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(天候:吹雪・最大瞬間風速:25.4m/s・気温(最高:-8.4℃ 最低:-9.7℃))
今日から5月。勤務時間も冬日課に変更になります。日の出が遅く、日の入りが早くなり日中の野外での行動時間が短くなるため始業時間が9時から(今までは8時)これに伴い朝食時間も1時間繰り上がり8時からとなります。サマータイムではありませんが、ウインタータイムとでも呼びましょうか。
これから冬至(6月20日前後)に向けてどんどん日が短くなり、極夜期になります。約50日間程度太陽が昇らない日が続きますが、ミッドウインター(冬至)祭で曇りがちな気持ちを吹き飛ばすように明るくし、隊全体でいろいろなイベントを考え楽しみます。
さて、4月末から5月上旬といえばゴールデンウイークですが、ここ昭和基地ではありません。南極観測隊は観測が基本です。毎日観測をし、データーを収集、蓄積し、そして日本や世界中に送信します。ですから祝日、休日も関係なく観測を続けていかなければなりません。私は設営部門に所属していますがこの部門は簡単に説明しますと、観測が滞りなく出来るように施設の管理運営をし、さまざまな観測のフォロー(支援)をするのが主な業務で、しっかりと観測部門を支えているわけです。
ですから、設営部門も観測部門と同じようにゴールデンウイークはないのです。これが南極観測隊なのです。
(天候:雪後吹雪・最大瞬間風速:21.5m/s・気温(最高:-8.1℃ 最低:-10.4℃))
本日は、スノーモービルの取扱い講習会が管理棟付近の海氷上で開催されました。スノーモービルは冬期間の移動の重要な乗り物になります。そこで全員がその取扱い方法、特に運転の方法を習得しなければなりません。ほとんどの隊員は運転した経験が無いということもあり、真剣な眼で受講していました。
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(先ず、構造を勉強します) |
私は、以前の勤務場所でスキー場担当をしていましたのでスノーモービルに毎日乗ってゲレンデの見回りなどを行っていました。46次隊の中でも経験は一番多いほうでしたので、そのため運転操作の講師に抜擢されたくらいです。(こんなところに過去の経験が生きてきたとは驚きですけど・・・)
やはりスノーモービルともなると、北海道以外の隊員にとっては乗る機会もほとんど無く、また北海道出身隊員でもめったに乗る機会は無かったということらしいです。
しかし、運転方法はコツをつかむといたって簡単で、乗り方や体重移動方法はバイクと同じで丁度、ジェットスキーの操作ともほとんど同じといっていいでしょうか。
ですから、これらの経験がある隊員は違和感無く上手に運転しています。経験の無い隊員でも数回コースを回ると上手に乗りこなしています。しかし定められたコースであまり凹凸も少なく雪面が硬くなっているところではほとんど単純にスロットルワークのみで、なんの支障も無く進みますが、雪が深かったり、大きな凹凸があるようなところでスノーモービル自体が埋まってしまいそうなところや、ある程度のスピードで鋭角的に曲がらなければならない場面などはほとんど想定していませんので(危険回避の為ルート上以外は走行しませんが)このような非常事態になったときの対処方法も、これから講習して身に着けていかなければならないと多少の経験を持つ私は思いました。
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(真剣に運転しています) |
さて、今日、月曜日恒例になっています南極大学(4回目)が開校されました。今日は、宙空(オーロラ研究)担当の隊員の「来し方行く末」と題して、今までに訪れたさまざまな外国の話やあすか基地の体験談を、また機械担当隊員の「私と横浜」とし、話題の中心はラーメンの話を、最後は気象チーフの「そしてヨリが跳ぶ」と題し、日本女子バレーボールの歴史に自分の自己紹介をうまく織り交ぜての講義でした。
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(本日の講師です) |
これで12名の隊員が終了したわけですが、皆さん素晴らしい出来栄えでこれから順番が来る私にとってかなりのプレッシャーになっています。私の番まであと一月です・・・
(天候:吹雪・最大瞬間風速:42.7m/s・気温(最高:-4.5℃ 最低:-5.0℃))
遂にきました。A級ブリザードが・・・昨日の朝あたりからどんどん風雪が強まり、特に風は軽く30m/sオーバー。視程もほとんど無しになっていました。遂に11:24、「外出禁止」が発令されました。この外出禁止とは天候状況がA級ブリザード基準(風速25m/s 以上、視程100m未満)と同様の条件が継続することが予測されるとき越冬隊長が判断し、発令するのです。
