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友好都市コルサコフ市には、<バーブシキナ・ペースニャ>(おばあさんの歌)というグループがあります。古くから伝わるロシア民謡やポピュラーソングなどの歌唱や、伝統を採り入れたものや、独自に工夫した舞踏などに取組んでおり、サハリン州を始めとするロシア国内でのステージ発表の他、稚内や他のコルサコフと交流がある各都市での公演など、国際交流にも参加しているグループです。コルサコフ地区の小学生から大学生位までの児童・生徒、学生が参加しており、一種の課外活動として既に20年の歴史を有しています。
去る3月19日、<バーブシキナ・ペースニャ>が活動20周年を迎えたということで、コルサコフ市の文化会館“オケアン”で記念行事が催されました。稚内でも素晴らしい歌声や、楽しい踊りを披露して下さったこともある<バーブシキナ・ペースニャ>の記念行事に、コルサコフの友好都市として稚内市もお招きをいただいたので、サハリン事務所から足を運んだところでした。
ロシアの街では、このコルサコフの<バーブシキナ・ペースニャ>のような、音楽や踊りの課外活動が盛んな様子が見受けられます。稚内市と交流がある友好都市のネベリスクやユジノサハリンスクにも同種のグループがあり、稚内で素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたこともありました。コルサコフでは20年前、こうした活動を始めました。当初は小さな集まりで、合唱の練習などをしていたようですが、段々と人数が増え、ステージで踊りも交えた公演を行えるようになりました。そうなると、各地のこうしたグループが集うコンクールにも出場出来るようになり、<バーブシキナ・ペースニャ>も参加するようになりました。そして、そうしたコンクールでも評価を受ける機会が出来、活動も長く受継がれることとなりました。
「おばあさんの歌」というグループ名ですが、これはお年寄りが歌いながら軽い作業をしている回りで子ども達が遊び回っていて、やがてお年寄り達が歌っていた歌を子ども達が口ずさむようになり、「歌が世代を結んで受継がれる」というようなイメージのグループ名であると思います。記念行事の当日は、20年の歩みを振り返りながら、現役の30名程のメンバーに“卒業生”も時折加わりながら、歌や演奏、あるいは踊りが披露されました。
今回お招きいただき、稚内市からは日本の歌を収録した楽譜集と、楽譜集にある曲を収録したCDを記念品として贈らせていただいたところです。音符は世界の共通語ですから、皆さんには、日本のメロディーにも親しんでいただけることと想います。そして、音楽が宗谷海峡の架け橋となってくれることを願って止みません。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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