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ユジノサハリンスクでは、めまぐるしく天候が変化し、気温も急激に上下しています。最近の最高気温はマイナス4℃からマイナス7℃程度で、最低気温はマイナス17℃ということさえ在ります。それでも街の積雪は消えつつあります。
去る3月11日の地震の際には、稚内も含め、日本各地の被害が心配されました。サハリンでもテレビで状況が伝えられていました。日本に友人・知人が在るというサハリンの方も多く、本州方面の被害状況が伝えられる中で、多くのサハリンの皆さんが友人・知人の安否を心配しています。また、日本滞在中のサハリンの方と連絡を試み、通信事情が悪化している地域も在って連絡が取り悪いという話しも聞きます。
稚内市サハリン事務所に宛てて、ユジノサハリンスク市、ネベリスク市、コルサコフ市、サハリン州政府から稚内の状況に関して照会を頂きました。稚内は平常である旨をお伝えしたところです。更に、稚内市内の企業と取引の在るユジノサハリンスク市内の企業から社長さんが事務所に来られ、被災された皆さんへの御見舞のメッセージを頂きました。加えて「稚内市を通じて、被災された皆さんのために使って頂きたい」ということで義捐金もお預かりしました。
サハリンの皆さんは、友好交流が続く稚内、そして隣国である日本を心から気遣って下さっています。とても有難く思います。被災された地域の回復を願うばかりです。 “3月”と言えば、「国際婦人デー」が話題になります。日本では馴染みが薄いかもしれませんが、3月8日です。
ロシアのならわしでは、「国際婦人デー」には男性が女性に花などを贈り、特別に女性を大切にしなければなりません。家でも、男性が全ての家事をこなすそうで、この日ばかりは女性は皆“シンデレラ姫”のようになります。
「国際婦人デー」には花屋さん、ギフト店、レストランなどが大繁盛していました。しかし値段は「高め?」になっていました。これは、“便乗”されているようで納得いかないのですが。
更に「国際婦人デー」には、ユジノサハリンスク市の東にあるガガーリン公園で祝日の催しがあり、ステージの踊りや歌に参加者も楽しんでいる様子が見られました。 ユジノサハリンスク市内では、様々なサービス業が充実してきているように見受けられます。最近、幾つかの動きに触れる機会が在りました。
ユジノサハリンスク市内の企業がレストラン開設を計画していますが、彼らは日本の調理師を招聘し、日本式接客方法を採用し、食材調達でも日本の品物を輸入するなど「トータル的なシステム構築」のために日本の企業に協力を求めていました。稚内の企業がこれに協力することになったということで、近く関係者の来訪が予定されています。
また「日本式のコンビニエンスストア」にも関心が寄せられているようです。これも関係企業に情報を提供して検討して頂いているところです。
サービスに関して「トータル的なシステム構築」ということで、日本企業に協力を求めるという例は、これまで余り耳にしませんでした。或いは、経済交流の拡大を働き掛けてきた稚内市内企業等の動きが、少しずつ実を結びつつあるのかもしれません。こうした動きが進展すると、サハリンと北海道との間に常時物流が発生し、稚内・コルサコフ間のフェリー航路の輸送実績も向上するようになるかもしれないと思っています。
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