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6月9日、稚内港からコルサコフ港に向けて<アインス宗谷>が出航しましたが、6月11日に往復の航海の労を労われるかのように青空が覗く下、コルサコフ港から稚内港へ戻りました。サハリン側から見れば、この便が「2015年のコルサコフ発初便」ということになります。
稚内港国際旅客ターミナル内では、何度も稚内を訪れた経過の在るサハリンのバンド<ヴレーミャ・ジャザ>のオリジナル曲『ワッカナイ』の、「稚内♪ワッカナイ♪わっかない♪」という歌声が流されている中、下船後に入国手続きを終えた皆さんが次々と到着しました。
到着した皆さんは、6月9日の船で出掛けた日本側の方、何かでサハリンに滞在中で在って帰国された方の他、サハリンに住んでいるロシア人の旅行客が目立ち、乗客は89名に上りました。
ロシアでは6月12日が祝日になっています。ロシアの慣行では6月から8月が学校の“夏休み”に相当しますが、6月12日の祝日の前後までは、例えば“学年末試験”のようなものや、学校や地域の催事が入る場合も在ることから、「6月12日以降」が「夏休みらしい」雰囲気になるように見受けられます。そうしたことから、ロシア人旅行客の中にはお子さんを含む家族連れも見受けられました。
ロシア人旅行者の中には、「常連」とでも言うのか、何度も稚内を訪ねて頂いている方も見受けられます。そうした方は、稚内で交流の在る方等が出迎えに来ていて、再会を喜び合う様子も見受けられました。
今回は、サハリンの旅行会社が諸々の手配を行う“ツアー”と見受けられる皆さんは見受けられなかった他方、幹事役の方が色々と準備をしてグループで北海道を訪れているという方達も見受けられました。中には「(幹事役から)色々と地名を聴いたが、なかなか覚えられない。とりあえず…行く!」という感でグループ旅行に加わった方も在ったようです。北海道に上陸してみて、仲間と訪ねた先で出会ったものを愛でて愉しむという、非常に大らかな感じです。こうした好い意味での大らかさが、サハリンのロシア人が「休暇の時間を過ごす」という姿勢なのでしょうか?
<アインス宗谷>の乗客の多くが下船した後、街では列車に乗ろうと稚内駅を目指し、地図を片手に歩くロシア人旅行者や、近隣の店で食事をしているロシア人旅行者風な方を多く見掛けました。
稚内が、北海道とサハリンとの“交差点”として、賑わい、輝く季節が到来しました。もう少しだけ温かくなってくれれば、更に「時季らしい」感になるとは思いながら過ごす日々ではありますが。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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