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サハリン友好都市青少年派遣・受入事業(高校生ホームステイ)(2017年9月21日)

サハリン友好都市青少年派遣・受入事業(高校生ホームステイ)

派遣:2017年7月29日~8月2日 受入:2017年9月15日~21日

集合写真の様子

 稚内国際文化交流協議会が実施している稚内市内の高校生とサハリン州の友好都市の生徒(高校生相当の年齢)による青少年派遣・受入事業は、今年で6年目を迎えました。

 まずは、7月29日(土)から8月2日(水)までの日程で、稚内市内の高校生4人(男子2人、女子2人)が、友好都市であるコルサコフ市を訪問し、ホームステイによる交流を行いました。

 次に、8月9日(水)から12日(土)までの日程で、コルサコフ市の生徒たちを稚内に受け入れる予定でしたが、悪天候により、乗船する予定だった便、さらには次の便も続けて欠航してしまい、当初の夏休み期間中での事業実施はできませんでした。

 その後、関係者間での調整がつき、9月15日(金)から19日(火)までの日程で(帰りの便が順延したため、最終的には21日(木)まで滞在)、コルサコフ市の生徒たちを迎えることができました。

 以下、「派遣」・「受入」それぞれの交流事業の様子をお伝えいたします。

青少年派遣事業 7月29日(土)~8月2日(水)

7月29日(土)出国

 稚内を出発し、宿泊予定のユジノサハリンスクのホテルに到着したのは夜でした。別の用務でサハリンに来ていた稚内国際文化交流協議会の岡谷会長と一緒に夕食をとりました。ロシア料理のお店でしたが、生徒たちは気に入ってくれたようで、しっかりと食べてくれていました。

夕食の様子

7月30日(日)

 それぞれ朝食を済ませ8時40分頃に集合。バスにてコルサコフへ向け出発し、9時40分頃にはコルサコフ市庁舎横に到着しました。

 コルサコフの参加生徒とそのご家族、コルサコフ市の関係者の皆さんと対面し、生徒たちは、嬉しそうに駆け寄って挨拶を交わしていました。

 その後、市庁舎2階の大きな部屋に案内され、コルサコフ市の方から歓迎の挨拶をいただき、スケジュール等の説明を受けました。

 その後、外に出て、子供たちが作ったという「民族の友好」と書かれたベンチに案内され、そこに座って記念撮影をしました。

ベンチに座って記念撮影の様子

 その後、バスに乗り込み、コルサコフ郷土博物館へ向かいました。館長からの挨拶の後、館内の展示について丁寧な説明がありました。

 次に展望広場にのぼりました。天気も良く、高台からの港の眺めはきれいでした。

高台から眺めている様子

 次に、プリゴロドノエに向かい、LNG工場を見に行きましたが、7月のこの時期には珍しく濃い霧がかかっていました。いったん通り抜け(霧を抜け)、別の側からは、工場の姿を見ることができました。生徒たちは、バスの中では、スマホ等を使って交流しているようでした。

 昼食後、文化センターでのミニコンサートを見に行きました。ロシア民謡のアンサンブルが演じられていました。最後には大きな熊の着ぐるみが登場し、出口で一緒に写真を撮りました。

 次にスポーツセンターへ。広いトレーニングジム、格闘技用のホール、プールなど、施設内を見学し、最後に体育館でミニバレーをしました。4人制なので、4対4の試合をするにはちょうど良い人数でした。試合の様子からも、生徒たちは自然と馴染んでいるように感じられました。

ミニバレーの様子
集合写真の様子

 このスポーツセンターが、各家族との待ち合わせ場所となっていました。16時頃、出口付近には、それぞれの家族が車で迎えにきていて、各々ホームステイ先へ向かっていきました。

7月31日(月)

 この日は、各ホームステイ先の家族が、それぞれ自由に予定を立てて動くこととなりました。聞くと、それぞれ遠出し、ユジノサハリンスクの公園などで楽しく過ごしたとのこと。みんな口々に「楽しかった!」と言っていました。これまでにはないパターンで心配もありましたが、丸一日ホームステイとすると、時間にも余裕があり、ゆっくりと過ごせたことは確かなようです。

8月1日(火)

 この日は10時に、それぞれのホームステイ先から生徒たちが集まってきました。

 家族の方、スタッフも含めて集合写真を撮り、またすぐに稚内で会えるので、「またね!」と笑顔で別れ、稚内の生徒たちはユジノサハリンスクに向け出発しました。

ホームステイ先から集合した朝の生徒たちの様子
みんなで記念撮影の様子

 ユジノサハリンスクでは、大型ショッピングモールの「シティモール」のほか、「ハリストス生誕大聖堂」、「州立郷土博物館」などを訪問しました。なんとこの日は、郷土博物館ができてから80周年の記念日であるとのことでした。

