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稚内国際文化交流協議会で実施している稚内市内の高校生とサハリン州の高校生相当の年齢の生徒による交流事業も、今年で4年目となります。稚内の高校生、サハリンの友好都市の高校生相当年齢生徒による交流ですが、過去の参加生徒については各々に大きな成果も在ったように見受けられることから継続しているものです。
今年も市内の2高校から男女各2名ずつ、計4名の生徒がコルサコフ市を訪問し、ホームステイによる交流を行いました。
初めて国外に出るという稚内の生徒達は、少し緊張した面持ちで稚内港国際旅客ターミナルに集合しました。家族や友人に見送られて乗船した<アインス宗谷>は小雨交りな中で出航しましたが、やや波が高かったようで、サハリン側のアニワ湾の深い辺りに入るまで、少し船の揺れ方がキツい状況が続きました。
少し船の揺れ方がキツい状況が続いたので、やや疲れた感じにもなってしまいましたが、コルサコフが見えて来た辺りで少し元気になり、デッキに出て初めて踏むサハリンの地に想いを巡らせていました。
コルサコフ港では、コルサコフ側の生徒達やコルサコフ市の担当の方等に迎えて頂きました。稚内・コルサコフ双方の生徒達が実際に顔を合わせたのはこの場所が初めてということになりましたが、お互いに何とか意思疎通をしようと一生懸命でした。
この日は、コルサコフ市内のホテルに宿泊しました。
この日は、コルサコフ地区を見学し、夕方からは各々ホームステイという日程でした。
チョウザメやサケ・マスの養殖を行っている施設や、コルサコフ港を一望出来る高台、郷土博物館を見学した他、市内のレストランで食事を摂ったり、街の色々なものを眺めました。
ホームステイ先では各々に温かく迎えて頂いたようですが、夕刻に一寸外に出た場面で、地区内のプリゴロドノエに在る液化天然ガス(LNG)工場の灯りや、煙突から上る仄かな炎が夕空に浮かぶように見えた場面が在り、生徒達には強い印象に残った様子でした。
各々のホームステイ先から、昼食会場としたレストランに集まり、稚内・コルサコフ双方の生徒達でユジノサハリンスクを訪ねました。
コルサコフはユジノサハリンスクから40キロメートル程度の場所で、コルサコフに住んでいる皆さんは日常的にユジノサハリンスクに出掛けて買物等をしています。コルサコフに住んでいる方がユジノサハリンスク市内の職場等に通う例、ユジノサハリンスク市内に住んでいる方がコルサコフの職場等に通う例も珍しい程でもありません。
娯楽施設もテナントになっている大型ショッピングモールを訪ね、中でボーリング場に入りました。一緒にボーリングをした後、ショッピングモールを歩き回りました。スポーツをやっている生徒達がスポーツ用品売場を興味深そうに見ていたり、お土産を見繕っていた他、「味比べ」と称してアイスクリームやファストフードを買っていた生徒も在りました。
ユジノサハリンスク市内のホテルにチェックイン後、双方の生徒でピザ店を訪ねました。若い世代には、国を問わずにピザは好評な様子でした。
この日はコルサコフの生徒達もやって来て、ユジノサハリンスク市内で過ごしました。
ユジノサハリンスク市内の市立図書館では、稚内の写真家斉藤マサヨシ氏が永年撮り続けたサハリンの絶景の写真展が開催中でした。
その写真展を見学した後、嘗ての樺太神社の場所に設けられた公園、ロシア正教の教会、郷土博物館を訪ねました。他に、スキー場が設けられていて、市内が一望出来る山に上ることの出来る『山の空気』のロープウェーにも乗ってみました。
そしてサハリンを訪ねる稚内の生徒達が喜んだのは、<ガガーリン公園>のアトラクションでした。
朝、ユジノサハリンスクのホテルを出発し、コルサコフ港へ向かいました。コルサコフ港では、コルサコフの生徒達やその御家族が見送りに来てくれました。再会を固く約して乗船です。
往路はやや揺れ方が激しかったものの、復路の航海は平穏なもので、サハリンでエネルギーを使った稚内の生徒達は船内ではしっかりと休んでいました。そして、出発した時とは打って変わった元気な様子で稚内港に到着し、家族に迎えられて帰宅しました。
口々に「きっとまた来たい」と言いながらサハリンから戻りましたが、各々に色々な発見が在ったようです。
これから人生の大きな一歩を踏み出す少し前の高校生達ですが、今後の勉強や仕事にサハリンでの経験を活かして頂けることを願って止みません。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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