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平成30年(2018年)第5回定例会(9月)一般行政報告

一般行政報告

平成30年(2018年)第5回定例会(9月)

目次

  1. 市制施行70年・開港70年記念事業の開催について
  2. ノシャップ寒流水族館開館50周年について
  3. 次期一般廃棄物最終処分場の整備について
  4. 稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議等の開催について
  5. 全日本空輸、フジ・ドリームエアラインズへの訪問について
 まず初めに、貴重なお時間を少しお借りすることをお許し願いますが、先週6日に発生いたしました「平成30年北海道胆振東部地震」により、お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上ますとともに、被災された全ての皆様に、この場をお借りして心からお見舞い申し上げます。
 6日、3時8分に発生した地震は、北海道では観測史上初となる「最大震度7」を厚真町で観測し、さらには、北海道電力苫東厚真発電所が停止したことにより、北海道全域が停電となる事態となりました。
 幸いにも、本市においては地震の直接的な被害はありませんでしたが、停電による行政サービスの低下や住民生活の混乱など、日常生活に大変な影響を受けました。
 早速、友好都市をはじめ、日頃、様々な分野でお付き合いいただいてる自治体の首長の皆さんからも、お見舞いや激励のお電話、メールをいただきました。
 市としては、基幹産業における生産活動をはじめ、観光で本市においでいただいた方、更には、交通網の寸断により戻ることの出来ない方への対応など、あらゆる想定をしながら、災害対策本部を中心に対応に万全を期してきたところであります。
 商品の入荷など、流通の混乱が未だ完全に復旧したとは言えない状況でありますが、引き続き、市民の皆さんが1日でも早く普段の生活に戻れるよう、国や北海道、関係機関や各団体などと連携を図り、早期の完全な復旧に向けて全力で取組んでいきます。
 あわせて、全道の99%の世帯で停電は解消されたものの、道内の主たる電力供給元である北海道電力苫東厚真発電所が完全復旧していないことから、依然として、電力事情は楽観視できない状況にあり、国(経済産業省)は、北海道電力に対し、計画停電も視野に入れた対応を指示しているところであります。
 本市においても、市役所庁舎をはじめ、関係施設の積極的な節電に努めていきますので、市民の皆様、各事業者の皆様におかれましても、この状況をご理解いただき、更なる節電のご協力をお願い申し上げる次第です。

