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<ヴレーミャ・ジャザ>のコンサートについて(2009年7月)

友好都市ユジノサハリンスク市を拠点に活動するジャズバンド、<ヴレーミャ・ジャザ>が稚内副港市場1階、ギャラリー屋内広場でコンサートを催しました。

丁度、北門神社の祭りと同時期の7月4日、5日の二日間にわたる開催で、各々2回、計4回の公演となりました。

例えば「6月の日照時間の平年値」が“167時間”であるのに対して今年が86時間と「平年の半分強」に止まっているように、稚内では6月から曇天や雨天の日が目立っていて、7月に入ってもそうした傾向が続いていました。しかし、7月4日午後2時から始めた初回のコンサート辺りから天候が好転し始めたのでした。何か空模様からも、今回のコンサートが歓迎されているかのようです。

<ヴレーミャ・ジャザ>のコンサートの様子

稚内では本格的な生演奏に触れる機会が多くないこともあり、北門神社祭の時季に合わせて催されたコンサートは、友好都市ユジノサハリンスク市からの素晴らしい贈り物となりました。

<ヴレーミャ・ジャザ>演奏中の様子
<ヴレーミャ・ジャザ>は、1999年5月にユジノサハリンスク市にある<チェーホフ記念国際舞台芸術センター>のオーケストラとしてスタートしています。サハリン州内での演奏活動を続けている他、ロシア国内の音楽イベントなどに参加しています。
2007年には稚内でコンサートを催しています。昨年は道内の団体の招きで札幌でコンサートを催しています。今年、稚内には2回目の登場ということになります。

前回、2007年の「1回だけ」だったコンサートでも熱演を披露してくれた3人の演奏家、2人の女性ボーカリストの他、今回は新たに2人の演奏家が加わり、演奏曲目も広がり、より華麗で重厚な演奏を聴かせてくれました。

キーボート、ドラムス、ベース、ギター、シンセサイザーという5人編成による演奏と、各ヴォーカリストの歌声は、会場へ足を運んだ稚内市民に、大変に鮮烈な印象を残すものとなりました。2日間、4回の公演でのべ500名もの皆さんに、会場に足を運んでいただきました。中には「昨日の演奏が気に入ったから」とか「2時の時に“5時30分のが最後”という話しだったから」と複数回、足を運んでくれた方も見受けられました。
<ヴレーミャ・ジャザ>のコンサート演奏風景

5人編成による演奏で「ジャンルを問わずに、思い付いたものに取組むことが可能」という体制になり、コンサートではスタンダードなジャズから、クラブシーンで御馴染みなナンバー、或いは見事にアレンジされた有名なビートルズ作品など、幅広い曲を聴かせてくれました。また『宗谷岬』の日本語による歌唱、『百万本の薔薇』も披露していただきました。

ウラジーミル・キンジーノフさんの写真バンドのリーダーであるウラジーミル・キンジーノフさんは、1980年代から1990年代前半まで、稚内市の友好都市であるネベリスク市で音楽の教員として活躍していました。1989年、ネベリスクで「ヨットを仕立てて稚内を訪ねてみよう」という話しが盛り上がった際に、彼も交流に参加したのでしたが、それ以来ネベリスク市と稚内市との文化・スポーツ交流が活発化した経過があります。

1990年代初頭、ウラジーミル・キンジーノフさんは様々な想い出が在る街を謳った『ワッカナイ』という作品を創り上げました。現在活動しているバンドで、2007年に続いて2回目のワッカナイ公演を実現出来たということで、『ワッカナイ』(新アレンジ)を披露してくれました。

更に今回は、日本の作曲家によるサハリンの街をイメージした曲、『ユジノサハリンスク』も演奏レパートリーに加えていました。

素晴らしい演奏を披露して下さった<ヴレーミャ・ジャザ>の皆さん、今回のコンサート実現に向けて尽力いただいた皆さん、会場へお運びいただいた皆さんに感謝すると共に、今後もこうした文化交流が継続し、地域間の相互理解促進に寄与出来るよう、努力を継続したいと考えます。
 

ドラムのウラジーミル・マシキンさんの写真
ウラジーミル・マシキンさん
ヴィターリー・ブィチコフさんの写真
ヴィターリー・ブィチコフさん
アレクサンドル・ヴォルコフさんの写真
アレクサンドル・ヴォルコフさん
ゲオルギー・ゾボフさんの写真
ゲオルギー・ゾボフさん
クセーニヤ・デムーラさんの写真
クセーニヤ・デムーラさん
エレーナ・アクシェンツェワさんの写真
エレーナ・アクシェンツェワさん

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稚内市中央3丁目13番15号
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