そうそう来る事の無いAブリの記録を食堂にある風速計で記念に写真でもと思い行ってみると、なかなかの大賑わい。皆さん同じコトを思ったらしく、カメラ、ビデオを持ってブリザードの様子を記録しています。某隊員は、風速計の前に椅子を持って来てずーっとカメラを構えています。風速40m/sを越す瞬間を捉えようとそのチャンスを逃すまいとして構えたまま動きません。
また、食堂の窓からブリザードの外の様子を写している隊員、食堂サロンの窓からずーっと外を見ている隊員、そうこうしてると、また違う隊員がカメラを持って風速計をパシャ!!私も漏れなく風速計と外の様子を記録しました。瞬間風速は42.7m/sを記録、さすがに風の強い稚内でもここまではなりません。40m/sオーバーを瞬間で記録したのはこれで2回目です。これからどれくらいの風が記録されるんでしょうか・・・
![]() (40m/s オーバー) | ![]() | ![]() |
(ほとんど見えなくなっています) | ||
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(赤ランプ点灯の外出禁止です) |
そんな中、管理棟内では、粛々と業務はおこなわれます。予定していました「レスキューチーム講習会」が午前9:30より開催されました。
このレスキューチームは野外で非常事態が発生した場合(予定時刻を過ぎても帰着しなかったり、定時交信が出来なくなって連絡が途絶えた場合等)に召集され派遣されることになっています。構成隊員は人命救助が最大の目的ですから、ある程度の体力、経験等が要求されますので精鋭10名が選ばれています。(私もその内の一人です)
その構成隊員のための講習ですが、クラックに落ちたことを想定し、どのような器具を使い、どのような方法で救助するかを重点的に講習。救助する方もより安全な方法でかつスピィーディーにしなければなりませんので講習を受ける顔もまさに真剣!!予定では午後から屋外で実際に救助の仕方を実践する予定でしたが、外出禁止ですから日を改めて行うことになりました。
この越冬期間中に、レスキューチームの派遣が無いことを祈ります。でももしやのことを想定していなければなりません。「備えあれば憂いなし」です!!
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(真剣というより、緊張感があります) |
(天候:吹雪・最大風速:29.2m/s・気温(最高:-5.6℃ 最低:-6.6℃))
今日も昨日から引き続き、風雪がやまず外出禁止(午後からは外出注意)が継続をしていました。窓の外を見ようとしても窓に雪がこびりつき外の様子すら見えないくらいの凄まじさで、約3日間のブリザードでした。
予定では、とっつき岬~S16の野外活動(2泊3日)が計画されていますが、この強風続きだとせっかく固まりつつあった海氷が移動している可能性も出てきており、もしそうだとすれば延期せざるを得ない状況です。今月以降この野外活動が頻繁に行われる計画ですが、天候には勝てません。ですが天候状況が回復次第行動開始となりますので、いつでも出発できるような準備をしておかなければなりません。
そんな中、何やらレク係長が食堂に通じるメイン階段のところと食堂の奥のところで仕込みをしています。
明日はこどもの日です。階段のところは鯉のぼりがいかにも泳いでいるかのように、天に昇るかのように見事に飾りつけが行われています。
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(屋内の鯉のぼりです) |
また、食堂奥の飾り棚には、兜が二つ、一つは人形にかわいらしくつけてあるではありませんか。
(天候:雪・最大瞬間風速:22.5m/s・気温(最高:-5.6℃ 最低:-6.6℃))
今日はこどもの日。日本アマチュア無線連盟が毎年この日に会員の小中高校生等を対象にし、昭和基地との交信を通じて無線通信の素晴らしさを体験してもらうと共に、南極の自然科学に興味を持ってもらうことを目的として開催しているそうで、今年は、愛知万博会場に「アマチュア無線特別記念局」を設置して交信が行われました。
昭和基地側は、アマチュア無線係員8名が中心となり、管理棟1階の乾物庫の片隅に無線機が設置されていますので、8人が交代で交信を行い29名の子供たちと交信をしていました。アマチュア無線係員の中には、この交信が初めての人もおり、最初は緊張していたようでしたが、徐々に緊張もほぐれ楽しそうに交信していたのが印象的でした。
