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「冷え込む程にきらめく街ー年末へ向けて」(2017年12月15日)

11月以来、「雪が降っては解けて」ということを繰り返し、いつの間にか「雪があるのが普通」になって12月を迎えています。

早朝の様子(写真)
氷点下10℃以下の早朝。12月に入って、明るくなるのは午前9時前頃になっている。

ユジノサハリンスクでは「氷点下10℃を挟む気温」が頻発しています。稚内では氷点下10℃に達するようなことは少な目ですから「一味違う」感じがします。ただ、強風が吹き荒れる場面は少な目なので、氷点下10℃前後でも「ひどく寒い」というようには感じません。戸外に出る前に気象情報を見て「氷点下13℃」というようなことなので身構えて出ると、「本当にそんな気温か?」と拍子抜けしてしまうこともあります。が、そういう様子に油断しているとすぐに手が冷たくなって、指が動きにくくなってしまいます。

更に言えば、天候が良い日の日中は、低温でも雪が解け、そしてすぐに凍るので、滑りやすい箇所が多いと思います。転倒に気を付けなければなりません。

10月以来、<アジアリーグアイスホッケー>の話題を取り上げていました。

ユジノサハリンスクを本拠地とする<サハリン>は、11月末までにユジノサハリンスク開催のレギュラーシーズンの試合を終え、シーズン終盤の6試合を戦う韓国遠征に出ました。最終戦は2位の<アニャンハルラ>との直接対決でしたが、その対決を待たずにレギュラーシーズンの首位を固めました。ちなみに<アニャンハルラ>戦は負けでしたが。

今シーズンはオリンピックがある関係でレギュラーシーズンは12月で終わり、最終的なリーグ優勝を決めるプレイオフは3月です。<サハリン>のプレイオフの試合は3月10日に始まるようなので、少し楽しみにしています。

11月下旬に査証手続の関係でサハリンを離れ、12月に月が改まってから戻りました。

ユジノサハリンスク空港に夜になって到着し、街の見慣れたエリアに進みましたが、何か「まぶしい」感じになっている箇所が見受けられました。華やかなイルミネーションが順次施されている様子です。

日本の大きな街では、非常に大きなクリスマスツリーが11月下旬に登場し、クリスマスの12月25日を過ぎると慌ただしく片付けられるものですが、ヨーロッパ諸国やロシアは様子が少し違います。ヨーロッパ諸国の場合、クリスマスを過ぎて年末年始位までそのまま飾られている場合がほとんどです。ロシアもそういう感じであるようですが、ロシアの場合には、ヨーロッパ諸国とも違う独特な事情もあります。

「12月25日がクリスマス。その後の1月1日に新年」というのが、日本やヨーロッパ諸国での習わしです。実はロシアはこれが少し違うのです。

ロシアでは「1月1日に新年。1月7日がクリスマス」となっています。ロシアの人々の間で多数派を占めているロシア正教の教会では、教会の催事に関しては、古いロシアの暦を現在でも用いています。古いロシアの暦で、クリスマスの12月25日に相当するのが1月7日です。

ロシアでも、色々な国のクリスマスツリーに相当する“ヨールカ”を飾ります。“ヨールカ”という言葉自体は「小さなモミの木」という意味ということで、正しく「ロシアの流儀のクリスマスツリー」という感じになると思います。が、これはむしろ「新年を迎える祝いのために用意する」という感じであるようです。ロシアにも“サンタクロース”のような“ヂェド・マローズ”(マローズじいさん)という、“スニェグーロチカ”(雪娘)と呼ばれる可愛い孫を連れたキャラクターがあるのですが、これは「新年を迎える祝いのために登場」というキャラクターのようです。

こういう事情で、日本やヨーロッパ諸国の「12月25日のクリスマス」よりも、祝うべき事柄の発生が少し遅いので、ロシアでは色々な国のクリスマスツリーに相当する“ヨールカ”やイルミネーションが登場する時季が「諸外国より少し遅い」傾向は残っているかもしれません。

現在でも「あそこの大きなヨールカ?12月の半ばに点灯セレモニーらしい」というのは見受けられます。時々、作業をする人が出て準備に余念が無いような様子を見掛ける場合もあります。が、近年のユジノサハリンスクでは12月初めの時点できれいに明かりも入っている事例が見られるようになっています。

レーニン広場のヨールカ(写真)
レーニン広場のヨールカは早くから灯りが入っている。
周辺のイルミネーションは順次追加されている。

稚内市サハリン事務所に近い、大きなレーニン像がある広場では、「レーニンはどこへ行った?」とちょっとだけ驚いたのでしたが、高さが9mもあるというレーニン像がすっぽり隠れるような、多分高さが15m以上もあるような、非常に大きなヨールカが据えられていて、12月上旬の段階で夕方の6時頃から明かりが入っていました。

州政府庁舎前で準備中のヨールカ(写真)
州政府庁舎前で準備中のヨールカ(画の右端にある高所作業車も登場し、「試験点灯」をしながら一生懸命に作業が進められていた。)の辺りに<マローズじいさん>というキャラクターの人形が登場していた。

当分の間は、夕方やいまだ暗い朝の時間帯に、イルミネーションが目を楽しませてくれそうです。

イルミネーションがキラキラとしている中、寒い状態が続くと温かい料理が殊更に良い感じになります。

ロシアでは「寒い時季が長い」という地域性の故か、色々なスープが盛んに食べられていると言われています。夏季限定のような冷製スープもありますが、季節を問わずに熱いスープは色々と頂く訳です。

季節を問わずに頂くスープですが、最近「殊更に良い」と思っているのが、住まいの極近所にある店で出て来る<ウハー>です。

ウハーという魚のスープ(写真)
最近、殊更に気に入っている<ウハー>という魚のスープ

<ウハー>という名前は、何やら非常に古い言葉に起源を有するらしいのですが、「魚のスープ」です。「魚のスープ」と言っても様々ですが、近所の店で出て来る、気に入っているモノは、白身のオヒョウ、赤身のサケ・マス、ジャガイモなどが小さ目に刻まれて、タップリと入っている、何か「少し洗練された三平汁」という趣のモノです。

ロシア語では、スープに関しては「飲む」とは言わずに「食べる」と言いますが、この「少し洗練された三平汁」という趣の<ウハー>は、食べ易いサイズの具をスプーンでスープごとすくい取って食べるという感じです。これは三平汁に親しんでいる北海道の人の口にも合うと思いますが、寒い日にはこういう熱いスープが非常に好ましいものです。

今回は「クリスマス時期」という話題を含む内容でした。クリスマス時期になると、色々と新作のケーキ等が登場するというのが日本ではあるようですが、こちらでは「適当な間隔で随時新作のケーキ等が登場」という案配です。

ケーキ(写真)
小さ目なケーキはお店で頂くほか、持ち帰りも出来る。右がチーズケーキで、左がサワークリーム系のコーティングが施されたケーキ。熱いコーヒーと一緒に頂くのがよい。

「お持ち帰りも可」という小さ目なケーキ、「お持ち帰りが前提」のような大きなケーキ、ユジノサハリンスクではいずれも色々な種類のモノが売られています。ケーキの好きな方がユジノサハリンスクに滞在するなら、「滞在の数日間、1日の3食をケーキで賄う」ということさえ出来そうな程に選択肢は広いと思います。私自身は、チーズケーキ系統のモノや、サワークリームが入っているらしい、ヨーグルト的な味わいに仕上がったケーキが気に入っています。

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