 また、この日は夕食後も市内を散策して過ごしました。

郷土博物館の前で記念撮影の様子

8月2日(水) 帰国

 コルサコフ港には、コルサコフ側生徒の家族も見送りにきていました。次にすぐ会えるからか、割とあっさりと別れていたように感じました。そして、コルサコフ港を出港。

コルサコフ港にて記念撮影の様子

 その日の午後、彼らを乗せたペンギン33は無事、稚内港へ到着しました。ひとまずお疲れさまでした。

青少年受入事業 9月15日(金)~9月21日(木)

9月15日(金) 到着

到着してすぐのオリエンテーションの様子
稚内公園で記念撮影の様子

12時35分頃、彼らを乗せたペンギン33が稚内港に到着しました。船旅の疲れもなく、みんな“元気”とのことでした。

この日は、稚内の高校生たちは普通に学校があったため、集合とはせず、生徒同士の再会は翌日のお楽しみとしました。コルサコフの生徒たちは、市内の宿泊施設にチェックイン後、稚内公園などを視察しました。

9月16日(土)

 9時30分、集合場所としていたコルサコフの生徒たちが宿泊している宿に、稚内の生徒たちも集まり、交流プログラムが始まりました。

 生徒たちは、コルサコフでの交流後、予定が伸びてしまったこともあり、約1か月半ぶりの再会です。お互い楽しみにしていたようで再会を喜ぶ姿がみられました。

 午前中は、稚内の生徒たちが通っている学校を訪問し、校内を見学しました。コルサコフの生徒たちは、校舎がきれいなこと(きれいに使われていること)にとても驚いている様子でした。稚内高校では、なかなか見る機会のない看護棟の実習室なども案内していただき、生徒たちはとても興味深く見ている様子でした。また、書道部の作品を見学したり、茶道室の様子や柔道部の練習風景を見学したりと、日本の伝統文化にも触れることができました。サハリンの生徒たちにとっては、日本ならではの貴重な体験ができたのではないかと感じています。

稚内高校を訪問中の写真
教室を見学中の写真
看護棟の実習室の様子
書道部を見学中の写真

 午後からは、とても天気が良かったので、宗谷岬へ向かいました。この日は、空気が澄んでいて、サハリンがはっきりと見えました。

世界平和の鐘を鳴らす様子

 夕方には、各々ホームステイということで、各家庭に向かいました。

9月17日(日)

 この日は、朝から「沼川みのり公園」に向かい、ウインナーソーセージづくり、ハンバーグづくり、アイスクリームづくりを体験しました。

 実際にウインナーソーセージをつくる場面では、とても上手に(おいしそうに)形を整えていましたし、お互いに協力し合いながら作業している様子がみられました。「おにぎり」を握るということも、コルサコフの生徒たちには貴重な体験だったことと思います。

協力してソーセージづくりの様子
おにぎりづくりの様子

 午後からは日本文化体験ということで、文化センターで開かれていた「稚内市民文化祭」の市民向けお茶会に参加し、作法を教わりながら、茶道を体験しました。

茶道を体験している様子

 夕方には、再びホームステイ先に向かいました。

9月18日(月・祝)

 この日は、台風18号の影響で午後から大荒れの予報だったため、集合はしたものの、午前中のみ行動、屋内施設を見学ということにしました。なお、この台風の影響で、帰りの便が48時間順延されることが決定し、コルサコフの生徒たちの帰国は21日(木)となりました。

 水族館・科学館を訪問したのですが、ノシャップ周辺は既に風が強く、雨も降り出してきて、アザラシやペンギンのショーなどは残念ながら見ることができませんでした。

科学館にて見学中の様子

 昼食後、(稚内の生徒は、翌日から通常どおり学校があるため)生徒同士が一緒に行動するのはここまでで、ひとまず「お別れ」という形になりました。

9月19日(火)

 コルサコフの生徒たちは、この日、午後から市内で買い物などを楽しみました。昨日までの天気がうそのように、午後からは良い天気となりました。

9月20日(水)

 この日は、これまでに訪問できていなかった施設等(動物ふれあいランドなど)を見学しました。

動物とふれあう様子

9月21日(木) 帰国

 コルサコフの生徒たちは、今回、悪天候に見舞われ、予定していたよりも2日間、長く滞在することとなりました。

 さすがに疲れた表情をしている生徒もいましたが、考え方によっては、2日間も長く稚内にいて、その分、稚内のことを良く知ることができた、稚内のことを堪能することができたのではないでしょうか。

 実際、生徒たちは何事にも積極的で、期間中、稚内のこと、日本のことをもっと良く知ろうという姿勢がすごく感じられました。

ペンギン33出港の様子

 すべての日程を終えほっとした表情と、お別れする寂しさとを見せながら、コルサコフの生徒たちは、たくさんのお土産と、思い出話を持ってコルサコフへ向け出発していきました。

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