赴任から半年(2004年11月15日)
先月のお話しでは、家の集中暖房が暑いという話をしましたが、ここ最近は家の中に入ると「ほっとする」といった感じで、いよいよ冬将軍の到来かという感じなってきました。私事になりますが、10月末からビザの更新のため10日余り日本に一時帰国しておりました。その間がまさに季節の変わり目だったかんじで、“サマータイム”も終了し、日本との時差も+1時間となりました。最近は日が暮れるのも早く、業務を定時の18時に終了したとしても、外は真っ暗といった感じです。
私が当地に赴任して、6ヵ月余りがたちました。前回のお話しでも言ったように、今年に入ってからのサハリンの変化は、サハリンプロジェクトの具体的な進展による影響もあり外面的にも内面的にも、その変化が肌身を通して感じられます。ユジノサハリンスク市を例にとっても、新しい電気店や薬局、ホテル等がどんどん作られたり、改装工事が進められていたり、また中心街の歩道がブロックを埋め込みにより綺麗に整備されたりしている状況です。私自身も当地の変化と勢いには目を瞠る物を感じていました。
しかしながら、今回ほぼ5ヶ月ぶりに一時帰国して実感したことは、様々な点における日本との「歴然とした差」であります。もっとも今後の発展が期待されているBRICS諸国の一地域であるサハリンを、日本と同じ土俵にのせるのは無理があるかもしれません。日本も現在様々な問題を抱えておりますが、個人的な意見としては「“なかなかすごい国”なのでは?」と思ったりもしています。
サハリンと日本との関係は、歴史的背景や距離的な物を見ても非常に近い存在なのですが、ロシアという国の一地域であり、中心地であるモスクワから遠いこともあり、極東3地域(ウラジオストク・ハバロフスク・サハリン)の中でも様々な点で遅れていると言われています。しかし、現在の「歴然とした差」が当地の可能性でもあると思います。ロシアもWTO加盟を前提とした対外的な経済政策を進めており、特にサハリンは全ロシアのなかでも、「モスクワに次ぐ規模」の外国資本の導入地域でもあります。このような状況からも、今後もサハリンからは「目が離せない」といった所で、また現段階での「足元の関係作り」が大切であると思われます。

建設中の電器店(2004年10月撮影)

建設中のホテル(2004年10月撮影)
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