 それでは、平成30年 第5回稚内市議会定例会の開催にあたり、5項目につきまして一般行政報告をいたします。

1点目は、「市制施行70年・開港70年記念事業の開催について」です。

 市制施行70年・開港70年を迎えた本市ですが、6月定例会以降の記念事業等について、その概要を説明いたします。
 初めに、7月14日、稚内総合文化センターにおいて記念式典を執り行い、友好都市である石垣市や枕崎市、ネベリスク市をはじめ、本市と関わりのある自治体の代表や関係機関の皆様にご出席いただき、多くの市民の皆様とともに70年という節目の年を盛大に祝うことができました。
 式典では、これまで市勢の発展にご尽力をいただきました「一般社団法人 全国樺太連盟」と「旭川ふるさと稚内会」に特別表彰を、3個人、76団体には記念表彰をさせていただきました。
 また、稚内出身の兄弟ユニット「SE-NO」が、70年を記念して製作した楽曲「道しるべ」を披露したほか、市内小中学校の代表14人が「わっかないの未来へ届けるメッセージ」を発表し、次代を担う子ども達から本市の未来を願う力強い想いを感じることができました。
 次に、開港70年を迎えた稚内港は、これまで岸壁の延長不足などにより大型クルーズ船の係留に対応できずにいましたが、一昨年、11万トンクラスの船が受け入れ可能となる「クルーズ船受入環境改善事業」が採択され、昨年度から末広埠頭東岸壁の整備が進められていました。
 本年、整備が完了したことから、記念事業の一つとして7月10日に「ぱしふぃっくびぃなす」、7月27日には「飛鳥II」に寄港していただき、また、「飛鳥II」の寄港の際には、稚内開発建設部と共催で「稚内港末広地区クルーズ船等対応施設供用式典」を執り行ったところです。
クルーズ船の寄港は、観光振興やみなとの賑わい創出など、地域の活性化へ大きく寄与することから、今後も関係者と連携しながらポートセールスの強化を図り、国内外からのクルーズ船の寄港実現に向けた取組を進めていきます。
 次に、今月2日「日本最北端わっかない平和マラソン」を開催しました。
 このマラソンは、世界恒久の平和と子ども達の健やかな成長を願い、昭和60年(1985年)から開催してきた「平和マラソン大会」を、市制施行70年の節目を機にフルマラソンの部を追加し、国内外を問わず、多くのランナーに参加していただき、この雄大な景色や爽やかな気候など、本市の魅力をマラソンを通じて感じていただこうと、大会名も「日本最北端わっかない平和マラソン」と改め、開催したところです。
 記念すべき第1回大会には、ゲストランナーとして埼玉県庁の「川内優輝選手」、招待選手として、本市と交流のある太田市との繋がりから、スバル陸上競技部の「塩谷桂大選手」「口町亮選手」をお招きし、国内外合わせて874人のランナーにご参加いただいたところです。
 当日は、本市特有の強い風が多くのランナーを悩ませ、厳しいレースとなりましたけれども、スタート地点をはじめ、沿道やゴール地点へ駆けつけた、多くの市民による温かい応援がランナー達の力になったことと思います。
 また、サハリンの島影が望める宗谷岬をスタートし、海岸線から牧草ロールの並ぶのどかな酪農地帯を折り返し、ゴールの北防波堤ドームを目指したコースは、参加した多くのランナーから、雄大な景色を十分に堪能できる素晴らしいコースだったとお聞きしています。
 フルマラソンを通じて、国内外の多くの人に本市の特徴を知ってもらうことができ、新たな観光資源としての可能性を見出だせたことは、大変意義のある大会であったと思っています。
 また、ショートの部には、市内の小中学生を中心に1,437人が参加しました。
 ゲストランナーで参加いただいた「赤羽有紀子さん」には、前日のマラソン講習会の開催や2キロコースを走っていただき、完走後もゴールを目指すランナー達に声を掛け応援するなど、大会を盛り上げていただきました。
 参加者の事故なども無く、無事に大会を終えられたことは、ひとえに、交通規制に対しご理解をいただいた市民の皆さんや関係機関、各事業者の方々のご協力によるものと心から感謝をしているところです。
 今大会の開催にあたり、ご尽力いただいた関係者の皆様、大会運営をサポートしていただいた多くのボランティアの皆さんや関係機関、各団体、そして大会を盛り上げていただいた市民の皆さんに、改めて深く感謝を申し上げます。

2点目は、「ノシャップ寒流水族館開館50周年について」です。

 昭和43年(1968年)7月に、日本で100番目の水族館として開館したノシャップ寒流水族館は、去る7月21日、開館50周年を迎えたことをお祝いし、記念セレモニーを実施しました。
 セレモニーでは、開館50周年を機に募集していた施設の愛称を、応募総数197件の中から「稚内」「解かる」「アクアリウム」を掛け合わせ、地域性と学びの場を表す意味を持った「わっかりうむ」と決定し、お祝いに掛け付けた多くの来館者の前で発表させていただいたところであります。
 また、運営の一元化を行っている青少年科学館とともに記念イベントを実施し、水族館50年の歴史を振り返るパネル展や、友好都市「石垣市」「枕崎市」のさかな展示を行ったほか、科学館では海の科学のパネル展、南極に棲む生き物の映像やオーロラの上映会などを行いました。
 水族館は、開館から50年が経過し、施設の老朽化への対応は勿論ですが、施設職員の様々なアイディアや工夫により、更に子どもたちに喜んでもらえる企画に取組みたいと考えています。
 今後も引き続き、この「わっかりうむ」が多くの市民の皆さんや観光客の皆さんに、笑顔をもたらす施設であり続けることを願っています。

3点目は、「次期一般廃棄物最終処分場の整備について」です。

 次期処分場の整備については、昨年6月定例会の一般行政報告において、約11万トンの一般廃棄物が埋め立て可能な覆蓋型施設を、PFI事業として実施する旨をご説明しておりましたが、この度、7月26日に北海道からの施設設置許可を受け、7月30日から施設の整備工事に着手をし、先月1日に整備・運営事業に係る安全祈願祭を執り行ったところであります。
 この事業は、昨年12月に契約を締結した「特別目的会社 稚内環境テクノロジー株式会社」が実施し、今年度は、主に土地の造成を行い、来年度から施設整備が行われ、2年後の令和2年(2020年)12月からの供用開始を目指し、工事が進められます。
 本市はこれまで、ゴミの減量化に対し、有料化や分別品目の拡大など、リサイクルの推進に重点を置いた取組を行い、平成29年度のリサイクル率の実績は22.8%で、前年度実績を上回る結果とはなっていますが、平成28年度では、全道平均の24.3%と比較すると、2.3ポイント低い状況となっています。
 また、一人、一日当たりのごみの排出量は、直近の環境省の調査結果では、平成28年度実績で約1.3kgと全道35市の中で2番目に多いという状況にあります。
 こうした状況から、本市が目指す環境都市実現のため、今後、食品ロスの削減の取組みや過剰包装削減の徹底など、商業者や消費者団体とも連携を図りながら、ゴミの排出抑制に向け取組みを進めて参ります。
引き続き、市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

