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ユジノサハリンスクでは、6月後半から7月初め頃まで「少し度が過ぎないか?」という程度な、“涼しい”を通り越して“寒い”ような感じ、また曇って雨が交じるような感じが続いていました。最近になってようやく日中に20℃くらいの気温になって、晴れ間ものぞくようになっています。
多少肌寒い中でも花は鮮やか….
昨年、サハリンにいらっしゃった方は「夏に天気が良い時のサハリンで見られる青空の青さが実に素晴らしい」という話をされていましたが、私もその説に賛成です。こちらの、天気が良い日の青空は素晴らしいです。
「夏らしい」感じの素晴らしい色を見せるユジノサハリンスクの空をスキー場から望む。
ロシアでは、サッカーは最も人気が高いスポーツの一つです。ワールドカップへの注目度もそれなりに高く、特に今年は「自国開催」でもありましたから、更に注目度が高かったと思います。大会期間中に「今は、どこへ行っても、皆サッカーの話題ばかりだ・・・」というようなつぶやきも、何度となく耳にしました。
予選から決勝まで、11都市のスタジアムが試合会場になったと聞きます。広いロシアですから、涼しい感じの場所から、申し訳ないですが「サッカーの試合を開催するには暑過ぎる?」ように見える場所まで、色々とありました。
が、実はロシアはもっともっと広いのです。ワールドカップの試合が開催された各都市で使われている時間帯と、サハリンの時間帯とでは8時間も時差があります。
日本でもサッカーのワールドカップは人気で、「リアルタイムで試合の中継を楽しもう」とした方は大勢あったと思います。現地で「午後5時キックオフ」は、日本であれば「午後11時キックオフ」ですが、サハリンであれば「午前1時キックオフ」です。現地「午後9時キックオフ」の遅い方の試合であれば、日本で「午前3時キックオフ」、サハリンで「午前5時キックオフ」です。
ということで、サハリンの「リアルタイムで試合の中継を見る」というサッカーファンは、例えば「明日の試合は朝の4時50分に起きて、朝5時から見る!!」というようなことをしていた訳です。
サハリンに居る分には、「国内開催」と言っても、日本でワールドカップの試合のテレビ中継を楽しむ感覚とさほど大きな差はないかもしれません。
しかし、サハリンのスポーツファンは、こういう状況に日本のスポーツファン以上になじんでいるかもしれません。サッカーのワールドカップに限らず、人気のある競技に関して、ロシア国内やヨーロッパ諸国で開催される大会が色々とあって、「現地○時?すると当地は○時だ」という具合に考えて、テレビ中継を楽しむような例が多くあるのです。サッカーの他に、ロシアではアイスホッケーの国際試合や、バスケットボールの観戦も人気ですから、「中継を見るから早起き」という話題は時々耳にします。
「国内で時差」という中のテレビ放送ですが、「違う時間帯の時刻表示が画面に現れる」とか、「特定の番組の放送時間が何となくわかりにくい」という、「とりあえず国内の時間帯が一つ」ということになっている状態になじんでいる日本の感覚では、掴みにくいものはあります。サハリンの皆さんは、そういうのが「当然」な中で長く暮らしているので、慣れていらしゃるのでしょう。が、少し不思議ではあります。
日本では、代表チームを応援しようということになると、青いユニフォームを着て集まる人達がいて、ワールドカップ等になると、スポーツ用品の店で目立つように飾っていたりします。
サハリンでも、ロシア代表チームの現在のユニフォームや、少し前のモデル等、様々なグッズが売られている場所があります。
サッカーは、両チームの選手達が入り乱れる関係上、片方のチームが濃い色のユニフォームであれば、他方が薄い色のユニフォームにする、あるいは同系色は避けるということで、大概は2種類のユニフォームを用意します。更に言えば、サッカーではゴールキーパーも少し違う色のユニフォームを着ますが。
今年のワールドカップに出場したロシア代表チームは、赤いユニフォームと白いユニフォームを使いました。白は、赤いユニフォームを着たスペインのチームと対戦した試合で使っていましたが、他の試合は、赤のユニフォームだったと記憶しています。
2018年のワールドカップでロシア代表チームが着ていたタイプの赤いユニフォーム
こういう国の代表チームのユニフォームは、各々に色々な経過があって色等が決められているようで、そういう経過の色々なお話も面白いのですが、ロシアでは長く赤か白を使っているようです。
確か、2002年に日本でワールドカップが開催され、予選リーグで日本対ロシアの試合が催された時には、ロシアは白を使っていて、もう一つのユニフォームが青だったような記憶があります。ロシアは白、青、赤の「国旗の3色」を基本にしていて、2002年のワールドカップの少し後からは赤と白です。赤がむしろエンジ色であった時期もありましたが、最近はまたきれいな赤になっています。
ユジノサハリンスク市内に大きなショッピングモールがあります。サッカーのユニフォーム等を手掛けている、有名なスポーツ用品メーカー関係の店も、テナントの一つにあるのですが、ワールドカップ開催中ということで、通路から見える辺りに、ロシア代表チームの赤いユニフォームが飾られていました。そして店員さん達も、その赤いユニフォームで接客をしていました。
「自国開催」というワールドカップで、事前の高くない評価を跳ね返して大健闘しているロシアのチームに関しては、色々な方との話で話題にしていて、そういう「高くない評価を跳ね返して善戦」というタイプのチームが個人的に好きでもあるので、フラフラとこの店のディスプレイに引き寄せられて店に立ち寄りました。そして、ロシア代表チームの赤いユニフォームを求めてしまいました。
このユニフォームなどのグッズに関しては、キャップやウィンドブレーカーのようなモノや、リュックサック等、色々なモノがあります。見ていると欲しくなってしまうモノが多々あって、少し困ってしまいます。
ユニフォームではないロゴ入りTシャツもありました。実は、そのロシアチームのマークが入った、ユニフォームではないTシャツも求めてしまっています。更に数年前には、トラックジャケットも求めて―この時代、赤がむしろエンジ色だったのです。―いますし、昨年はスウェットパーカーも求めています。これは代表チームイメージで、黒地に赤でロシアのエンブレム(双頭の鷲)をかたどったワッペンが貼られているモノです。
一時期、ロシアチームがエンジ色のユニフォームだった頃に出回ったジャケット
そして、“ワールドカップ2018”というロゴが入ったTシャツやキャップがあって、そういうモノを身に着けている子ども等を見かけました。
こういうようなことで、「ワールドカップの時季」が過ぎていきました。
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