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(昭和基地側です) | (日本側で交信した子供たちです) |
この交信に合わせたかのように3日間続いていた強烈なブリザードもようやく収まり、外作業が出来ずにいた隊員たちが次々に屋外に出て、除雪をする隊員、各観測棟に吹き溜まりを乗り越えながら向かっていく隊員の姿が見られました。
しかし、南極の自然は厳しいものでまた明日は30m/s以上の風が吹き荒れるらしく、再び外出注意になりそうな予報です。
(天候:曇・最大瞬間風速:36.2m/s・気温(最高:-6.3℃ 最低:-10.6℃))
昨日は、久しぶりに天候が回復したかと思いきや、今日は再びブリザード来襲。またまた強風が吹き荒れ、瞬間最大風速32m/sを記録。しかし今回は雪が余り降らなかったのでこの前ほどでは有りませんでしたが、強風で雪が舞い上がり視程も悪くなり、再び外出注意も発令されるほどでした。この外出注意令は17:20に解除となりましたが、最近はよく続くなぁ~と感心しています。
しかし、寒さはそれほどでもなくマイナス10度前後で落ち着いています。やはり海風が吹くとそれほど冷え込まないのは、稚内とはちょっと違うような気がします。
明日は、第1土曜日ですけど休日日課になります。通常は第2、4土曜日が休日日課としていますが、ささやかながらの昭和基地の暦となります。
しかしながら、私は明日、S16地点までの海氷上のルートの点検に行くことになりました。この数日間のブリザードで、海氷が流れ出したり、タイドクラックが新たに出来ている可能性がありますのでルートをチェックしなければなりません。去年はせっかく苦労して作った海氷上のルートが流れてしまったことを聞いていますので、今年は流れないことを願っています。
(天候:曇時々雪・最大瞬間風速:22.4m/s・気温(最高:-5.5℃ 最低:-12.0℃))
今日は休日日課ですが、とっつき岬までの海氷上のルート約20KMを点検してきました。このルートはドーム基地までの海氷上の一部で、このブリザードで海氷が動き、ルート上にクラックが出来たり海氷が流れたりする心配がありましたのでスノーモービルで点検(氷厚調査も兼ねて)に行ってきました。
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(海氷厚測定中) | (タイドクラック発見) |
海氷は、特に問題は有りませんでしたが、凄まじいブリザードでいたるところにサスツルギが出来ておりスノーモービルですらバランスを崩しそうになるくらいのものもありました。いずれにせよ、これでブリザードで延期になっていたS16地点までのオペレーションが明日には出発の目途が立ったわけです。
このオペレーションを今月は予定では今回を含めて4回(2泊3日)予定をしています。S16地点にデポしてある雪上車や木製大型ソリ(通称2トンソリ)などをこちらに一度には持ってこられませんので4回に分けて持ってきて点検をすることになります。
この点検を済ませ、8月中旬の「中継拠点旅行」と10月中旬の「ドーム旅行」燃料、食料、資材等を雪上車8台編成で、それぞれに橇を引っ張り約20台持って出発します。ですので、この最初のオペレーションがまさにその重要な第一歩となるわけです。
出発するメンバーは、越冬3回目のベテラン(ドームふじ基地経験者)、越冬2回目の機械担当設営主任、雪上車メンテナンスの隊員、プロの冒険家のフィールドアシスタント、(昨年11月~今年1月末までドームふじ基地で業務をしていた)雪氷担当隊員等スペシャリスト6人で構成されていますので心配はありませんが、油断は禁物です。事故無く無事に帰ってくることを祈っています。
また、夕食時に、昭和基地の桜が満開(コピーと手作りもどきですが・・・)になりましたので、花見を食堂で開催しました。食堂のテーブル、椅子を片付け、そこに花見の定番であるブルーシートを敷いて飾り付けをして完成。9~10人で丸くなり真ん中にお稲荷、たこザンギ(ちなみにザンギは北海道特有の呼び名だそうです)ソーセージ等の花見ならではの豪華な食べ物を囲みながらの花見を満喫しました。
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(見事な「桜もどき」に満足な某隊員) |
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(THE 花見です)ブルーシートに注目) |
話の中で、稚内では花見はいつするの?という話題になり、花見の風習があまりない稚内の話や冬支度で震えながらの様子など東京近郊出身の隊員にはあまり想像できないようすでした。
まだ、稚内は桜咲いてないですよねこの時期は・・・