4点目は、「稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議等の開催について」です。

 悪天候による定期航路の運休で、一時は開催が危ぶまれた会議は、行程の変更は多少あったものの当初の予定どおり、先月24日、ANAクラウンプラザホテル稚内において、サハリン州政府をはじめ、友好都市3市などの関係者15人を迎え、開催したところであります。
  「定期航路利用促進合同会議」では、定期航路は北海道とサハリン州にとってなくてはならない重要な航路との認識を伝えた上で、現行の小型旅客専用船では、波に弱く、欠航率が高いという快適性や定時性の課題が団体客の利用に影響を与え、結果として個人客中心の客層に変化し、利用客数の低迷に繋がっていることを指摘しました。
 今後は、本年度の運航が終了したのち、速やかに支援策の効果も含めた運航状況等を精査したいと考えています。
 一方、サハリン側からは、コルサコフ・稚内間の定期航路についての認識は本市と同様である旨の話があり、サハリン州にとっての経済面、観光、文化といった様々な分野にわたり、重要な役割を担っている事などが挙げられ、本定期航路の重要性が伝えられました。
 また、午後からの「友好都市経済交流促進会議」では、「人的交流」や「経済交流」について、サハリン側や本市の各分野の代表が、両地域における連携強化や様々な取組みに対し、建設的な意見交換を行い、今後の両地域の発展に向けた有意義な会議となりました。
 両会議ともに、話し合われた内容がすぐに結果を生み出すものではありませんが、両地域、両国の発展に向け、国境のまちとしての役割をこれからもしっかりと果たしていきたいと考えています。
 なお、かねてから、今月6日から8日まで、中井議長とともにサハリン州を訪問する予定とお伝えしていましたが、北海道胆振東部地震の発生により、本市の災害復旧を優先させるため、訪問を取りやめました。
 同様に、経済交流や学生交流を目的とした「サハリン友好訪問団」も訪問を取りやめましたが、本市を含む、道北9市で構成する「サハリン経済交流促進協議会」のメンバーは、地場産品の販売やPRのため、今月7日からユジノサハリンスク市で開催された「北海道フェア」に参加し、今年も会場は盛況だったと聞いています。

5点目は、「全日本空輸、フジ・ドリームエアラインズへの訪問について」です。

 今月3日、本市をはじめ、利礼3町の首長や稚内空港高度利用協議会会長、管内観光協会の代表とともに、全日本空輸(ANA)とフジ・ドリームエアラインズ(FDA)の本社を訪問しました。
 本年で3年目の取組みとなる「広域観光周遊ルート」では、「空港」をキーワードに、首都圏、道央圏に滞在する国内外からの観光客を宗谷地域に集客し、宗谷を拠点とした周遊観光を促進する取組みを行っているところです。
 ANA本社では、羽田・千歳便の輸送力の強化、現在休止中の関西・中部便の運航の再開、インバウンド観光に対する地域との連携、広域周遊観光の促進など、宗谷地域への誘客力・競争力がより高まる、航空路線の維持・拡充について要望して参りました。
 また、今年度で6年目を迎えたFDAチャーター便は、予定していた今月9日の最終便が、この度の胆振東部地震の影響でキャンセルが相次ぎ、中止となったため、今月6日を以って今年度の就航をすべて終えました。
 正確な搭乗者数等は、後日、正式に発表されるものと考えますが、全国各地で様々な自然災害が発生したにも関わらず、今年度も大変健闘していただいたと受け止めています。
 それらを踏まえ、FDA本社では、本市はもとより宗谷地域全体における観光振興への貢献に対して、感謝の意を伝えるとともに今後の継続した運航体制について要請をして参りました。
 今後も、搭乗率向上や誘客対策において各航空会社との連携を強化するとともに、広域周遊観光の促進のため、宗谷地域一丸となった観光資源の磨き上げに努め、地域経済の活性化に繋げて参りたいと考えています。

 以上、5項目についてご報告申し上げ、私の一般行政報告とさせていただきます。ありがとうございました。

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広報秘書課
稚内市中央3丁目13番15号
広報・広聴グループ 0162-23-6387、秘書グループ 0162-23-6384

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