ここからメインメニュー

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

ここから本文です。

令和3年(2021年)第5回定例会(6月)一般行政報告

一般行政報告

令和3年(2021年)第5回定例会(6月)

目次

  1. ロシアに拿捕された第172榮寶丸に対する市の対応について
  2. 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響と感染予防対策について
  3. 新型コロナウイルスワクチン接種の対応について
 令和3年 第5回稚内市議会定例会の開催にあたり、3項目につきまして一般行政報告をいたします。

1点目は、「ロシアに拿捕された第172榮寶丸に対する市の対応について」です。

 先月28日、稚内港を基地とする、稚内機船漁業協同組合所属漁船、第172榮寶丸が、宗谷岬沖合で操業中に、ロシア国境警備局の警備艇により連行され、サハリン州コルサコフ港に抑留されました。
 榮寶丸には、乗組員14人が乗船していましたが、本市としては、連行された事実を確認し、翌29日に、庁内に「第172榮寶丸の早期解放に向けた連絡本部」を設置し、国や北海道など、関係機関を通じ情報収集に努めるとともに、船舶が所属している稚内機船漁協に職員を派遣し、連携をとって対応できる体制を速やかに整えたところです。
 今月1日には、稚内機船漁協と共に、北海道に対し、早期解決に向け、国やロシア政府への働きかけを要請したほか、同日、北海道や稚内機船漁協とともに、マーリン在札幌ロシア連邦総領事に対し、抑留されている乗組員の安全確保と、1日も早い解放に向けた要請を行いました。
 また、3日には、外務省に対して、北海道の東京事務所を通じて要請を行ったところであり、その後も、関係機関と連絡を密にし、情報収集に努めてきたところです。
 先日8日には、船長と船舶を含め、乗組員全員が解放されるとの一報が稚内機船漁協から入り、市としても、国や北海道など関係機関と、帰国受け入れの調整を行い、本日午前6時過ぎ、榮寶丸は無事、稚内港に帰港することができましたが、国外からの帰港であるため、PCR検査を実施しており、今は検査結果を待っているところです。検査の結果が全員陰性であれば、今後は2週間の自宅待機となります。
 改めて、これまでご尽力をいただいた関係機関、関係団体の皆さんに、心から感謝を申し上げますとともに、乗組員全員の解放が実現し、安堵しているところでもあり、まずはご家族と共に、ゆっくり静養していただけたらと思っています。

2点目は、「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響と感染予防対策について」です。

 新型コロナウイルス感染症については、全国的に感染拡大が続いている中、先月9日には、「まん延防止等重点措置」が北海道に適用され、その後も感染拡大に歯止めがかからない状況が続いていたことから、国は北海道に対し「緊急事態宣言」を発出し、現在も継続されているところです。
 本市においても、この緊急事態宣言を受けて、市民や事業者の皆さんには、基本的な感染予防対策に加え、不要不急の外出や移動、特に20時以降の外出を控えることや、道外への移動、札幌や旭川など道内の特定措置区域への往来自粛の協力をお願いしたほか、一部の施設を除き、市内公共施設の臨時休館、市主催イベントの延期や中止、また、市の業務においても、20時以降の勤務抑制やテレワークの推進などに取り組んできました。
 しかし、先月中旬からの1か月余りで、宗谷管内での感染者が50人を超えるなど、昨年とは比較にならないスピードで感染が拡大しており、極めて深刻な状況が続いていると言わざるを得ません。
 例年、これからの時期は、夏の一大イベントである「稚内みなと南極まつり」や、国内の著名なランナーを招いて行われる「日本最北端わっかない平和マラソン」のほか、市主催事業以外でも、「わっかない白夜祭」や「北門神社例大祭」における露店の出店など、市民の皆さんが楽しみにしている様々なイベントの中止が、すでに決定したところです。
 また、先月末には、緊急事態宣言が延長されたことに伴い、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、今月14日に実施を予定していた「聖火リレー」も中止となりました。
 このように、今は様々なイベントの開催が難しい状況にありますが、そのような中でも、今年は開催を見送ることが決まっていた、3年に一度行われている「南中ソーラン全国交流祭in稚内」を、リモート開催することができないか、現在検討しているところです。
 今後は、他のイベントについても、単に中止ということではなく、コロナ禍の中でも開催できる手法を検討していくことが必要なことと考えています。
 一方、「新型コロナウイルス感染症重点医療機関」の市立稚内病院では、入院医療体制が「フェーズ3」に引き上げられたことに伴い、先月10日、専用病床をこれまでの17床から30床へ増床し、患者の受け入れ体制を拡大しています。
 現在のところ、市立稚内病院の医療提供体制が直ちにひっ迫するような状況にはありませんが、宗谷管内の感染拡大により、依然として厳しい状況が続いていることに変わりはありません。
 医療従事者の皆さんには、ワクチン接種が済んでいるとはいえ、新型コロナ入院患者への長引く困難な対応に、引き続きご尽力いただいていることに、この場をお借りして、改めて感謝を申し上げます。
 今週に入り、宗谷管内での新規感染者は徐々に収まりつつあるものの、まだまだ気を緩める状況ではありません。
 一方、市内経済の多くの分野において、厳しい状況が続いていることは十分認識しており、現在、そのための対策案を検討していますので、状況を見極めながら、できるだけ早い時期にお示しできるよう準備を進めていきます。
 落ち込んでいる経済の回復と、安心してゆとりのある市民生活の再開に向け、再び新規感染が拡大しないよう、市民や事業者の皆さんには、これまで同様、マスクの着用や手指消毒、3密の回避はもちろんですが、不要不急の外出はできる限り控えるなど、ご自分だけでなく、大切なご家族や周りの方々の命と健康を守るためにも、引き続き、一人ひとりがこの難局を乗り越えるための行動に、取り組んでいただくようお願いします。

