ここからメインメニュー

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

ここから本文です。

味覚の秋 芸術の秋 (2008年9月19日)

サハリンの松茸 ユジノサハリンスクの天候は晴天が続いており、8月の不調な時期に比べてとてもさわやかで、「夏の再来」を思わせます。気温は最低が10℃、最高25℃で昼間については“暑さ”が続いています。

 9月初旬をロシアでは“バービーリェート”と呼びます。これは「おばさんの夏」という意味で、長い夏休み中が空けて家族が学校や職場に復帰し、そのお世話から開放されてやっと自分の時間が訪れた喜びを表現したものであるというお話しで、不思議とこの時期は天候も安定し、さながら「初秋の小春日和」となっています。

 稚内も“味覚の秋”に入っているようですが、サハリンの秋の味覚と言えば“ウハ”と呼ばれる旬の鮭の塩汁を思い起こします。これは釣りに出掛けた先に鍋も持ち込んで、同行した仲間で釣った魚を利用して作るというのはポピュラーなものです。釣りと料理の両方を楽しむもので、「サハリンならではの味わい」があると思います。

 最近は野山で採れるベリー類、“ブルースニーカー”(ブルーベリーのこと)、コケモモやグスベリ、ハマナスの実、松の実などが市場で売られており、サハリンの人たちはそれらの味を楽しんでいるようです。ハマナスの実は乾燥させ、お茶にして飲むと風邪予防になると聞いています。

 この時季にはキノコ類も市場に並んでいます。サハリンでは落葉に似ている種類で、傘の厚いものをスープにしたり、油炒めにして食べます。日本でとても人気のあるマツタケも採れることを知り、購入して炊き込みご飯にして食べたところ、本当に美味しい味でした。このマツタケはサハリンではあまり人気がなく、市場ではそれほど見掛ける機会がありません。日本人客が好んで食べるだけのようです。

 サハリンの民間空港としては、ユジノサハリンスク空港とオハ空港があります。ユジノサハリンスク空港は国際空港です。北京、ソウル、函館、千歳などへの定期便が就航しています。ロシア国内ではモスクワ便が毎日就航しているほか、ハバロフスク、ウラジオストク、クラスノヤルスクなどへ週に何便か就航しています。

ユジノサハリンスク市開基126年の催事 去る9月11日、ユジノサハリンスク市開基126年の行事が市内のチェーホフ劇場で催されました。この催事では、市長挨拶、知事祝辞の後に様々な分野で功績のあった皆さんが表彰を受けました。この表彰は子ども、大人を問わず行うもので、20名程度の皆さんが一人ずつ呼ばれて表彰されていました。職業別では、道路建設会社社長、ホテル社長、ピアノ成績優秀児童、医者、スキー学校長、生け花教授などで、その表彰の合間に各種の音楽や踊りが披露されていました。

 この表彰を受けた方々は、市役所の横に設けられた掲示板に写真入りで1年間掲示され、その功績が讃えられます。そして、翌年のこの表彰式の際、新たな表彰が行われた後で一同が壇上に招かれて盾や記念品・花束を受け取り、1年間の掲示が終わるという仕組みになっています。

 ユジノサハリンスク市開基126年の行事は9月11日の表彰から始まり、9月13日まで続きました。9月12日には花火がたくさん打上げられ、9月13日の日曜日には市役所前のレーニン通りを車両通行止めとして催しがあったのですが、大勢の市民が集まっていました。

 この9月13日の催しを初めて観ました。市長挨拶で始まって歌や踊りが披露される中、「今年20歳を迎えて選ばれた乙女たちのパレード」、「今年結婚して選ばれたカップルの表彰」、「今年誕生した子どもと母親のパレード」、「学校の生徒たちのパレード」と色々なパレードが続々と行われ、地域から選ばれた優良家族の表彰、2人の新たな名誉市民の受賞式があり、セレモニーが段落しました。このセレモニーの後は、大陸からやってきたロックグループによる公演が長く続き、夜になればまた花火です。

 9月13日の催しの際には露店が出ていたり、ポニーに乗る体験コーナーが設けられていたりしていて、人々も着飾って集まっている様子でした。日本の夏祭りや盆踊り、鎮守の神様の秋祭りを思わせる雰囲気がありました。

 ユジノサハリンスクでは、9月は様々な催しがあります。日本関連だけでも歌舞伎公演、津軽三味線の公演という予定がありますが、サハリンは「芸術の秋本番」で多くの皆さんが様々な催しを楽しみにされているようです。

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

メールでのお問い合わせはこちら

本文ここまで

ここからサブメニュー

サブメニューここまで

ここからフッターメニュー