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2月に入っても、ユジノサハリンスクでは先月同様に晴れて風のない日が続いています。
先日の夜、珍しくまとまった雪が降り、翌日には雪はねの光景が見られました。こちらの除雪用具には、日本と違うものもあります。鉄の棒の先に刃のようなものがついていて、名前はローム(ロシア語で「壊す」の意味)又はレダループ(ロシア語で「氷を割る」の意味)と言います。これで突いて氷や硬い雪を砕きます。日本や韓国から輸入された除雪用具は、値段が高いので大事に使っているようです。
日中の最高気温が氷点下0.5℃で温かく感じられた日の翌日、また氷点下5℃に戻るという具合に、寒暖差が激しくなってきており、「次第に春が近付いている?」などと考えています。 こちらでは1月7日のクリスマス以降、大きなイベントは見受けられません。この厳しい冬の時季、休暇を取って旅行に、という方の話しも聞きます。南の暖かい土地へ憧れが増すようで、プーケット島などが人気なようです。大きなイベントこそありませんが、会社などで、社員の親睦などを目的とした催しが冬でも盛んに行われていると見受けられ、夜に花火を何度も見掛けました。
時々、ウィンタースポーツのイベントも催されています。クロスカントリーの大会をやっていた様子を見掛けました。見掛けた大会は、鉄道の関連会社が主催したもので、州内最高レベルのものではないと聞きましたが、クロスカントリーが盛んな土地柄だけに、レースはなかなか迫力がありました。
この時季、日本では2月14日のバレンタインデーが話題になっていると思います。ここサハリンでも女性が男性にチョコレートを、男性は女性にホワイトチョコレートを贈ります。男女同時にチョコレートを交換しあうのが習慣になっております。
バレンタインデーのような贈り物をする習慣に関してですが、2月23日と3月8日に見受けられます。
2月23日は以前には“兵士の日”とされていましたが、今は“男性の日”となっていて、女性は特定の男性に主に洋服、手袋、靴下、靴、ネクタイや肌着の中から選んで贈ります。
3月8日は“国際婦人デー”ですが、こちらではむしろ“女性の日”として知られています。男性は花を沢山買い込んで、身近な女性に1本ずつ贈ります。そして特定の女性には花束を贈るほか、主に食器、化粧品、香水や洋服の中から選んで贈り、更にこの日は家事と料理を男性が引き受けるそうです。 さて、北海道のオホーツク海沿岸で、今年は流氷が随分見られると聞きましたが、サハリンのオホーツク海沿岸も、海が流氷に覆われて陸のようになってきています。このため、ユジノサハリンスクの東側にある海岸に出掛けて、カニ釣や魚釣りをする人が多いです。アウトドアスポーツと言っても、寒い中でじっと動かずただ待っているだけですので、釣の成果以外の効果は、寒さに強くなる、体を温めるためのウオッカに強くなることでしょうか。週末に友達同士で連れ立って出掛けている方が多いようです。カニ釣は、先ず氷に大きめの穴を開けてエサの入ったカゴを海底に降ろし、カニがカゴに入るのを待ち、頃合いを見て引き上げるだけの作業です。結構な釣果があると聞いています。
サハリンは大きく変わろうとしていますが、他方で豊かな自然に恵まれています。冬はスキーや、氷上の釣りなど、なかなか面白い経験が出来ます。
サハリンは大きく変わろうとしていますが、他方で豊かな自然に恵まれています。冬はスキーや、氷上の釣りなど、なかなか面白い経験が出来ます。
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