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8月18日(金)から8月22日(火)までの日程で、ネベリスク市児童生徒芸術センター・アンサンブル「カニークリ」の皆さんが稚内を訪れました。これは稚内・ネベリスク友好都市提携45周年記念事業の一環としてお招きしたものです。
ネベリスク市児童生徒芸術センターは、日本で言う課外活動、クラブ活動を行っているような機関で、同センターでは、8歳から17歳までの児童生徒272名が活動に参加し、5つの主要分野―芸術系、技術系、基礎科学系、体育・スポーツ系、社会教育系―に携わる14ユニットが活動しています。就学前児童教育、児童生徒課外活動の分野では、サハリン州のコンクールで受賞経験があるとともに、ロシア国内でも「ロシアの進歩的な教育活動グループ」であるとして表彰を受けたこともあります。
アンサンブル「カニークリ」(日本語で“休暇”という意味)は、音楽や舞踊の活動をする児童・生徒たちで結成されたグループで、今回、稚内を訪れたのは、ネベリスク市内の14歳から17歳までの生徒9人(女子6人、男子3人)と指導者3人の計12人です。
12時30分頃、彼らを乗せた「ペンギン33」が稚内港に到着しました。早朝にネベリスクを出発したので少し疲れているのかなと心配しましたが、みんな元気な表情をしていました。
その後、稚内とネベリスクの友好都市提携45周年を記念したお揃いのTシャツを着て稚内市役所を訪問し、稚内市の工藤市長と面会しました。工藤市長から、歓迎のあいさつのあと、友好都市提携45周年を記念したキャップが一人ずつに手渡されました。
工藤市長、稚内国際文化交流協議会の岡谷会長と記念撮影
午前中は、会場となる市立図書館にて、入念なリハーサルが行われました。そして、14時から市立図書館多目的ホールにて1回目の公演が行われました。
日本でも有名な「カチューシャ」をはじめ、ロシア民謡やピアノ演奏など全17曲が披露され、訪れた約80人の市民が公演を楽しみました。
明るく華やかな踊りと美しい歌声のパフォーマンスに、会場からは盛大な拍手が送られました。
この日は、稚内副港市場に場所を移し、施設内ギャラリー広場に特設ステージを設けて、2回目の公演が行われました。
15時30分からステージが始まると、副港市場内には、彼らの美しい歌声や音色が響き渡りました。来場した80人ほどの市民・観光客の皆さんは、日本語も交えたロシアの民謡やヒット曲の数々、伝統的衣装を身にまとっての踊りなどに対し、大きな拍手を送っていました。
この日は、午前中に宗谷中学校を訪問しました。到着すると学校の玄関にはロシア語で書かれた歓迎の看板が掲げられているなど、学校全体で「カニークリ」を歓迎してくれている様子がうかがえました。
体育館に案内された「カニークリ」のメンバーは、全校生徒を前に、歌と踊りを披露しました。宗谷中の生徒達は、お返しに宗谷中の伝統的な取組である「最北ソーラン」の演舞を披露しました。その後、法被を着て「最北ソーラン」の一部分を一緒に踊ろうということで、3つのグループに分かれて宗谷中の生徒が踊りを教える場面があり、最後には一緒に「最北ソーラン」を踊りました。
その後、宗谷中の生徒たちと「カニークリ」のメンバーは一緒に給食を食べながら、それぞれの学校のこと、まちのことなどを英語、ロシア語、日本語を交えて語り合い、互いの交流を深めました。
すべての日程を終え、帰国の日を迎えました。朝、集合したときには、さすがに皆疲れた表情をしていましたが、この5日間、「外国」である稚内で、たくさんのことを経験し、たくさん思い出をつくったのではないかと思います。
彼らを乗せた「ペンギン33」は8時30分頃、稚内港を出港しました。彼らが稚内のことを好きになって、「また来たい!」と思ってくれたとすれば嬉しい限りです。
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