コルサコフ市 日本語履修生徒の稚内訪問 『友好の架橋 日本語』(2008年6月)

近年、コルサコフ市内の学校では日本語を履修する生徒が増えており、熱心に取り組まれています。「学習の一環として稚内を訪ね、日本語を駆使して街を歩き、様々な文化経験を」という希望があり、『友好の架橋 日本語』という稚内訪問計画について、コルサコフ市から稚内市に提案がありました。この提案を受け、稚内市、稚内国際文化交流協議会が11名の一行を受け入れました。
5月30日(金)

この日は、市役所に横田市長を表敬訪問しました。「稚内ではどんなものが見たいですか?」と問い掛ける横田市長に対し、生徒達は「宗谷岬が見たい」、「桜が見たい」という声を連発していましたが、少々緊張もしていたようです。
引率のミロノフ先生からは、記念品として蟹が描かれた絵皿が横田市長に贈られ「蟹の貿易から地域間の交流が盛んになったことに因んで、蟹の描かれた絵皿を贈らせていただいたが、今後は今日稚内にやって来たような若い世代に地域間の交流が受け継がれ、コルサコフ、稚内の両地域が発展し続けることを願って止まない」という御挨拶をいただきました。
5月31日(土)



更に夕方には水夢館に寄り、大変中身の濃い一日となりました。

6月1日(日)


コルサコフの学校の日本語のクラスでは、日本の街の様子や文化の紹介にも力を注いでいるとのことで、袈裟に身を包んだ住職が眼前で寺や禅について説く場面に居合わせたことは得難い経験となったことでしょう。

夕刻には6月1日から夜間開館が始まった百年記念塔を―今度は徒歩ではなく車で…―訪ね、稚内の夜景を楽しみました。
6月2日(月)
天北小中学校では、中学3年生の英語の授業を見学し、“早押し単語クイズ”などを一緒にやりました。お昼にはホールで全校の児童・生徒が集まる中、焼き魚、汁物、おひたし、ご飯と和食風メニューの給食を和気あいあいといただきました。



副港市場で催した“お別れ会”では、生徒達がそれぞれスピーチをし、歌も飛び出して時間一杯盛り上がりました。
6月3日(火)

この日は青空が広がり、航海には好適な日和でした。4泊の滞在は、長かったような、短かったような時間でした。生徒達の中には「何もかも持ち帰りたい…」と涙ぐむ姿も見受けられました。甲板に出てきた生徒達はターミナルの送迎デッキに出ている人達に手を振っていましたが、出航準備が整って船からタラップが外される様子を見ると、そのタラップを指して少し寂しげな表情も浮かべていました。
今回は「コルサコフの生徒による修学旅行」という趣の滞在でした。地域間交流の未来を担う、友好都市コルサコフ市の生徒達にとって、稚内での経験が今後の学習の一助となり、将来に向けた“財産”となることが期待されます。見送りの場面で使うロシア語の「さようなら」に相当する「ダ スビダーニヤ」は、直訳すると「再会する時まで」という意味になります。また彼らが地域間交流の担い手となって稚内にやって来て、今回の滞在で出会った人達などと再会出来る機会もきっと訪れることでしょう。
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