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令和3年 第8回定例会(9月)一般行政報告

一般行政報告

令和3年第8回定例会(9月)

《 目次 》
  1. 立地適正化計画の策定について
  2. 宗谷支所の移転と診療所の廃止について

  3. コロナ禍に対応した防災訓練の実施について
  4. 新型コロナウイルスワクチンの接種対応について
  5. 全農2021 女子カーリング日本代表決定戦パブリックビューイングの中止について

         
 令和3年 第8回稚内市議会定例会の開催にあたり、5項目につきまして一般行政報告をいたします。


1点目は、「立地適正化計画の策定について」です。  
 国は、平成26年に都市再生特別措置法を改正し、全国の地方都市において、人口減少や少子高齢化が進むことによる空き家、空き地の増大による市街地の空洞化、まちの機能を維持するために要する相対的な経費の増大など、多くの課題に対応するため、立地適正化計画を制度化したところです。
 この計画は、将来の人口減少を見据えて、一定の区域に居住機能を誘導してコンパクト化し、その中に、商業施設や医療施設などの都市機能を誘導・集約化することで、便利で暮らしやすい拠点を形成し、さらに、その拠点同士をつなぐ公共交通の充実を図りながら、各地区における生活の利便性を向上させ、持続可能なまちを目指そうとするものです。
 国勢調査による本市の人口推移をみますと、昭和50年の5万5千464人をピークとして、昨年10月1日を基準日とした速報値では、3万3千584人となっています。
 また、人口問題研究所の将来推計人口では、令和20年には、約2万人まで減少すると予測されていることなどからも、今後のまちづくりの考え方として、北、中央、南など、それぞれの地区ごとに、生活しやすい環境の構築や特色を活かした地域づくりを進め、居住や都市機能の誘導・集約化を図り、そこに住む皆さんが、いつまでも安心して住み続けられるような、コンパクトなまちづくりを目指していく必要があると認識しています。
 本計画の策定にあたって、6月30日に開催されました「稚内市都市計画審議会」に対し、「立地適正化計画の策定」について諮問させていただき、その後、審議会の中に関連する分野の学識経験者や関係団体の皆さんで構成する「立地適正化計画検討委員会」を設置して、7月16日に第1回目の委員会を開催し、専門的な見地からの検討や意見をいただき、策定作業を進めているところです。
 本計画の目標年次は、概ね20年後を見据えており、本市を取り巻く社会経済環境の変化などを充分に見通しながら、居住や都市機能を誘導・集約化しようとするものであり、本年度から2か年をかけ、市民の皆さんの様々な意見を充分反映させながら、策定していきたいと考えています。

 
2点目は、「宗谷支所の移転と診療所の廃止について」です。 
 これまでご説明してきたとおり、宗谷漁業協同組合と合同で使用していた宗谷支所でありますが、7月25日に移転作業が完了し、翌26日から新事務所での執務を開始しました。
 移転するにあたっては、事前に関係する町内会に周知したほか、「広報わっかない」などでお知らせしていたこともあり、場所が分からないなどの混乱もなく、スムーズに移行できたと考えています。
 支所に併設されていた市立稚内病院付属宗谷診療所につきましては、市内における医療環境の整備等により、診療所の利用者が年々減ってきていたほか、新しい支所においては、診療を行うための十分な面積の確保が難しいことから、地域住民の皆さんと検討を進め、皆さんのご理解や連合町内会の同意が得られましたので、6月末をもって廃止させていただきました。
 新しい支所においても、引き続き、宗谷地区の皆さんが、この地域で安心して暮らせるよう、これからも、身近な場所での行政サービスを継続していきます。
 
 
  3点目は、「コロナ禍に対応した防災訓練の実施について」です。
 本年度は、2年に一度実施している「稚内市総合防災訓練」を、北海道が主催する「北海道防災総合訓練」と合同で5月に開催する予定でありましたが、北海道に「緊急事態宣言」が発令されたため、中止を余儀なくされたところです。
 その代替訓練として、8月2日、稚内市みどりスポーツパークを会場に、「稚内市職員防災訓練」に形を変えて、管理職をはじめとする職員60人が参加し実施しました。
 当日は、サロベツ断層帯北延長を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、市内で最大震度7の揺れが観測され、大津波警報が発令されたことを想定して、担当職員が避難所に避難してきた住民に適切に対応できるよう、本年度改定しました避難所運営マニュアルを基に、避難所の開設と運営訓練を行いました。
 主な訓練内容は、避難者や避難所の状況把握、施設点検など、実際に避難所を開設するための手順の確認を行ったほか、設営訓練では、段ボールベッドやテント、簡易的な間仕切りの組み立てなどを行う中で、特に個人のプライバシーの確保と、コロナ禍での避難所設営ということを意識して取り組みました。
 また、避難者の受け入れにつきましては、新型コロナウイルス感染症の感染予防を徹底するため、健常者と要支援者、発熱者を区分した避難スペースを設け、移動経路を確認しながら誘導を行うなど、コロナ禍における新たな取り組みとして、マニュアルの検証も含め実践したところです。
 今後も、いつ起きるか分からない災害対策として、コロナ禍に対応した訓練を心掛け、緊迫感を持って、地域住民をはじめ、各関係機関と連携を図りながら、防災力を高めていきたいと考えています。

