ここから本文です。
令和元年第5回定例会(9月)
令和元年 第5回稚内市議会定例会の開催にあたり、6項目につきまして一般行政報告をいたします。
「宗谷地域総合開発期成会」では、JR宗谷線の維持・存続をはじめ、管内における農業や水産業の振興、医師の確保など、様々な地域課題の解決に向け、北海道の関係部局、さらには関係代議士や財務省主計局長をはじめとした国の関係省庁などへ要請を行ったところです。
また、「一般国道40号名寄・稚内間整備促進期成会」では、現在工事が進められている「天塩防災事業」や「音威子府バイパス事業」の早期完成を要請してきました。
各省庁による令和2年度概算要求前のこの時期に、国の関係予算の確保や、各種事業推進のため、要望活動を行っていますが、地域の実情を説明し、関係者にご理解をいただくとともに、本地域の日頃の取組みへの激励もいただいたところです。
全国的に大雨や暴風による被害が多発しています。大規模災害に強い地域をつくるための社会資本整備や、交通ネットワークの充実・強化など、地域住民が安全で安心して、暮らし続けることができる地域づくりに向け、今後も機会を捉えて、国や北海道に対し、要望事項の実現を求めていきます。
この列車は、窓ガラスを外すことで、風を感じるとともに、木製のボックスシートやテーブルなど、温かみを感じられる車両になっています。
稚内・音威子府間では、出発式を予定していた7月27日は、大雨の影響で運休になりましたが、翌28日から8月12日までの、土日祝日の6日間で、約1,000人もの多くの方に乗車していただきました。
サロベツ原野の向こうに見える利尻富士や、雄大な天塩川など、移り変わる車窓の風景を、存分に楽しんでいただけたものと思っています。
また、沿線市町村では趣向を凝らした「おもてなし」が行われ、本市でも「ゆるキャラ」による、お見送りやお出迎え、特産品の振る舞いなどを実施しました。
現在、宗谷線の維持・存続のため、市民のマイレール意識を高め、利用促進に取り組んでいるところですが、観光列車「風っこ そうや」号の運行は、宗谷線の魅力を、あらためて、地域はもとより、全国にアピールする、良い機会であったと考えており、今後の宗谷線の、積極的な利活用にもつながることを、期待しているところです。
私たちの宗谷線を守るため、ぜひ、日頃から、多くの市民の皆さんにJRを利用していただきたいと考えています。
「稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議」では、サハリン側からは、北海道との交流が、アジア・太平洋地域における、地域間協力の成功例の一つであり、長年それを支えてきた稚内・コルサコフ間の定期航路が、これまでの様々な分野の交流で、重要な役割を担ってきたことを確認するとともに、本航路の早期再開に向け、船舶の確保や需要の喚起など、今後も緊密な協力を続けていくことが伝えられました。
これに対し、訪問団の団長である副市長が代表して、本航路について、北海道とサハリン州を直接結ぶ存在として、重要な役割を果たし続けていくためには、「運航の継続」が不可欠であるとの考えを伝え、今後双方の関係者間で、航路再開に向けた検討を行うための、ワーキンググループを設置し、具体的な意見交換や検討を行っていくことを提案し、双方で確認されたとのことであります。
また、「友好都市経済交流促進会議」では、ネベリスク市、コルサコフ市、ユジノサハリンスク市の友好3都市と、本市の各分野の代表が、航路の必要性はもちろん、人的交流や経済交流について、また、両地域の連携による新たな観光地づくりなどの観点から意見交換を行い、両国間におけるビザ免除制度の適用拡大や、チャーター貨物船の有効利用などについても意見が交わされました。
日ロ両国間では、来年から翌2021年を『日露地域交流年』と位置づけ、今後、様々な分野での地域間の交流を、さらに発展させていくという目標を掲げています。
本市としてもこれまで長年積み重ねてきた、友好都市との交流をより一層深めることにより、北海道とサハリン州の、両地域はもとより、日ロ両国の友好関係の発展に、貢献していきたいと考えています。
