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サハリンでは“ロシアの習慣”により、12月24・25日のクリスマス行事はありません。“ヨールカ”と呼ばれる新年用の“クリスマスツリー”を街の広場等に設置する作業は、日本や他の国の“クリスマスイルミネーション”より若干遅めな時季に始まります。各家庭で飾るツリー用のマツの木も、12月5日頃から市民市場などで売られているのが見られるようになりました。 ロシアの“クリスマス”は、ロシアの旧暦12月25日に当る1月7日です。前日夜とこの日は、街に華やいだ雰囲気が溢れ、信者の方たちがロシア正教会へ参拝して、ロウソクを灯し神前に奉げて厳粛に祈ります。日本での、元旦や三ケ日に神社参拝するのと似ているのかもしれません。
クリスマス前日の1月6日には盛大な前夜祭があり、サンタクロースに似たジェットマロースやその孫スニェグロチカが登場し、音楽に合わせて参加した人たちとジェンカのような踊りを楽しみます。
なおこのクリスマスには、残念ながら、子ども達のところに“サンタさん”は来ません。代わりにご両親や親戚などからプレゼントをもらいます。
クリスマス時季を含む“年末”と言えば忘年会です。こちらでは頻繁にパーティが開かれていますので、どれが忘年会なのかわからないですが、とにかくパーティはあります。それも家族も参加して行われます。会社によっては派手に花火を打ち上げるところもあります。
こちらでの冬の楽しみはたくさんあります。スキー、スケート、アイスホッケー、雪中サッカー、散歩、山歩き、キツネやウサギ狩り、凍った海での釣り、そして正月の屋外イベント参加などです。
冬季でも、健康増進を兼ねて戸外での活動を愉しむ方は多く見受けられます。凍った海での釣りは、氷に穴を開けて魚を釣るのですが、そこまで車でいくので氷が割れる危険があって危ないので、国境警備隊や警察は止めるように警告しますが、効果が薄いようです。現在の氷の厚さが15センチほどで、厚さが30センチ以上になったら大丈夫とのことです。
氷と言えばスケートです。市内8箇所のスケート場は1月になってからオープンする予定ですが、アイスホッケー用リンクは既につくられ、12月8日に子ども達の大会がありました。
スポーツに話題が及びましたが、12月11日に剣道大会がユジノサハリンスク市内で開催されており、少し懐かしい思いで観戦しました。参加選手は極東地域の40人ほどで、女性剣士も2人いました。防具や着物は日本のものと同じですが“韓国ルール”を採用しています。応援の父母や兄弟の拍手や声援もありました。年季の入った指導者は、極東地域にただ一人、ユジノサハリンスクに在住する白石さんで4年前からユジノサハリンスク第13番学校で毎日夕方に教えているそうです。子どもが取組むものですから、特に父母の熱意が上達に影響するというお話しを伺いました。
そして、知り合いなどへのプレゼントをたくさん用意して、年末にかけて開かれる忘年会やパーティで渡します。大掃除はする人もいますが、しない人もいます。
大晦日には、夜12時に親戚が一軒の家に集まって料理を食べます。料理は日本のように定まった“おせち料理”に相当するものはなく、各家庭で思い思いのものを作って食べます。その後、家の外で花火をして、家のまわりを散歩したりします。元旦の早朝1時から5時まで、市主催のアンサンブルやダンス催しが公園や広場で行われ、市長さんがあいさつしたり、サンタクロースに似たジェットマロースやその孫スニェグロチカも登場し、最後は大きな花火が沢山打ち上げられて元旦の朝を迎えます。
サハリンは、寒さの厳しさが際立つようになっていますが、時季ならではの催しも多い季節に入っています。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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