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令和2年(2020年)第4回定例会(6月)一般行政報告

一般行政報告

令和2年(2020年)第4回定例会(6月)

目次

  1. 新型コロナウイルス感染症拡大への対応について
  2. 稚内市みどりスポーツパークの開設について
 令和2年 第4回稚内市議会定例会の開催にあたり、2項目につきまして一般行政報告をいたします。

1点目は、「新型コロナウイルス感染症拡大への対応について」です。

 ご承知のとおり、去る3月13日に閉会した市議会定例会後も、国内における「新型コロナウイルス」の感染拡大は収まらず、世界的にもヨーロッパやアメリカなどを始めとして、その勢いは加速化し、WHO世界保健機関がパンデミックに認定し、今日に至っていますが、本市においては、その対応のため、議員皆様にご協力をいただき、4月30日並びに5月22日に、それぞれ臨時議会を招集させていただいたところであり、はじめに、3月定例会以降の本市の「新型コロナウイルスへの対応」について、報告させていただきます。
 国は、感染拡大防止のため、4月7日に、7都府県に「緊急事態宣言」を発出し、その後16日に、それを全国に拡大いたしました。
 それを受け、北海道では、「特定警戒都道府県」の一つとして、4月20日に、道内の特定の業種に対して「休業要請」を行い、大変深刻な状況が続く中、感染拡大抑止を図ってきましたが、市としても、既に設置していた「稚内市新型コロナウイルス感染症対策本部」を中心に、庁内挙げて感染の阻止に、全力を挙げてきたところです。
 この間、宗谷管内においては、札幌の医療機関のクラスター感染関連で、管内居住者2人の感染が明らかになりました。
 また、管内居住者で同病院を退院した後に、地元で感染が判明した方と、その濃厚接触者など3人の感染が発生しましたが、これらは、第二種感染症指定医療機関である、市立稚内病院で治療を行い、先日、退院したところであり、ご心配をおかけしましたが、本市においては、市民の皆さんのご協力によって、ここまでのところ、一人の感染者も発生していないことは、市民生活の次の段階への移行にとっても、大変心強い限りです。
 国による「緊急事態宣言」は、5月14日の39県に始まり、段階的に3回に分けて解除されましたが、解除に当たって国の方針が示され、今後は、「新しい生活様式」の定着や、業種ごとに策定される感染拡大予防の、ガイドラインの実践を前提として、段階的に社会経済の活動レベルが、引き上げられていくというものです。
 ただ、だからと言って、気を許せる状況には至っていないというのが、国内、さらには北海道内の状況だとも思っています。
 ここまでの間の、本市の対応については既に、臨時議会において、その都度説明させていただいていますが、改めてご説明いたしますと、先ず感染予防対策としては、教育分野では、小中学校や幼稚園などは、新学期を迎え4月21日から5月31日までの長期間、休校、休園の措置をとり、先月18日からの分散登校を経て、今月1日から登校、登園を再開していますが、その間の子育て家庭への応援として、子育て応援金を予算化させていただき、対象となる全てのご家庭にお届けしました。
 今後は、児童生徒の学習に遅れが生じないよう、夏休み期間の短縮や、土曜授業の実施により、授業時数を確保する予定です。
 一方、経済分野では、北海道の休業要請への協力として、本市の独自対策も含めて、「休業協力・感染リスク低減のための支援」として、休業された事業者の皆さんへの休業支援金を予算化し、今月10日現在で41件、1,230万円をお届けしています。
 また、国民全員に対する国の「特別定額給付金」一人10万円の給付については、今月12日現在で約1万6,600世帯、31億8,000万円が処理済みであります。
 さらに、福祉施設の職員や入所者はもとより、児童生徒あるいは一人暮らしの高齢者世帯や75歳以上の高齢者など、予防対策を先行させなければならない皆さんには、災害備蓄用や予備費を使って、予防対策としてマスクを配布したほか、各施設や学校などへは消毒液も配布いたしましたし、先月下旬には、各町内会の皆様のご協力をいただいて、全世帯へのマスクの配布も行いました。
 これら感染予防と、所得の低減対策については、国や北海道などの対策を、今後も注視することは勿論ですが、これからは、感染状況を慎重に見極めながら、国や北海道の、観光を始めとした経済刺激策と足並みをそろえつつ、疲弊した経済の回復を応援する対策に、重点を置いた取り組みを進めていきたいと考えています。
 また、これまでの間、多くの個人や団体の皆さんから、現金、マスク、あるいは消毒液など、様々なご寄付をいただきました。
 これらについては、有効に活用させていただいていることはもとよりではありますが、改めて多くの皆さんの心温まる善意に、この場をお借りして感謝申し上げます。
 2月の北海道独自の「緊急事態宣言」を皮切りに、市民の皆さんには、大変長い間、ご苦労をお掛けしていますが、今後も「新北海道スタイル」の定着を意識しながら、新しい日常生活と経済の活性化に、取り組んでいきますので、一層のご協力をお願いいたします。