ちなみに強風が収まり屋外に鯉のぼりが遅ればせながらようやく登場。1日限の限定です。(撮影用?)吹流しが絡まってしまいました・・・
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(やっぱり外が似合います) |
(天候:曇・最大瞬間風速:22.4m/s・気温(最高:-5.5℃ 最低:-12.0℃))
今日は、5日のブリザードで延期になっていた「とっつき岬~S16オペレーション」部隊が出発しました。
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(出発直前の打合せ) |
この野外旅行は、46次隊越冬隊として始めての宿泊を伴う内陸旅行となりますので、その他の仲間たちが続々と休日にも係わらず見送りに来ていました。花火、クラッカーで威勢よく送り出しと同時に無事に帰ってこいよということも願っています。
スノーモービルには、フィールドアシスタントと越冬3回目のベテラン隊員が乗込み、雪上車2台を誘導しながら進みます。とっつき岬までのルートは約19km。ここまでは、事前にルート調査をしていますので支障なく進めるのですが、とっつき岬からS16地点までは20km。距離的にはあまり遠くは無いのですが、45次隊から引継ぎを受けたもののクレバスがどこに潜んでいるか余り詳しくはわかりません。スノーモービルで慎重にルートを確かめながら進みます。クレバスの深さはいろいろですが簡単に雪上車が飲み込まれるものもあるそうですから、先発隊は経験者(精鋭部隊)で構成し、安全を期しています。
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(出発する雪上車) | (花火で見送り) |
また、8月中旬には中継拠点旅行、そして10月中旬にはドームふじ基地旅行へと出発しますが、このルートがまさに主要ルートとなるわけです。今回は2泊3日の予定ですが天候状態によってはS16地点で待機するようなことも想定され、帰りが延びる可能性も有りますが、予定どおり無事帰ってくることを祈っています。
(天候:曇一時雪・最大瞬間風速:23.7m/s・気温(最高:-4.4℃ 最低:-7.7℃))
今日の昼食時、8人かけのテーブルがひとつ空いています。昨日出発したS16オペレーションのチームの分です。2月1日の越冬交代以降、今まで37名で食事を一緒にしてきましたが、6名が居ないとなると寂しいものです。これから様々な宿泊を伴うオペレーションが有ります。今月中にも今回と同様なS16オペレーションが計画されていますので、このような光景が度々見られるようになりますが、居残り部隊でしっかりこの昭和基地を守らねばと思ったのでした。
さて、月曜の19時といえば南極大学の時間です。
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(本日の講師の方々です) |
本日は、気象隊員の「私の日本におけるジプシー生活」と題して大学時代から今までの引越し回数の話と転勤で行った土地の紹介(稚内の話も有りました)、次は地学系隊員で「古地磁気・堆積物、そして私の半生」として特に磁気、堆積物の専門的な内容の話でした。最後に越冬隊長による「観測隊員の南極条約」では、南極条約についての説明や越冬隊長の専門である南極に生息する海洋生物の話でした。
これで5回目15人が終了したわけですが、それぞれが工夫を凝らしPCを駆使しながら(PC技術は凄いです)講義を行っています。一人の持ち時間が30分ですが、なかなか話す内容が充実していて、また量的にも豊富で時間内で収まりきりませんが、様々なジャンルの話が毎回聞くことが出来ますのでこの時間を楽しみにしています。
(天候:曇・最大瞬間風速:12.8m/s・気温(最高:-7.1℃ 最低:-12.8℃))
16:30、先導のスノーモービルと雪上車2台のライトが、帰りを待ち構えている私達に向かって近づいて来ます。
S16オペレーションチームが無事帰ってきたのです。迎える私たちは笑顔で迎え、また帰ってきた隊員も笑顔で答えます。S16地点到着後直ぐに、強烈なブリザードに襲われ外作業が全く出来ませんでしたが、そこは精鋭部隊。この天候で遅れた作業を充分に取り返すあたりはさすが!!今回のオペレーションの目的はS16地点にデポしてある雪上車をとっつき岬までもってきて、整備をする準備を整えることなので、今月は天候次第ですがあと数回計画をしていますが順調に、そして安全に終わるようにと願っています。
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(スノーモービル先導) | (雪上車で引いているのは 2t橇) | (雪上車運転席左側はGPS) |
