2020年を迎えて…(2020年1月20日)
元号「令和」も2年目に入り、2020年という節目の年を迎え、皆、気持ち新たに暮らしていることと思います。
昨年12月から今年1月にかけて、サハリンでの年末年始の街の様子は、どうなっているかというと…
このように、ロシア式のクリスマスツリーである、巨大な「ヨールカ」が、市内の抜き通りであるレーニン広場や、サハリン州政府前の広場に据え付けられて、賑やかな飾りつけとともに、市民の目を和ませています。
クリスマスというと、日本(というよりもキリスト教のカトリック)では12月25日ですが、ロシアでは、宗教行事はロシア正教の古い暦に従っているので、1月7日ということになっています。
そのため、クリスマスと新年のお祝いが事実上、一体化したような感じになっており、知り合いのロシア人の方々に聞いても、ヨールカには、「新年のお祝い」という意味合いの方を強く感じるようです。
そうすると、このヨールカは、ひょっとして、日本の「門松」と「クリスマスツリー」を一緒にしたような?!イメージなのかなと、思ったりもします。
そういう事情ですから、今現在、1月下旬でも、ヨールカはまだ撤去されることもなく、夜間のライトアップも継続中です。
レーニン広場には、このような「氷の彫刻」のほか、木製の「滑り台」も出現し、大勢のこども達が楽しんでいる様子が微笑ましいです。
また、観光客用として、普段からここで待機している馬(ポニーも)も、ご覧のとおり、クリスマスと新年モードの飾りを付けて、気合十分(?)です。
いつも思うのですが、サハリンの人々は、長い冬をただ耐えるのではなく、どのように楽しむか、をとても大事にしているように見えます。それは、厳しい寒さを抱えるロシアだからこそ、困難を楽しみに変える方法を心得ているのかもしれません。
同じ寒冷地である稚内も、見習うべきところがあるように思います。

=ディケンズ「クリスマス・キャロル」にまつわる演目の看板が見えるチェーホフ劇場
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