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2018年=戌年を迎えたサハリン (2018.01.19)

12月31日の深夜、1月1日に日付が改まる時に「新年を迎えました!」ということになるということに関して、日本でもロシアでも特段に違いはありません。細かいことを言えば、両国に時差がありますから、「新年を迎えました!」と何かをやっている時間帯は多少ズレます。サハリンも無事に2018年を迎えています。
ユジノサハリンスク市街鳥瞰ユジノサハリンスク市街鳥瞰(2018.01.04)
(写真)華やかな飾り年末年始は華やかな飾りが街を彩っている

随分以前にロシアの方にお尋ね頂いたことがあったのですが、ロシアの皆さんの中には、「独自な永い歴史を有する日本」で「独特な暦」でも用いていて、「1月1日以外の特定の日に新年を祝うというようなことでもやっているのではないか?」ということを想像している方もいるようです。

日本では、中華文化圏からやって来る旅行者の増減に少し関連するとして“チャイニーズニューイアー”が話題になっているようです。2月頃に毎年少しずつ時季をずらして訪れている、中華文化圏での新年のお祝いです。ロシアの人達の一部が、日本でもそういうことをやっていると思っているようです。

つい最近も、年が明けて初めて顔を合わせた方と「あけましておめでとうございます」と言葉を交わしたのでしたが、その時に「お国では、新年はもう少し先でしたかね?」と尋ねられました。日本でも“チャイニーズニューイアー”のようなしきたりになっていると思っていらっしゃったようです。

が、実を言えば、ロシアの人達の方が、その「古い暦」での祝い事というものをやっています。
ヨールカ(写真)









旧暦でクリスマスを祝う関係で、こういうヨールカのようなものは1月半ばに至るまで輝き続けている
 
ロシアで主流を占めるロシア正教では、教会の催しは旧暦を使い続けています。そのため、日本を含む多くの国や地域で12月25日に祝うクリスマスは「1月7日」ということになっています。年末に“ニューイヤーカード”とでも呼べばよいのか、年賀状やクリスマスカードのようなモノを贈り合うというのがロシアでは一般的です。そうした中にも出て来るポピュラーな挨拶言葉は「来る新年とクリスマスのお祝いを申し上げます」というものです。

「クリスマスが過ぎて新年」ではなく、「新年を迎えた後にクリスマスが訪れる」というのがロシアです。

今年のロシアのカレンダーで、「1月」を開いてみれば、「1日から8日までが連続で休日」になっています。日本のカレンダーでは見慣れないような状態なので「どういう仕組みになっているのか?」と少し調べました。

祝日の曜日に鑑みて、例えば「祝日が火曜日であれば、月曜日を政令で休日に指定し、土曜日から火曜日までの連休にする」というような次元の調整が毎年あって、「祝日で原則休業の日」というのは毎年少しずつ変わるというのが、ロシアでの状況のようです。
(写真)1月のカレンダー2018年は「1日から8日」が休日になっている

この「1月」の「1日から8日までが連続で休日」に関しては、「1日から5日」が「新年の休日」で、「6日」は「土曜日の休業」で、「7日」は「ロシア正教のクリスマス」で「正に祝日」となっていて、「8日」は「祝日が日曜日と重なったための振替休日」ということのようです。

今の話に出た「ロシア正教のクリスマス」以外で決まっている「祝日」は、「2月23日=祖国防衛軍の日」、「3月8日=国際女性デー」、「5月1日=陽春と勤労の日(メーデー)」、「5月9日=第二次大戦戦勝記念日」、「6月12日=ロシアの日」、「11月4日=国民統一の日」となります。日本の場合は、確か6月以外に毎月のように祝日がありますから、そういう例を思うとロシアの祝日は「意外に少ない」感じです。これらの祝日に、先程申し上げたような“調整”の休日が加わるようなイメージです。

ロシアの方は、祝日の休み以外に、年に何回か1週間や2週間、人によってはもう少し長い期間の休暇を計画的に取得する方が多いですから、「祝日が少ない」と言って「休暇が少ない」という訳でもありません。

ユジノサハリンスクで年末年始を過ごす中、最も意外なのは「ゴード・サバーキ」=「犬の年」という表現を耳にすること、そして新年祝賀ムードの色々な種類の看板に犬のイラストが登場し、犬のグッズが色々と売られているというような様子です。干支が意識されている訳です。

これは<樺太時代>の経過があって、東アジア圏に根を持つ人達が人口の一定の割合を占めている「サハリンの特殊な事情」ということではありません。「ロシア全般」で、「ゴード・サバーキ」=「犬の年」と話題にしています。

テレビをつけると、サハリンと8時間も時差があるモスクワから発信される「全国放映の情報コンテンツ」が「そのまま」流れている場合があります。

例えば「もうすぐ午前10時」という時点で、テレビ画面にいきなり「もうすぐ2時」という時計が映ります。「何故、鏡に映った時計をテレビ画面に出さなければならないのか?どういう意味だ!?」と訳が判らなくなりますが、「モスクワでの放送が、そのまま画面に映っている」だけのことで、「午前2時のニュース・情報番組」ということだったのです。

話が少しそれましたが、そういうような広大なロシア全土で放映されるテレビ番組でも「ゴード・サバーキ」=「犬の年」と話題にして、「最近注目の犬の種類が、日本原産の犬」というようなことを取上げているのをたまたま見たということがありました。

ロシアも愛犬家が多く、かの大統領も、あのクレムリンで注目の「日本原産の犬」ということになる秋田犬を飼っているというのは意外に知られていると思います。そういう話の他方、ロシアで最もポピュラーなペットは猫であるという説も耳にして、多少苦笑いしてしまいますが。
(写真)犬のイラストがある年賀広告









「戌年」が意識されていて、年賀広告にもさり気なく犬のイラストがある

 

干支に関して、それが意識される国や地域で動物の種類が一部変わって、例えば日本の干支には入っていない猫が入っているというような場合も無いではないと聞きますが、ロシアはそうではありません。日本と同じ12種類の干支が使われています。

個人的には、「干支を意識している日本以外の地域」としてはロシア国内の例しか見聞したことはありません。ちょっと面白いと思います。十二支に関して、ポピュラーな「星座占い」のようなモノのバリエーションとして、ロシアでは古くから一定程度知られて支持されているというような話も聞きます。
 

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