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友好都市職員受入研修(2008年9月)

宗谷岬牧場の放牧の様子「友好都市職員受入研修」とは、サハリン州の友好都市との各分野に亘る交流拡大に資するため、行政や社会の諸制度、産業に関することなどを学ぶべく行政府職員の研修を行うものです。

平成20年度については、平成20年(2008年)9月2日から平成20年9月9日の期間で実施し、コルサコフ市、ユジノサハリンスク市の各行政府から産業振興を担当する事務職員各1名、合計2名の職員を稚内に迎えました。

今回は本年7月20日に稚内で開催された『友好都市経済交流促進会議』で「農業に関する考え方の違いを知りながら、活かすことが出来るかもしれない経験を学ぶということが非常に大切であり、今後も可能であれば学ぶ機会を設けられるよう検討する」と意見交換されたことを踏まえ、各友好都市の産業振興関連部局で農業分野を担当する職員を迎えて農業・農政を主要テーマとした研修を行うこととしたのでした。

仔牛への哺乳を体験する様子
友好都市どうしとは言え、国境を跨ぎ、異なる社会体制、異なる諸制度、異なる歴史の下にある以上、彼我の差は色々な意味で大きいと考えられますから、サハリンの市行政職員が稚内で学んだことを「即座に利用・応用」ということにはなり難いかもしれません。それでも同じ分野に関する異なった経過、異なった考え方に触れ、「百聞は一見に…」を地で行くように現場を見ることにより、サハリン各市で課題を解決するヒントを掴むことは出来ると考えられます。

サハリンでは、畜産向け飼料の供給量拡大や質の向上、生産基盤強化に向けた農業現場への支援制度の改善・拡大・新設というように大きな課題を有しているようですが、彼らはそれらの解決に役立てることが出来そうな様々なことを学んだようです。

市役所で行った、稚内の農業についての概況説明、意見交換の様子今回は市役所で稚内の農業の概況を説明し、事前に寄せられた調査希望事項に関する意見交換を行った後、滞在期間中に農業関係の様々な現場を視察しました。稚内市内を含め、宗谷管内など北海道北部では農業分野の大きな位置を占めている、乳牛を扱う酪農の現場、肉牛の肥育に取組む現場、乳製品加工を手掛ける工場、更に最近の酪農界で話題のTMRセンター(複数の農家が法人を組織し、その法人が牧草地を一括管理して飼料を用意し、各農家の牛舎へ届けるという、言わば“牛の給食センター”のような施設)や、都市部の消費者との交流や青少年への食育への一助となることを目指す“体験農場”も視察しました。今回来市した2人は、何所へ行っても聴いた話しを熱心にノートにメモし、積極的に関係者の皆さんに質問を投げ掛けていました。

今回来市した2人ですが、稚内はもとより日本へ来ること自体が初めてということで、滞在そのものを楽しんでいただいたようです。滞在中には百年記念塔と記念館、水族館も訪ねましたが、休日には副港市場や水夢館にも立ち寄ったようです。

方々を視察した際、訪ねた先々の皆さんに温かく迎えて頂きましたが、サハリンへの帰国の際、2人は出会った皆さんへの感謝を繰り返し口にしていました。サハリンの各友好都市では、この取組について高く評価していただいているようですが、こうした交流には今後も継続したいものです。
バターと脱脂粉乳の工場を見学中の様子

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