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令和元年(2019年)第6回定例会(12月)一般行政報告

一般行政報告

令和元年(2019年)第6回定例会(12月)

目次

  1. 令和元年度上期の観光について
  2. 台湾訪問について
  3. 稚内市総合防災訓練について
  4. わっかないフィルムコミッションの設立について
  5. 稚内市名誉市民称号贈呈式について
  6. 稚内市船舶上架施設の供用開始について
 令和元年 第6回稚内市議会定例会の開催にあたり、6項目につきまして一般行政報告をいたします。

1点目は、「令和元年度上期の観光について」です。

 本年度、上期の観光入込客数は、39万4,500人となり、前年と比較すると、1万4,400人、3.6%の増加、また、延べ宿泊者数は、25万500人と、前年と比べ1万300人、4.3%の増加となりました。
 前年は、西日本での大雨災害や、北海道胆振東部地震以降、観光客の入込数が落ち込んでいましたが、本年度は4月・5月の大型連休による旅行需要の高まりや、関係機関と取り組んできた旅行会社へのプロモーションなど、誘致活動の効果により、一昨年並みの数字に回復しました。
 外国人観光客は、最近の国際情勢の影響が懸念されたところですが、延べ宿泊者数は1万5,000人で、前年より1,200人、9%の増加となり、特に台湾、香港といった東アジア、また、新たにアメリカからの観光客が伸びています。これは、インバウンド対策として取り組んできた広域観光周遊ルートをはじめ、各関係団体と連携した、観光客誘致の取り組みの効果が出始めたものと推測しています。
 広域観光周遊ルートにおいては、近年は空港を核として、プロモーションや観光地づくりの取り組みを行っているところですが、航空路線については、全日空便の羽田、千歳便の上半期の利用状況が、12万9,300人と、前年同期と比較すると、7,200人、6%の増加となっています。
 一方、今年で就航7年目となるFDA(フジドリームエアラインズ)のチャーター便は、全国29空港と結ぶ301便、1万7,100人の利用と、前年より利用者が2,700人、14%減少する結果となりました。要因としては、前年度より計画便数が減少したほか、全国的に被害をもたらした台風や、大雨によるツアーのキャンセルも影響したと考えられます。
 しかし、本年度も本市をはじめ、北宗谷地域全体への観光客送客に、大きく貢献いただいたことに感謝しておりますし、今後においても継続してチャーター便を運航していただけるよう、北宗谷地域で連携した取り組みに努めていきます。
 もちろん、航空機だけでなく、公共交通機関であるJRや都市間バスなどで訪れる観光客の皆さんに対し、当地域に滞在し、観光を楽しんでいただける受入体制づくりも重要であり、北宗谷全域で地域特性を活かした、着地型の体験メニューの開発などに取り組んでいるところです。
 中でも、市内においては、宗谷岬を観光拠点とする「ツアーセンター」の設置や、宗谷丘陵「白い道」などのフットパスコースの整備、更には、貸し自転車(レンタサイクル)などに積極的に取り組み、利用した観光客の皆さんからも好評の声をいただいています。
 今後も、個人・小グループや、団体といった、それぞれの旅行形態に合わせ、より多くの方々に、この地域に興味を持っていただけるよう、北宗谷地域でさらに連携を深め、プロモーション活動をはじめ、観光客の滞在時間を延ばすことが可能となる、体験型メニューの創出など、地域内の経済効果に繋げるための観光資源の磨き上げを図り、魅力ある観光地づくりに取り組んでいきます。