2点目は、「稚内市みどりスポーツパークの開設について」です。

 今、ご報告いたしましたとおり、「新型コロナウイルス感染症拡大」の影響により、供用開始が延び延びになっていました、「稚内市みどりスポーツパーク」ですが、本年10月に予定しているグランドオープンに先行して、先月30日にはカーリング場、そして、今月2日には柔道や剣道に供する武道場とインドアアーチェリー場が、それぞれオープンしました。
 最初に、オープンしたカーリング場は、これまでご説明してきたとおり、1年を通して利用できる道内4番目の専用施設で、国際大会開催の基準を満たす4シートを有し、収容できる観客者数としては180人程度となっています。
 また、経費圧縮に貢献するCO2方式の冷却設備や太陽光パネルを導入していますが、冷却設備は、建物内へ設置することで、騒音対策を図るなど、環境にも配慮した、様々な工夫を凝らしており、日常的な愛好者の利用はもとより、シューズや防寒着などを用意し、初心者や観光客、また学校授業での利用にも対応し、誰でも気軽に利用できる施設となっています。
 現在のところ、実業団チームの「コンサドーレ札幌カーリングチーム」の強化合宿が予定され、また、事務局には、全道・全国規模の大会開催への問い合わせもあり、今後の利用拡大に期待しているところです。
 されに先日、明らかになりましたが、本年5月に、世界カーリング連盟の評議員会議において、本年の「パシフィックアジアカーリング選手権大会」の稚内開催が正式に発表されました。
 時期としては、「みどりスポーツパーク」のグランドオープンに花を添えることとなる、本年11月7日から14日までの8日間で、世界カーリング連盟に加盟する、日本を始めとしたアジアパシフィックゾーンの10の国と地域が出場を予定しています。
 ご案内のとおり、現在のところ、新型コロナウイルスの感染状況が、比較的抑えられているアジアではありますが、今後の「感染症拡大」の懸念は否めませんので、万全の体制、そして対策を講じながら、手を緩めることなく成功に導きたいと、関係者一同、気を引き締めているところです。
 なお、本件に関しては今議会に関係予算を、上程させていただいています。
 また、今回の武道場などの完成により、長年にわたり専用の施設がなく不便を余儀なくされたり、施設の老朽化により移転の必要があった柔道、剣道、アーチェリーの愛好者の皆さんの練習環境を整えることができました。
 さらに、現在、建設工事を進めている、野球、サッカー、弓道のほか、パークゴルフなどに対応できる、人工芝を敷設した「多目的体育館」の完成によって、10月には施設全体のグランドオープンを迎えます。
 この「みどりスポーツパーク」全体が完成することにより、気候や天候に左右されることになく、様々なスポーツを楽しむことができるようになりますが、一昨年、誰でも気軽に、生涯学習活動に取り組むことができる施設としてオープンした、生涯学習総合支援センター「風ーる」、そして、「総合型地域スポーツクラブ」の設立も視野に入れている「みどりスポーツパーク」、これらの完成により、市民の皆さんの文化やスポーツなど、様々な活動にとって、一層環境が整うこととなりますので、多くの市民の皆さんのご利用を期待いたします。

 以上、2項目についてご報告を申し上げ、私の「一般行政報告」とさせていただきます。ありがとうございました。

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