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深まる秋に…(2008年10月17日)

木々が色づくユジノサハリンスク市内 ユジノサハリンスクの秋晴れの日ですが、朝の最低気温はプラス2度、日中の最高気温は15度で、稚内よりも寒暖の差が大きいと思います。木々も葉を落として落ち葉真っ盛りの季節で街の景観も変化して、紅葉が次第に美しくなってきています。天候は移ろい易く、雨や曇りも見られる不安定な秋空が続いていますが、街行く市民の人たちも臨機応変な服装で対応しています。概して“冬支度”に向かっているようにも見えます。

 日本ではプロ野球のクライマックスシリーズ、日本シリーズなどで盛り上がっている時季でしょうが、サハリンでもテレビのスポーツ中継は人気です。

 サハリンのTVでスポーツといえば男性はサッカーが殆どです。バレーボールなどはあまり放映されていません。女性はテニスが放映されています。サッカーは外国で行われる国際試合も人気があり、男女問わず楽しんで応援しています。

 日本で人気の野球ですが、残念ながらサハリンでは陰を潜めています。日本人のグループがユジノサハリンスクで野球をしようとしてグランドをさがしたのですが見当たらず、代用しようとしたサッカーコートや学校校庭は断られ結局断念しています。それでも、サハリンの港町コルサコフには、大人の野球チームがあり、街の野球場で定期的に試合をしています。

 スポーツといえば、今は冬のスポーツのシーズンが待たれる時季です。サハリンではノルディックスキーやアイスホッケーに人気があり、スキーは今年スキー場ゴンドラが整備されたため、さらに多くのスキーヤーたちが楽しむものと思われます。

木々が色づくユジノサハリンスク市内 もう直ぐ今年の運航が終わる稚内・コルサコフ定期フェリーですが、今や「ロシア人の準生活航路」になっているかのようです。乗客の7割がロシア人です。航空路や、稚内より遠い港への船に比べて格安であるということで、人気が高まっているようです。

これは、昨年から稚内市が働きかけて、サハリンの旅行エージェントが今年から稚内への観光を大々的に宣伝し、一般のサハリンの人たちが大勢稚内に来るようになったためと思われます。この傾向は来年もっと増していくでしょう。この10月3日から7日にかけて宗谷支庁の招待で宗谷観光を知るため稚内などを訪問したサハリンの3つの旅行会社は、来年から初めて観光客を稚内に送ることになりますが、サハリンから多くの旅行客が稚内に来てくれるよう期待したいものです。

 ロシア人旅行者ですが、既に稚内に1ヶ月程度滞在しながら各地を見聞している家族も居るそうです。ロシアの人達は冷涼・乾燥地域に住んでいるので、長期滞在の旅行は北海道、それも稚内が一番適しているように思います。

 ロシアの人達は一般的な日本人と異なって、静かに見聞するだけでなく“歌う、踊る、参加する、交流する”など、体験型のテンションの高い生活に慣れていると思います。これは彼らに体力があることに加えてヨーロッパ的な生活習慣から由来するもので、昔の為政者が広場で趣向あふれるにぎやかな催しを常に主催し、自らも楽しむヨーロッパスタイルと、為政者が古式ゆかしい伝統芸能を静かに味わい、城下の民にもそれを奨励した日本スタイルとの違いであろうと思われます。

 このため、稚内で観光していただくために、ロシアでは非常にめずらしい日本の伝統芸能を静かに楽しむ時間帯と、広場などで趣向あふれるにぎやかな催しの両方を組み込むと満足していただけるのではないかと思っています。さらに、お茶、お花、和服試着、琴・三味線・太鼓試奏などの体験は、非常に関心を呼ぶと思います。

 サハリンで写真アルバムによる外国旅行の自慢話を何度も聞かされましたが、かつての日本人のように、ロシア人旅行客は団体ツアーによるバス利用が主流になって、写真アルバムづくりが楽しみになっているようです。

 最近、日本の建築会社と提携した会社がサハリンに寒冷地タイプの一戸建てモデル住宅を建て始めました。所得が飛躍的に伸びた市民が多くなり、地震への不安もあって一戸建て住宅建築を希望する方が増えており、これから日本の様式を取り入れた住宅が増えることが期待されそうです。

 ビジネスの話題ですが、サハリンの地元資本による企業は殆どが中小企業ですので、同じようなタイプの稚内の企業と取引したいとして、このサハリン事務所にも仲介を打診してきます。サハリンの一番近くにある稚内は、稚内とサハリンで資本力が同じような中小企業同士が小口に取引を数多くできるパートナーを得るため最適な位置にあると思いますので、企業間の取引が活発になり稚内の経済の活性化につながるよう支援していきたいと思っております。

 最近のユジノサハリンスクですが、道路工事が盛んに行われており、大掛かりなショッピングモールなどの建築工事も加わって街がきれいになってきていますので、これから訪問される方は美しいユジノの街をご覧になれると思います。

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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