2点目は、「台湾訪問について」です。

 私は、去る9月5日から8日まで、稚内地方日台親善協会による台湾訪問に参加しました。
 台湾から北海道を訪れる観光客はこれまでも大変多く、親日的であることはもとより、東日本大震災の時も、いち早く支援に駆けつけていただいたことは記憶に新しいところですが、現在、道内には23の台湾との交流団体があり、本協会も、台湾との親善並びに、友好交流を促進する目的で、平成26年(2014年)に設立され、以降、毎年市内で開催される交流会には、台北駐日経済文化代表処 札幌分処の歴代処長にご出席をいただきながら、本市と台湾との親善を深めてきたところです。
 本市及び観光関係団体において、これまで東アジア諸国に対しては、誘致対象国として、積極的に本市の観光PRに努めてきており、特に台湾においては、平成30年度の宿泊者数が約4千人と、本市の訪日外国人宿泊者全体の3割近くを占め、毎年多くの台湾の方々に、本市を訪れていただいています。
 このような状況もあり、今回は札幌分処の周學佑処長にご紹介いただき、稚内地方日台親善協会長の中場稚内観光協会長をはじめ、顧問である私も含めた5人で、台湾日本関係協会の郭仲煕秘書長を表敬訪問しました。
 本市の紹介はもとより、これまでの交流や、経済状況などを話し合う中で、台湾から本市への観光客が増加傾向にある状況と、それに関する感謝の意をお伝えしたところ、親日家の郭秘書長は、これからの稚内・台湾の友好交流の力となってくれることを、約束してくれました。
 また、この機会に合わせ、全日空台北支店を訪問し、台湾人観光客の動向について情報収集するとともに、台湾からの観光客の送客などをお願いしたところです。
 今回の訪問で得た、現地との新たな関係構築を活かし、これまで取り組んでいる、台湾からの観光客増加に向けた誘致施策のさらなる強化を図るとともに、今後も本市と台湾の友好交流を一層進めていきたいと考えています。

3点目は、「稚内市総合防災訓練について」です。

 10月27日、稚内大谷高校を会場に、16の防災関係機関や自主防災組織を始めとする地域住民、稚内大谷高校の生徒など、約350人の皆さんにご参加いただき「総合防災訓練」を実施しました。
 本訓練は、サロベツ断層帯を震源とする地震の発生を受け、本市に大津波警報が発表されたという想定で実施し、防災情報メールや、防災ラジオを利用した情報伝達訓練を始め、参加者による避難所開設のための訓練、自衛隊、警察署、消防署の防災関係機関の連携による、ヘリコプターでの緊急患者空輸などの訓練を行いました。
 地域の皆さんには、消防、自衛隊員の指導による、傷病者の救護、搬送、ロープ結索の他、発電機や照明器具などの器材の取扱いを学んでいただいた後、総合的な訓練として、グループでテントや段ボールベッドの組み立てなど、避難所の開設を行いました。また、防災関係機関による、支援物資の搬送や給水所の開設、炊き出し訓練も同時に行い、災害時におけるそれぞれの役割や、とるべき行動を参加者全体で確認することができました。
 近年、大雨や台風などにより、尊い命や大切な財産が失われる自然災害が頻繁に発生しています。直近では、台風や低気圧の影響により、日本各地に風水害が発生したところであり、今後、台風や爆弾低気圧などの影響を受ける可能性の高まりは、本市においても例外ではありません。
 そのような中にあって、災害発生時の対処で、最も重要なことは「自らの命は自らが守る」行動をとることです。
 今後も、訓練のための訓練ではなく、緊迫感を持って、地域の皆さんや、各関係機関との連携を強化し、本市としての防災行動力を高めていきたいと考えています。

4点目は、「わっかないフィルムコミッションの設立について」です。

 本市においては、これまで「北の桜守」を始めとする映画ロケや、テレビ番組・CMなど、数多くの撮影が行われてきましたが、その都度、市が窓口となって、制作側とのロケ地紹介などの連絡調整や、国や北海道への許認可手続き、エキストラの手配など、様々な協力を行ってきたところです。
 当地を舞台にした映画ロケなどが行われることによって、本地域特有の自然景観や建築物など、豊富なロケーション素材をPRしながら、知名度向上を図ることができ、また、多くの制作関係者が滞在することによる、地元経済に与える効果も非常に大きいことと感じており、積極的に取り進める必要があると考えていました。
 このようなことから、先月31日、官民一体となった柔軟な受け入れ体制を整え、これまで以上に映像作品撮影を円滑に進める統一的な組織として、市を含む市内7団体で「わっかないフィルムコミッション」を設立しました。
今後、相談窓口や情報提供、受け入れ体制の整備などを早急に進め、観光資源の創出と地域経済の活性化に繋がるよう取り組んでいきます。