 
  ◎4点目は、「新型コロナウイルスワクチンの接種対応について」です。
 4月20日から、高齢者施設等を対象に「巡回接種」を開始した本市のワクチン接種は、8月16日から、希望する12歳以上の方全員を対象とした予約受付を開始したところであり、医師会をはじめとする関係機関や市民の皆さんのご理解とご協力をいただき、これまで順調に推移していると考えています。
 ワクチン供給の見通しについては、管内町村からのご協力もあり、現時点で、対象となる約3万人のうちの9割の方が、2回接種を受けられる分の確保に目途が立っています。
 また、8月8日からは、市が直接実施する「集団接種」の会場を文化センターに移し、時間あたりの定員を増やしたほか、週末や午後5時以降の接種も実施するなど、学生や仕事を持つ方も接種を受けやすい体制を整えているところです。
 9月11日現在の本市の接種率は、対象となる12歳以上で2回接種を終えた方は63.7%、そのうち65歳以上の方は91.9%に達しています。
 今後の見通しについては、1回目の接種を終えた方が、9月11日で80.3%と、ちょうど8割を超えました。3週間後となる10月初めには、目標としてきた8割の方が2回目の接種を終える予定であり、10月接種の予約受付済分を含めると、最終的な接種率は85%を超える見通しです。
 8月27日から発令されている北海道への緊急事態宣言が、9月13日から9月30日まで延長される中、市内では、ご承知のとおり9月に入りクラスターが発生するなど、決して気を緩める状況ではありません。
 基本的なマスクの着用や手指消毒など、感染予防の徹底はもちろんですが、現時点では、ワクチン接種が感染や重症化を抑える最も有効な手段の一つでありますので、この後もご家族や友人、同僚など、大切な方の命と健康を守るため、接種を検討していただくようお願いいたします。
 今後も、宗谷総合振興局や稚内保健所など、関係機関や団体と連携を密にして、一人でも多く、一日も早く、安全に接種が進むよう努めていきます。

 
  ◎5点目は、「全農2021 女子カーリング日本代表決定戦パブリックビューイングの中止につい
  て」です。

 今年2月に、日本カーリング選手権大会を稚内市みどりスポーツパークで開催していただき、さらに、日本代表決定戦についても、9月10日から再び本市で開催していただいたことに対し、まずはカーリング関係者をはじめ、多くの皆様に感謝申し上げます。
 しかし、どちらもコロナ禍であったことから、無観客での開催となり、せっかくのトップレベルの競技を生で観戦する機会を、市民の皆さんに提供することができない状況となってしまったことは、市民や選手、関係者の皆さんの安全を確保するためには、適切な判断と受け止めてきたところでもあります。
 トップレベルの競技を観戦する機会創出に加え、市民挙げてこの大会を応援しようとの思いから、パブリックビューイングの実施に向けて、8月臨時会で予算を計上し準備を進めてきましたが、9月に入り、大型商業施設で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、その後も市内での新規感染者が出ていることなどから、感染拡大の危険性も考慮し、実施前日にやむを得ず中止とする判断をさせていただきました。
 多くの皆さんに開催を期待していただきながら、実施できなかったことに加え、予測できないクラスターの発生ということで、実施前日という切迫した中での中止判断となったこと、また、せっかく代表決定戦を戦う2チームの皆さんから、パブリックビューイングでのビデオメッセージをいただきながら、中止のため、急遽市役所ロビーで放映したものの、市民の皆さんへの周知が間に合わなかったことなど、今後に向けて反省しなければならない点があったことは、お詫び申し上げます。
 逆転で勝利を収めたロコ・ソラーレの皆さん、また、今一歩勝利に届かなかった北海道銀行の皆さんには、それぞれの今後の活躍を期待するところでありますが、改めて、今回の経験を活かしながら、今後も市民の皆さんが、カーリングをはじめ、様々なスポーツを身近に感じることができる機会を創出、そして、一人でも多くスポーツに親しむことができるよう、一層環境整備に努めていきたいと考えています。

 
  以上、5項目についてご報告を申し上げ、私の「一般行政報告」とさせていただきます。ありがとうございました。






 

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