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(橇を掘出しています) | (食事の準備です) | (このように雪上車の中で 寝ています) |
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(前後で橇を引いて進みます) |
さて、明日はこの昭和基地で伝統になっています新聞、46次隊は「Daily 4646」(デイリー読む読む)が2月1日の越冬交代後100号の発刊を迎えます。
この新聞は、隊の中だけでしか読むことは出来ませんが、その日の出来事など様々な話題が掲載されていて非常に面白く、また担当者のいろいろな捕らえ方、考え方が表現されていて毎朝読むのを楽しみにしています。一応、「新聞」ですから毎日発刊となっており、記者は新聞係員が2週間交代で作成しています。前日に取材日を設けて「ねた」を仕入れ溜め込んでおいて一気に書き上げます。
100号記念に際して隊員全員に「100ヶ月(8年4ヶ月)後の自分像について・今感じていること・思っていること(越冬生活100日間過ごしてみた感想など)」寄稿依頼が来ました。どのようなことを皆さんが思って書いてくるのか楽しみです。
(天候:曇一時雪・最大瞬間風速:11.9m/s・気温(最高:-8.9℃ 最低:-12.6℃))
今日は、熊本県八代市(医療担当隊員の出身地)と「八代市南極ライブ授業」と題してTV会議中継が行われました。
会場には、八代市内の小中学生が集まり、子供たちの代表者が南極に関しての疑問や不思議に思っていることが質問され、越冬隊長を始め各担当者が解り易く返答をしていました。
また、医療担当隊員は過去に南極点旅行を経験していましたので、その時の映像も紹介されていました。
質問としては、基地での1日のスケジュールは?どんな研究、観測をしてるの?1年間の気温変化は?ペンギンなどは寒さに耐えるための特徴は?などで、中には観測装置の紹介と観測の変化は?環境問題を基地で実感したことは?という非常に難しい質問もありました。回答する隊員は観測専門用語を余り入れないように出来るだけわかり易く、答えていましたが理解してもらえたでしょうか・・・
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(回答する隊員の皆さん) |
このTV会議システムを利用した中継は、今の計画では、かなりの回数が計画されていますが、質問する側は1回限りですので、質問項目も一生懸命に調べてこちら側にぶつけてきます。
私たちも出来るだけ短時間の間に理解してもらえるような写真、映像、資料をそろえて毎回、回答はしています。このシステムでは、このような回答資料が日本側に伝えることが出来るようになっていますので、言葉だけでは伝わらないことも伝えることが出来ます。特に基地周辺の生の映像がリアルタイムに伝えられることが一番の成果だと思います。
このように、昭和基地に質問をするために事前にいろいろなことを調べて少しでも南極のことを理解してくれたかと思いますし、このことがきっかけとなって将来の観測隊員に一人でもなってもらい、今度は質問するほうではなく、答えるほうになってくれたらなと思っています。
また、本日の発行のDaily4646「100号」記念バージョンに、事前に募集をしていた(1)100ヶ月後の自分像、(2)越冬100日を経過しての感想が掲載されていました。
まず、隊員の身分証などに使用していた写真(昨年の5月に撮影)と現在の写真の比較がありましたが、ビックリしたのはほとんどの隊員の顔が「いい顔」に変わっていたことです。なんとも言えない生き生きとした「いい顔」です。(全部お見せできなくて残念です)この顔の表情に南極生活の素晴らしさがにじみ出ているのと同時に、魅力的な場所として隊員の皆さんが思っている現われが表情に出ている証拠です。
是非、皆さんも機会があれば昭和基地に来て実際に見て、感じてみてください。
(天候:曇・最大瞬間風速:15.9m/s・気温(最高:-8.5℃ 最低:-15.5℃))
今日も昨日に引き続き、TV会議中継が行われました。今日は、通信担当隊員(越冬2回目)のお子さん(次男)が通っている東京都多摩市の小学校とでしたが、日本側の進行役が45次隊で越冬をされた朝日新聞の中山記者が務められていました。今回も事前に南極のことを勉強していたようで、鋭く高度な質問が出されていましたが、毎回そうですけど、回答する隊員はこの難問に対してPC、写真等を効果的に使用し本当にわかり易く質問する子供たちに語りかけるように回答していました。こういったところにも観測隊員の凄さを感じます!!
