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“サリャンカ”(Солянка)(2012年9月)

ロシアのスープ“サリャンカ”の写真ロシアが寒い国で、温かいものが歓迎されるからなのか否かは判りませんが、ロシアでは色々なスープを頂くことが出来ます。

様々な種類のスープが在りますが、これらは日本の味噌汁等のようなもので、各々の家庭に「家庭の味」として伝えられていたり、レストラン等では「店の独自のレシピ」としてこだわりが在るなど、同じ呼び方をされているものでも見た目や味は千差万別です。

「ロシアのスープ」と言えば、“ボルシチ”が余りにも有名です。が、“ボルシチ”は寧ろ「ウクライナが起こり」のものと言われています。ロシアは、東西南北の様々な文物が行き交う“交差点”のような地域を占めているので「ロシア料理」として伝わっていてポピュラーなメニューの中にも、ロシア以外の「○○が起こり」というものが多く在ります。

サハリンで“ボルシチ”を頂くのも善いのですが、「定番は結構だが、“定番過ぎる”のも?」という方には、“ボルシチ”より知名度は低いかもしれないものの、なかなかに人気が高い“サリャンカ”を御紹介します。

“サリャンカ”に関しては、起こりに諸説在るようですが、「“ウクライナ”の“ボルシチ”に対して、より“ロシア流”なスープ」と言われています。日本国内でロシア料理や各種のスープを扱っている店でも“ボルシチ”は見掛けますが、“サリャンカ”は余り見掛けません。サハリンで“サリャンカ”と聞くと「ロシアへ足を踏み入れた」と感じます。

“サリャンカ”の見た目に関しては、“ボルシチ”と大差が在りませんが、若干の酸味が在るピクルスを刻んだものや、場合によってはレモンが入っています。肉類や野菜がたっぷり入っていて、材料由来の甘味やコクに、若干の酸味が加わっていて、どんどん食が進みます。

日本語ではスープ類を「飲む」と言いますが、ロシア語では「食べる」と言います。たっぷりと具が入ったロシア料理のスープは、正しく「具材をスプーンですくって食べる」という感じがするものです。

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