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ネベリスク市のウラジーミル・パク市長、ネベリスク市議会のイワン・ナシパイコ議長ら関係者に迎えられた一行は、ネベリスク市内の<ネベリスコイ記念文化センター>で催された「記念式」に臨みました。記念式には約300名のネベリスク市民や関係者が参列しました。
「記念式」の中で、ウラジーミル・パク市長は「今後も地域の潜在力や可能性を引き出しながら、永い交流を通じて培われた相互信頼に依拠し、互いに成果を挙げられるような交流を継続したい」と挨拶し、工藤広市長は「40年という歳月の中で、文字どおりに親から子へ受け継がれている両市の友好都市交流を、地域の未来を担う若い世代へ着実に引き継ぎたい」と応えました。また岡本雄輔議長は、北海道・サハリン間の定期交通路が無かった時代に着手された交流の歩みを振り返り、「フェリーで結ばれている両地域の中で、古くから続く価値ある交流には市議会も大いに注目している」としました。更に、19年間継続している稚内商工会議所による企業研修生受け入れ事業の実績が参列者に紹介され、中田会頭は「時代が変わり、地域の様子は変わっているが、それでも研修生事業には意義が在り、ネベリスク市でこの取組を高く評価して頂いていることに感謝申し上げながら、可能な範囲で取組を継続したい」と述べました。
「記念式」では、市内の芸術学校在校生や教職員による歌、ダンス、楽器演奏などの披露も在り、愉しい一時となりました。
「記念式」の後、市内の<第3番学校>を会場に、国外への日本文化紹介に取組む外務省、とりわけロシア連邦サハリン州を管轄する在ユジノサハリンスク日本国総領事館の協力により、「日本映画フェスティバル」が催され、日本の中高生相当年齢の生徒、教職員等100名余りが会場のホールを埋め尽くしました。上映作品は『ハッピーフライト』と『真夏の夜の夢』の2作品です。
「日本映画フェスティバル」のオープニングセレモニーに望んだ工藤市長は、「異なる文化や伝統の下で暮らしていても、同じであると思える要素も映画の中には在る。若い世代の皆さんにそうしたことを、今回の映画を通じて学んで頂けると嬉しい」と述べ、パク市長は、2007年のネベリスク地区での直下型地震や2011年の東日本大震災の経過に触れ「互いの困難な状況を看過せずに手を携え合う隣人として40年もの歴史を歩んでいるが、映画を通じて、若い世代の皆さんに隣人を知って欲しい」と生徒達に呼び掛けました。来賓の小池駐ユジノサハリンスク総領事は「多様な世界に触れていただき、伝統を背景にした独特な感覚を表現した映画である」と作品を紹介しました。
永く続けられている交流を着実に次の世代へ受け継ぐことを、両市関係者の間で固く誓い合った一日となりました。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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