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(回答する隊員の皆さん) | |
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(さようなら~) |
また、この中継の最後に小学校の子供たちの「スマイル・アゲイン」の合唱での応援があり、出演者、後方で参観していた隊員は感動!!いいものを聞かせてもらいました!!
このTV会議は、日本の皆さんに私達が南極の素晴らしさ等を伝えるという大きな役割を持っていますが、本当は私達が日本からより以上の感動を伝えてもらっているような気がしました。
(天候:曇・最大瞬間風速:9.8m/s・気温(最高:-13.0℃ 最低:-9.8℃))
今日は、午前、午後と2回に分けて雪上車運転講習が行われました。この雪上車は南極観測史上、無くてはならない乗り物になっており、とても重要なもののひとつになっています。
第1次隊から現在に至るまで、物資の輸送や調査旅行、内陸の基地建設などに数多く雪上車が使用され、活躍してきました。
特に、第9次隊では内陸旅行専用として設計された大型雪上車を連ね、南極点往復旅行に成功しています。
これを契機として目的に合わせた新型タイプが開発され、ますます活動は広範囲にわたり行われるようにもなっています。
ここで昭和基地にある雪上車について説明します。
【種類】 【重量】 【用途】
・大型 (11トン) 内陸調査・輸送旅行
・中型 ( 6トン) 〃
・小型 ( 4トン) 大陸周縁部調査旅行
・小型 (2.5トン) 沿岸・海氷調査旅行
・浮上型( 2トン) 〃
・浮上型(2.5トン) 〃
※浮上型とは、もっぱら海氷上での使用を目的に製造され、もし氷盤を割って海に落ちても車内に侵入した海水をポンプで排出できるようになっている。浮上性能を優先にしているので軽量化を図るために断熱材は使用しておらず、耐寒性は悪くなっている。
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(大型雪上車) | (浮上型雪上車) |
私は、昨年の9月に新潟県長岡市で砂浜を雪面に見立てた雪上車訓練を積んできましたし、昭和基地に来て直ぐ氷上輸送(しらせから降ろした荷物を橇に積み、雪上車で引っ張り陸地に荷揚げ)を約1週間行いましたので、運転に関しては多少の自信が有りましたが、それ以来、約4ヶ月雪上車に乗っていませんでしたので、初心に戻って受講しました。やはり、基本的な操作方法や運転の感覚などを忘れており、感覚を取り戻すには良い講習となりました。これから雪上車に乗る機会が増えてきますが、過去には雪上車がクレバスやクラックに落ちたり、はまったりした事故等が報告されています。
雪上車はこの昭和基地では非常に重要なものですから、このような事故で使用不可能になってしまったら相当なダメージです。日本国内ですと壊れたら直ぐ修理工場で直してもらえますが、ここでは簡単に直すことができないわけですから、充分に安全に気をつけて事故を起こさないようにこのような講習が重要になっているのです。
(天候:吹雪一時雪・最大瞬間風速:37.6m/s・気温(最高:-4.3℃ 最低:-15.7℃))
今日は休日日課。毎月第2土曜日には、スポーツ大会が開催される予定でしたが、猛烈に発達した低気圧の接近により、ブリザードとなり、今回は中止。
予定では、居住棟対抗4チーム一斉サッカーが企画されていました。これは試合エリアの中にゴールを4つ、ボールは2つ。4チームが一斉に入り乱れながらの壮絶な試合展開になっていたとは思いますが、残念ながら天候には勝てず、無念の中止となったわけです。