3点目は、「新型コロナウイルスワクチン接種の対応について」です。

 現在も、感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症については、現時点では、ワクチン接種が発症や重症化を抑える有効な手段であることから、本市としても最重要案件として取り組んでおり、まずは医療従事者等の接種を最優先で進めてきました。
 その次の段階として、重症化するリスクの高い、65歳以上の高齢者への接種に取り組んでいるところであり、接種にあたっては、まずは集団感染を予防することが特に必要であると判断し、高齢者施設等の入所者および従事者の接種を行いました。
 その後、施設入所以外の高齢者が約1万人いることから、まずは75歳以上、続いて65歳以上の方と、段階的に接種を開始したところですが、一昨日9日時点で、高齢者の1回目の接種率は31.3%でしたから、昨日の接種状況を考え合わせると、すでに1回目については40%を超えていると判断しているところであり、順調に推移していると受け止めています。
 明日12日からは、65歳以上の方で、まだ予約が済んでいない方を対象に3回目の受付を開始しますが、今の予定では、希望する65歳以上の高齢者の皆さんへの接種は、7月下旬頃には終えることができるのではないかと、考えているところです。
 また、最初の予約受付時に、電話が非常に繋がりにくかった状況や、臨時相談窓口の待機時間が長くなった反省点も踏まえ、前回からは、電話回線の増設、さらには臨時相談窓口の感染予防の観点からも、より広い会場で対応できるよう、窓口を総合文化センターに変更したところです。
 ワクチン接種に関しては、報道等でご案内のとおり、新たに企業や大学などでの職域接種、あるいは、これまで16歳以上とされていた接種の対象年齢が、6月1日以降は12歳以上に拡大されるなど、国の方針も日々変化しています。
 これらについては、さらに情報収集に努めるとともに、今後の本市の接種スケジュールについても、さらに加速化させるべく準備を進めており、具体的な内容が固まり次第、市民の皆さんにお知らせしていきます。
 ワクチン接種は、決して強制ではありませんが、冒頭でお話ししたとおり、現時点では、ワクチン接種が、コロナの発症や重症化を抑える、唯一とも言うべき有効な手段でありますので、今後も、宗谷総合振興局、稚内保健所、医師会、薬剤師会などと連携を密にし、市民の皆さんに一日も早く、一人でも多く、安全に接種が進むよう努めていきます。

 以上、3項目についてご報告を申し上げ、私の「一般行政報告」とさせていただきます。ありがとうございました。
 

お問い合わせ先

広報秘書課
稚内市中央3丁目13番15号
広報・広聴グループ 0162-23-6387、秘書グループ 0162-23-6384

メールでのお問い合わせはこちら

本文ここまで

ここからサブメニュー

サブメニューここまで

ここからフッターメニュー