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稚内市では、サハリンの3つの友好都市(ネベリスク市、コルサコフ市、ユジノサハリンスク市)から職員を迎え入れ、担当分野の業務の様子に関して話し合ったり、様々な現場視察を行う「友好都市職員研修受入」を行っています。
近年は、農業、廃棄物処理、教育というようなテーマで各市の皆さんをお迎えしていましたが、今年は9月12日から9月18日の日程で、議会事務局の皆さんをお迎えしました。
お迎えした3つの友好都市の議会事務局の皆さんによれば、“ロシア連邦”の時代になったこの20年で様々な制度が色々と変遷を続けた中、現在の各市の“市議会”の制度は「未だ“若い”制度」であるとのことで、各市の皆さんは多くのことを吸収しようという意欲に溢れていました。
現在、稚内市の市議会議員は20名ですが、ネベリスク市は15名、コルサコフ市は18名、ユジノサハリンスク市は26名とのことです。
稚内、或いは日本の自治体では会計年度が「4月から翌年3月」となっていて、議会での新年度予算の審議は3月の定例会で行うのが通例です。サハリン、或いはロシアの自治体では会計年度が「1月から12月」となっていて、議会での新年度予算の審議は12月、またはそれより以前に行うそうです。
こういう彼我の様子の違いに関して、稚内市議会事務局から稚内の様子を説明しながら熱心に話し合い、学びました。
3つの友好都市の皆さんの滞在中、稚内市議会の常任委員会の一つである議会運営委員会の会議が催されたので、それを見学しました。委員会の会議は、一週間後に開会する定例会の進行等を協議するものですが、各友好都市の皆さんは真剣に様子を視ていました。
友好都市職員研修受入では、担当分野の業務の様子等を学んで頂くことも大切ですが、街の様子を知って頂くことも重要です。各施設を訪ねる機会も設けましたが、今回は天候に恵まれ、宗谷岬からサハリンの島影を望むことが出来ました。各友好都市の皆さんは、普段住んでいるサハリンを「対岸」から望んだことに強い印象を受けたと仰っていました。
サハリンの各市関係者の間で、同分野の担当者が集まって意見交換等を行う“担当者会議”的なものが行われている訳でもなく、今回の研修に参加した各市の皆さんは「稚内に到着して初めて会った」という状態であったそうです。しかし、今回の稚内で行動を共にした縁で、今後も各市担当者間で連絡を取り合い、必要な場合には協力すると仰っていました。これまで然程注目していませんでしたが、稚内での活動を通じて、サハリンの各市間でも結び付きが強まって行くというのは善いことです。
この「友好都市職員研修受入」は、平成5(1993)年の「職員相互派遣」以来の伝統を受け継ぐ取組みですが、今後も可能な範囲で継続したいものです。
今回の各市議会事務局の皆さんは、受入に御協力頂いた多くの皆さんによる盛大な見送りを受け、多くの想い出や新しい知識を抱えて、フェリーで帰国しました。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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