります。
そういうキックボードを使う子ども達も見掛ける歩道に、時々不思議なボックスを見掛けます。「公衆電話?」に見えなくもないのですが、少し様子は異なります。
最近は日本国内でも「公衆電話ボックス」は数が減っていると思いますが、ユジノサハリンスクでもその「公衆電話ボックス」らしきモノは見掛けません。他方、写真で見ると「公衆電話ボックス」のようにも見えるATMは非常に多いと思います。
ATMは日本国内でよくあるように、銀行の支店が入っている建物の入口付近で、支店の営業時間と関係無く朝から夜まで出入り可能なように設えられた場所に何台か並んでいるという例もあります。が、ユジノサハリンスク市内では「バス停に設けられた、バスの乗客が雨を避けるための屋根に“ブース”が組み合わされ、そこにATMが据え付けられている」という、「公衆電話ボックス」のように見えなくもないタイプのATMが多く見受けられます。
あるいは“総数”としては、そういうようなバス停に設けられているATMのブースの方が、銀行の支店が入っている場所にあるモノよりも多いのかもしれません。「ATM」とでも言えば「バス停?」という連想もあるようにさえ思えます。もちろん、全てのバス停に備えられているのでもありません。歩道の幅が広めな場所、乗降客が多いような感じの場所にその「公衆電話ボックス」と見まがうようなATMが見受けられる事例が多いと思います。
少し不思議な出来事や、不思議なモノは意外にあるように思いますので、今後も取り上げてご紹介する機会があればよいと思います。
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