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ユジノサハリンスクは11月14日の土曜日から雪が積もっています。今年の初雪が10月30日、去年が10月27日、一昨年は10月18日でしたので毎年、段々雪が遅くなっています。
今年は降ってもすぐに溶けていきますので歩道でも車からの水しぶきに注意が必要です。これまでの気温は最低がマイナス11度、最高は6度とそれほど寒さを感じません。暖冬気味でしょうか。まだ根雪にならないように感じます。
北海道内の新聞でも、ユジノサハリンスクの大型ショッピングモールについて取上げられたと聞きました。(このウェブサイトでも取上げました。)
ユジノサハリンスクから空港手前の道路沿いにこの大きな施設が姿を現したのは一昨年の夏ごろのことです。次第に形が現れてきてオープンは昨年の9月と聞いていましたが、それはあくまで予定で、実際のオープンの情報が入ったのは今年の11月9日でした。11月10日午後2時にオープンと聞いて当日、報道記者並みにカメラを抱えて現地へ行き“シティ・モール”と名づけられた店へ入店しました。
入口は自動ドア、1階のホールをはじめ店内は広々として真新しくエレベーターが4箇所、エスカレーターが2箇所にあります。巨大といってもよいほどのスペースでかつてサハリンではこの規模のものはありません。
このショッピングモールは、手ごろな価格の日用雑貨から高級ブランド品まで揃えた総合店舗で、内部に飲食店の並ぶスペース、そしてパンフレットによるとスポーツジム、ビリヤード、ゲームセンター、ローラースケート場、映画館を備えています。
まだ一部開業の段階でしたが、年間を通じて快適に過ごすことができますので、近々、本格的な営業が始まり大勢の人達の訪問でファミリー全てに親しまれる快適な場所になると思います。 11月7日の土曜日は、「和解と和合の日」でレーニン広場で主に中年以上の市民が集会を開き演説したりバヤンの演奏で歌い踊っていました。でもこの日は2004年12月に祝日からはずされており、ソ連共産主義時代の残像の一つが消えた象徴となっています。
歴史資料によりますと、11月7日のこの日は昔、ソ連にとって最も重要な日でした。1917年の旧暦の10月25日の「10月社会主義革命の記念日」だったのです。つまり、革命時に白露軍と呼ばれた皇帝軍と革命赤衛軍と呼ばれた赤軍が内戦で武力衝突し、結果は革命軍が勝利を勝ち取った記念の日でした。
しかしソ連邦崩壊後、1917年の革命に対する考えは変わってきており、エリツィン大統領時代に"和解と和合の日"という新しい名前に変わりました。名前を考えた発起人達の願いは、「新しくて古いこの記念日は、過去の恨みつらみを忘れ、その罪を許し、人々の心を一つにし、社会の両極にいるグループを和解させる」ためとのことでした。
一方、11月4日の祝日「民族統合の日」が2004年12月に新たに制定されました。
歴史資料によりますと、この祝日は、1612年にモスクワに侵略したポーランド軍を、貴族ポジャールスキーと農民ミーニンが力を合わせ一緒に退去させたことに由来しており、1612年のこの日は身分の差を越えて国が一つになった象徴的な日であるとのことでモスクワ、赤の広場の聖ワシーリー寺院の前にポジャールスキーとミーニンの像が建てられました。
今年の11月4日の水曜日は祝日にもかかわらず行事は何もなく、市民は休みを喜んでいるようでしたが、祝日に対する関心はあまりなさそうでした。 ユジノサハリンスクの近くには、2ケ所の保養所があることがわかりました。1つは市街地の南にある「アラリヤ」で、ここは水道水を温めて塩などを加えた家庭用の浴槽に浸かるものです。もう一つはユジノサハリンスクから20キロメートル北にある「シネゴルスク」のサナトリウムで2つの施設で本物の温泉を家庭用の浴槽で楽しめます。入浴後は何か体がすっきりとリフレッシュした感じになります。
ユジノサハリンスク市内では、新しいカフェ、レストラン、また店舗がオープンしています。「カフェ・ベランダ」という店は窓際でカップルが寄り添ってコーヒーなどを楽しむ姿が見られます。朝8時からモーニングメニューを出す新装開店のレストランもあります。
ユジノサハリンスク市の南側に大きなショッピングモールが開業する話題を出しましたが、北側も住宅建設が進んでいます。個人住宅建設がユジノサハリンスクの15キロメートル程北にまで広がっています。11月になって訪れた「ノーボエ・ジェレーブニャ」という村でも5軒が新築中でした。
ガガーリン公園の池の水が枯れた状態になって底が見えそうなほどになっています。冬を前に山からの川水が減少したためと聞きました。
芸術のコンサートが盛んです。11月20日に中央音楽学校コンサート、11月25日にジャズオーケストラ「ブレーミャ・ジャザ」コンサートが予定されています。またチェーホフ劇場の演劇も色々と予定されています。
サハリンでもインフルエンザの話しはありましたが、落ち着いてきたようです。入院患者がまだ12人ほどいて、コルサコフでは18歳の妊娠中の女性の方が死亡したとのニュースを聞きましたが、通院者は減ってきたとのことです。
最近はウラジオストク航空によるユジノサハリンスク・成田便の人気が高まっていると聞きます。これはエクソン社がチャーターする型で運航されているもので、価格も安くまた大型飛行機で安定しているとのことで好評なようです。
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