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8月のサハリン(2009年8月21日)

ガガーリン公園の散策路の写真(2009年7月撮影) 8月に入り、漸く夏らしい暑さの日も見受けられるようになりました。そんな日には薄着の方も多くなりますし、上半身裸で遊んでいる子どもも見掛けます。

 ユジノサハリンスク辺りの気温は、特段に低い訳でもありませんが、天候が変わり易く、朝晩については少し冷え込むこともあります。「例年にない感じ」という受け止め方をされている方も多いようです。

ホルムスク周辺の牧場の写真(2009年7月撮影) こういう具合に天候が少々変わった感じの場合、農業などへの影響が気になります。ユジノサハリンスク市役所の方とお話しした際に話題としてみましたが、農作物への影響はそれ程でもないということでした。

 8月の日本ではお盆ということで、墓参りに出掛けた方も多いと思います。時季は異なりますが、ロシアでも墓参りに行くのが盛んになる、お盆に相当する時季というものがあります。

 ロシアで墓参りが盛んになる時季は“パスハ”(復活祭)の日から10日間位の間です。家族で墓参りに、または教会に行きます。“パスハ”は毎年日付が変わります。4月中旬から下旬という年が多いようです。

 ロシアの皆さんは“霊”の存在を信じていないように見受けられます。「霊を家に迎え…」というような習慣は見受けられません。日本の家庭で神棚を設けている場合も在りますが、ロシアの家庭では“神棚”風な場所が設けられ、イコンと呼ばれる聖人などの画が飾られます。このイコンを飾る場所が、家の中で一番良い場所であることが多いです。このイコンの辺りに故人の写真を置いて、故人を偲んでいるようです。

 サハリンには、戦後も残った日本人が居ます。現在は250人程度になっていますが、この日本人の皆さんは8月にお盆の行事を催されています。

ユジノサハリンスク市レーニン通の写真(2009年8月撮影) 8月と言えば夏休みシーズンです。子ども達の教育に関係する学校、また大学の夏休みは、5月末の試験を経た後で6月から8月まで3ケ月あります。日本から見るとうらやましい感じがします。しかし、教育熱心な家庭ではこの期間に子供を伸ばしたい分野や、新たな芸事、趣味などを身につけさせようとして家庭教師を雇ったり専門塾へ通わせたりして集中的に学習効果を上げようとします。9月1日からは新学期で入学・進級・進学・就職の時期を迎え日本とは半年近く始まりの時期がずれる社会制度となっています。

 また、日本では考え難いことかもしれませんが、大人の職場でも1ケ月ほどの長期休暇が当たり前で、契約で保証されている社会ですので、家族全員で遠く外国まで旅行したり身近なところではダーチャで野菜づくりや釣り、パーティを楽しんで過ごしたりします。日本では、親達が夏休み中の子ども達と接するのも数日の期間だけのようですが、こちらでは長期間子ども達と触れ合い、話し合って生活を楽しんでいるように見えます。正にヨーロッパ文化のあり方そのものと思われます。

ユジノサハリンスク市内の方々で見掛ける道路工事の写真(2009年7月撮影) ユジノサハリンスクからコルサコフへ向う方の郊外で、最近「ゴルフの打ちっ放し」が開業中で、人気が高まっているようです。ゴルフに関心が高まっているのか、或いは人気を高めようとしている人達も居るのか、9月には9ホールのゴルフ場がオープンする話しが在ります。こういうレジャー施設や、大型ショッピングモールが郊外に拡がっている様が窺え、ユジノサハリンスクの街は更に大きく変わりそうです。

 郊外に新たな施設がどんどん出来ようとしている感じですが、これも裏返せば人々の間で「自家用車移動」の占める割合がどんどん高まっていることの証左のように思えます。車はどんどん増えていると思われます。ユジノサハリンスク市内では“主要道路”と呼べる、整備の行き届いた道路は3本ですが、車が多いので「何時でも渋滞気味」です。毎日のように交通渋滞で、時々事故が起こって渋滞の程度を酷くしてしまいます。人口や車の多さを考慮すると、ユジノサハリンスク市内や周辺にはもっと道路が必要かもしれません。色々と苦心しながら、交通問題への取組も行われようとしているようです。

ユジノサハリンスク市レーニン通の建物の外壁補修の様子(2009年8月撮影) こちらで“夏”と言えば、クワス(独特なロシアの飲料)、アイスクリーム、ビヤガーデン、屋外でのディスコ大会というようなものを思い浮かべますが、最近は「昆布漁に取組んでいる」という話しも聞きます。稚内で“夏”と言えば、何となく昆布漁を思い起こしますが、サハリンにも稚内辺りのような昆布が在るのです。「昆布の対日輸出」への関心も、サハリンでは高まっています。
夏の風物詩のビヤガーデンは、夜10時近くに日没で暗くなる辺りまで、多くの人達で賑わいます。セミプロの歌手がマイクに向かって歌ったり、客同士で踊ったりとエネルギッシュな夏を演出しています。

ユジノサハリンスク市内のアパートの写真(2009年8月撮影) 知人から聞いたのですが、ロシアでは「お店に朝一番に男性客が来ると良いことがある。朝一番に女性客が来ると悪いことがある」という話しがあります。何故かは判りませんが、日本と同じで「朝からお店に買い物に来るのは子供か女性が多いので、男性客は貴重な存在で敬意を表してこのようになっているのかな?」と思っています。エネルギッシュな夏ですが、「縁起の良い買い物客」になれるように、スッキリと早起きをして暮らしたいものです。

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