5点目は、「稚内市名誉市民称号贈呈式について」です。

 先の9月定例会におきまして、満場一致で決定されました、本市としては、8人目の名誉市民である「横田愼一さん」に対する名誉市民称号の贈呈式を、今月3日に挙行しました。
 この贈呈式には、ご来賓や、各界から多くの皆さんにご臨席いただき、その皆さんの前で推戴書、名誉市民章などの贈呈をさせていただきました。
 式では、長年にわたり数々の困難を乗り越えながら、開業医として市民の命と健康を守るため、地域医療の充実にご尽力いただき、また、本市における介護保険制度に大きく関わられ、本市の保健医療行政を中心として、多大なご貢献をいただいたことに対し、市民を代表して感謝の意を述べさせていただきました。
 今回の推戴にあたって、これまでも地域医療問題に積極的に関わっている「地域医療を考える稚内市民会議」の呼びかけによって活動している「医療と健康のまちづくり応援団」の皆さんから、横田さんへの感謝はもとより、今回、横田さんに名誉市民の称号を贈呈することが、日夜奮闘されている市立稚内病院の医師あるいは開業医などに、光をあて、激励することになる、という言葉がありました。
 横田さんは、受章に際しての挨拶の中で、その言葉を引用されながら、自らが名誉市民を受章するきっかけとなったと述べられ、改めて市民の皆さんへの感謝と、今後も、市の発展のため、誠心誠意努めていく決意を表明し、会場は大きな感動に包まれました。
 名誉市民は市民至上の誇りであり、その卓越した識見と、これまで積み重ねてこられた経験により、今後も引き続き本市市勢の発展に、ご貢献いただきますようお願いを申し上げたところです。

6点目は、「稚内市船舶上架施設の供用開始について」です。

 平成29年(2017年)から3か年で整備を進めてきた、「稚内市船舶上架施設」が完成し、11月13日、宗谷港において、多くの関係者の出席のもと、供用式典を執り行いました。
 本施設は、総事業費約4億2千万円で、北海道を通じて交付された、水産庁の「浜の活力再生交付金」や、国土交通省の「社会資本整備総合交付金」を活用することで、整備することができました。
 近年の漁船の大型化により、従来の老朽化した斜路式施設での上架は、作業中の漁船バランスの確保が難しく、ワイヤーの撒き揚げや人力での非常に危険な作業を伴っていたこともあり、作業には多くの人員や時間を要していました。
 新たに整備したこの昇降式の施設によって、漁船を平行に保ち、バランスを確保した上架が可能となり、大勢の漁業関係者で行っていた人力作業などが、機械化された設備の導入により軽減され、漁船28隻の上下架に要していた時間は4分の1程度に、また、24人で行っていた作業が5人で可能になるなど、飛躍的に作業が効率化、省力化され、さらなる安全性の向上が図られたところです。
 今後は、宗谷港を利用するホタテやカニの漁船を中心に、来年の操業に向けた越冬上架や漁船の保全が行われていきます。
 宗谷港に本施設が導入されたことで、国内屈指を誇るホタテの生産基地として、本市基幹産業の益々の発展に繋がるものと考えています。

 以上、6項目についてご報告申し上げ、私の「一般行政報告」とさせていただきます。ありがとうございました。

お問い合わせ先

広報秘書課
稚内市中央3丁目13番15号
広報・広聴グループ 0162-23-6387、秘書グループ 0162-23-6384

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