ここから本文です。
5月9日頃までは肌寒い感じの日が多かったのですが、5月10日頃からは「夏を思わせるような暑さ」が見られるようになり、半袖Tシャツで過ごしている方も見受けられます。スキー場も最近閉じました。
ユジノサハリンスクに居ると「四季の移り変わり」が「無い?」ように感じられることがあります。「冬の終わりのような気候からいきなり夏になる」ような感覚、そして「“夏”のうちに落ち葉が見られる」ようになり、そのうちに「いきなり寒波が到来し冬になる」ような変わり方です。何時も「“不意打ち”的に暑さ、寒さが出現」という感です。戸外に出る時には、状況に対応できる服装を注意深く用意しなければなりません。
稚内でも桜が咲き、お花見を愉しまれる方も在ると思います。サハリンでは、チシマザクラという種類のものが見受けられますが、桜自体が決して多くありません。しかし樺太時代に日本人が植えた桜はホルムスクやネベリスクなどに残っていて、5月下旬に花を咲かせるということです。
桜は他の花に少し先駆けて咲き、色合いも綺麗で、サハリンの人達にとても人気があります。サハリン州立郷土博物館に北海道知事が寄贈した桜は毎年みごとな花をつけて大勢の人たちが観賞して楽しんでいます。
最近は、桜の木を北海道内の造園会社から購入してきて植える方も在るようです。ただ、一本植えると数万円を要するため「富裕層の趣味」に止まっているようです。将来的には、多くの方が購入して植えられるようになれば良いと思いますが…
ユジノサハリンスク市民に人気がある公園で桜が在る場所は思い当たりませんが、この時季には大勢の人達が繰り出すようになります。週末になれば、焼肉などをして盛り上がっている光景が見受けられます。
ロシアは“祝日”が少なめであると思います。その他方、個人ベースで夏休みをとても長く取得するようになっています。祝日が少ないためか、行事や習慣、慣わしに従うことが少なく、その分、個人の自由な活動が認められて開放的な性格を培っているのかと思うことがあります。
春の道内では山菜採りが人気だと思いますが、こちらでも山菜採りが始まっています。最近、稚内からのフェリーが到着するコルサコフの街を訪ねましたが、市場ではギョウジャニンニクやワラビなどを売っていました。値段も手頃だったので、ギョウジャニンニクを購入し、アパートで天ぷらにして頂きました。美味しかったです。
フキ、ワラビ、ゼンマイ、ギョウジャニンニク、ウドなどはレストランのメニューにもサラダや炒め物で載っており、旬の山菜を食べるのは一般的です。ただ「ふきのとうの味噌和え」や「ウドのかき揚げ」など日本のような料理は在りません…
5月は2回の祝日が在りました。
5月1日は【労働者の祭典】の祝日で、駅前のレーニン広場で恒例の集会や民族アンサンブルによる歌と踊りのほか、今年からは初めて市民団体による目抜き通りのパレードがあり、色とりどりの風船やステッカーを持った親子などが大勢参加していました。
5月9日の土曜日はドイツとの戦争に勝った“戦勝記念日”で、この日も退役した軍人を含めてパレードがあり、前日からテレビでドイツとの戦争の映画を流すなど国威発揚ムードが充満していました。この土曜日の振り替えで11日の月曜日は休みになりましたが「お祭り後」のせいか街は閑散としていました。 この他、最近の街の話題をお伝えします。
リニューアルして5月にオープンした日本食レストランのメニューに【稚内さしみ】というセットメニューがあり、日本人コックによる味の良さでひそかに話題になっております。(ただ、一寸高めです…)
ゴルフの打ちっぱなしが、コルサコフへ向かう郊外に開業中です。このほか、8月には9ホールのゴルフ場、大型ショッピングモールのオープンが予定されており、ユジノサハリンスクの街はさらに大きく変わりそうです。
本文ここまで
ここからサブメニュー
サブメニューここまで
ここからフッターメニュー