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晴れ、雨、曇り、晴れと天気の変動が数日の間に起こっています。ユジノサハリンスクは盆地状の地形のためか、晴れの日に気温が高くなるばかりではなく、雨の日も蒸し暑く汗がにじみ出るような状態です。このため薄着の方も多くなり、男の人は子どもも含めて上半身裸で遊んだり歩いたりしているのを見かけます。
オリンピックが始まっています。ロシアが得意とする柔道やレスリングなどに人気が集中しているようで、なかなかに盛り上がっており、午前2時、3時までテレビで観戦しているようで、寝不足の人も多いようです。ロシア人は、格闘技系の競技に向いているように思われます。というのは概して骨が太く体格が良いためです。 グルジアとロシアの紛争に関連することです。ここユジノサハリンスクでも、レーニン広場でグルジアの親ロシアのオセチア地方で武力衝突があったことについて、グルジアへの抗議集会が行われ市民ぐるみの黒山の人だかりで集まっていました。日本では余り知られていない過去から確執があるようですが、早く解決して平穏を取り戻していただきたいものです。
日本では丁度“お盆”です。お墓参りとか先祖の霊を迎えるというような風習、行事はロシアにもあるようです。6月5日がその日で一日限りのお盆でこの日はロシアの人たちは先祖の墓参りに行きます。でも霊の存在を信じていないので、霊を家に迎えたり送ったりという習慣はありません。日本の神棚のような具合で、聖なるイコンが家の一番良い場所に飾られておりその下に故人の方の写真を置いて偲んでいます。 稚内ではお盆が落ち着くと小中学校などの夏休み期間が終わりますが、こちらでは長い休みがもう少し続きます。
子どもたちの教育に関係する学校、或いは大学の夏休みは、5月末の試験を経た後で6月から8月まで3ケ月もあります。日本から見るとうらやましい感じがします。しかし、教育熱心な家庭ではこの期間に子供を伸ばしたい分野や、新たな芸事、趣味などを身につけさせようとして家庭教師を雇ったり専門塾へ通わせたりして集中的に学習効果を上げようとします。9月1日からは新学期で入学・進級・進学・就職の時期を迎え、日本とは半年近く始まりの時期がずれる社会制度となっています。
また、日本では考え難いことですが、大人の職場でも1ケ月ほどの長期休暇が当たり前で、契約で保証されている社会ですので、家族全員で遠く外国まで旅行したり、身近なところではダーチャで野菜づくりや釣り、パーティを楽しんで過ごしたりします。日本では、子供たちと接するのも数日の期間だけのようですが、こちらでは長期間子供たちと触れ合い、話し合って生活を楽しんでいるように思われ、正にヨーロッパ文化のあり方そのものと思われます。 何度も話題にしていることですが、ユジノサハリンスク市内では本当に車が増え続けており、毎日のように交通渋滞が各所で起きたり事故が起きたりしています。市役所が道路を整備するなど交通緩和を図っているようですが、なかなか難しいと見受けられます。
この時季、ガガーリン公園内にビヤガーデンがオープン中で、天気の良い日には日没近くの夜10時くらいまで市民の方々が楽しんでいます。セミプロのような歌手がマイクに向かって歌ったり客同士で踊ったりとエネルギッシュな真夏を演出しています。 最近9月の行事の話題も耳にするようになりました。ユジノサハリンスク市に東京から歌舞伎が2日間公演でやってくる予定です。これは日本外の務省の企画で、日本文化を紹介するためと聞きました。また、同じ月に全日本津軽三味線友の会が津軽三味線公演会を開くためやってきます。こちらも文化交流により津軽三味線を普及するもので、この二つのコンサートをユジノサハリンスクの市民はとても楽しみにしているようです。
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