全日空の羽田、千歳便については、今年に入り、ここまでのところ好調を維持していますが、夏季繁忙期における更なる輸送力強化をはじめ、関西・中部便の運航の早期再開、また、訪日外国人旅行者の利用向上への取り組みなど、宗谷地域への誘客力がより高まるよう、航空路線の維持・拡充について要請してきました。
また、FDAチャーター便は、6月3日の初便を皮切りに、全国28空港から就航し、今月7日に終了しましたが、本市はもとより、宗谷地域全体における、観光振興への貢献に対して、感謝の意を伝えるとともに、今後においても継続した運航体制や新たな地域からのチャーター便就航について、要請したところです。
特に、今年は北宗谷の自然や食、サイクルツーリズムの魅力を伝える動画制作など、就航地PRについてもFDAと連携した取り組みを行うことができました。
これまでも「広域観光周遊ルート形成促進事業」を中心として、首都圏、道央圏に滞在する外国人観光客を、宗谷地域に誘客するため、特に「空港」を中心とした事業を展開しているところですし、稚内空港を含む、道内7空港の一括運営委託や、来年の東京オリンピック・パラリンピックがもたらす、交流人口の拡大と経済効果の波及を確かなものにするため、今後も、搭乗率向上や誘客対策など、それぞれの航空会社との連携を強化するとともに、きた北海道一丸となったプロモーションや、受入環境整備などに取り組んでいきます。
昨年、本市の市制施行70年、開港70年の記念式典に、枕崎市の前田市長や新屋敷前議長においでいただいたこともあり、今回、横澤副議長とともに出席させていただきました。
当日は、来賓として尾辻参議院議員らとともに、友好都市として祝辞を述べさせていただきましたが、会場には多くの枕崎市民が参加していたこともあり、70年という節目の年のお祝いにふさわしい式典でした。
枕崎市とは、鉄路の最北端と最南端であることや、豊かな海に囲まれ、漁業が盛んであることなどをきっかけに交流が始まり、平成24年に友好都市の議決をいただきましたが、これまでの間、互いのまちのイベントでの物産販売や商品開発をはじめ、稚内高校と鹿児島水産高校の交流、市民訪問団の相互派遣、枕崎市の経済団体の訪問など様々な分野での交流が行われてきました。
今年の新たな取り組みとしては、先月2日から5日に、青少年交流事業を実施し、枕崎市から中学生や高校生など8人が本市を訪れ、みなと南極まつりへの参加や昆布干し体験、さらには、市内高校でのまちのPRなどの生徒間交流を行いました。
この交流事業に参加した中高生たちが、本市での体験、稚内市民とのふれあいを通して学んだ多くのことを、今回訪問した際、私や副議長に、熱心に話してくれた姿には、大きな感動を受けましたし、この交流をさらに発展させたいと考えたところです。
友好都市を締結して7年目になりましたが、今後も両市の発展に寄与するよう、各世代、各分野での交流をより一層充実させるとともに、これまで築き上げてきた交流の輪を、さらに広げるよう努めていきます。また、本市と交流のある太田市からは、スバル陸上競技部の「中村拳梧選手」、そして、市民ランナーである「兼重志帆さん」をお招きし、国内外合わせて776人のランナーに参加いただいたところです。
今回も、ランナーの皆さんが、懸命にゴールを目指す姿を通して、スポーツの魅力を発信していただくとともに、あらためて、たくさんの方々に平和の尊さを考えていただく機会になったと思っています。
また、参加された皆さんには、景観や気候といった稚内らしさを感じてもらうことができ、本大会が新たな観光資源としても、大きな役割を果たしているものと考えています。
以上、6項目についてご報告申し上げ、私の一般行政報告とさせていただきます。ありがとうございました。
広報秘書課
稚内市中央3丁目13番15号
広報・広聴グループ 0162-23-6387、秘書グループ 0162-23-6384
本文ここまで
ここからサブメニュー
サブメニューここまで
ここからフッターメニュー