その天候ですが、爆弾低気圧(短時間に急激に気圧が下がる物凄い低気圧)が昭和基地周辺を明日の日中に通過するらしく、35~40m/s程の風が予想されています。しかし、雪をそれほどもたらさないとも言っていましたので
外出禁止にはならないかとは思いますが、外出注意には確実になるでしょう。
でも最近は天候が悪く、太陽をほとんど見ることがありません。それでなくても日照時間が非常に短いというのに・・・
(天候:吹雪後曇・最大瞬間風速:36.8m/s・気温(最高:-4.9℃ 最低:-6.8℃))
昨日からの低気圧の影響で強風が吹き続けた一日となりました。瞬間では36.8m/sを記録し、平均でも20m/sを軽く超えていました。雪を伴っていないので窓からの風景は、見た目には余りひどそうには見えないのですが、管理棟が時折、強風の轟音とともにグラグラと揺れますので、風の強さを実感します。
いよいよ日の出が10時を過ぎるようになって来ました。それに伴い日の入りも早くなり今日は14:20分。太陽が出ている時間が実質4時間です。
今月の末になると日の出から日の入りまで僅か30分。6月に入るとまさに極夜になり、日の出が記録されなくなり(太陽が地平線から出なくなる)、いよいよ極夜期(6月1日~7月12日まで)に突入となります。私たちにとっては憂鬱?と感じられる極夜期は、オーロラ観測にとっては持ってましたとなります。この時期は明るくなりません(正午付近は薄明るいそうです)のでオーロラ観測の最盛期となり長時間観測が行われます。オーロラもよく見える時期でこれからが観測の本番を迎えることになるのです。
でも最近は、天候も悪いせいもあってオーロラが見ることが出来ませんが、これから素晴らしいオーロラが出ること期待しています。
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(以前に撮影されたオーロラです。しばらくこのようなのが出てません) |
(天候:曇後吹雪・最大瞬間風速:35.4m/s・気温(最高:-5.1℃ 最低:-6.2℃))
5月13日に大きな太陽フレア(爆発)が発生し相当な磁機嵐が発生したらしく、太陽から放出された陽子が14日に地球に届き始め、フレア発生から18時間後には最大を迎え、今年最大規模のオーロラが出現したそうです。
このような大規模な磁場の荒れが起こる時は、オーロラの出る領域が低緯度まで広がることが知られているそうで、今回もその現象が起こりカリフォルニアやアリゾナでも観察されたそうです。
当然、昭和基地でも大規模な磁場変化を観測しており当然、すばらしい色付きのオーロラが見えるはずだったのですが、外出注意令・夜間外出禁止令が出るほどの悪天候でオーロラは見えなかったそうです。しかし、オーロラ観測担当は、時折、雲の隙間から見えた強烈なオーロラを観測したそうです。
オーロラ観測担当によると、「綺麗なオーロラが出る時は雲やブリザードと重なることが多い」(科学的根拠が無いらしい)と言ってたらしいです。
いずれにしても、アメリカ南部でも出現したオーロラ、ここ昭和基地でさぞかし素晴らしいオーロラが見えたはずと思うと・・・次に期待!!
昨日の強風が収まらず、今日もその悪天候が引き続いていましたので2回目の「S16オペレーション」も延期、結局、野外での行動がこの2日間全て中止となってしまいました。さすが南極の天候は手ごわいですなぁ~
しかし、毎週、月曜日恒例の「南極大学」は無事(当然)開講しました。今日は、電気担当隊員の電気の基本と注意(特に感電)設営主任(越冬2回目)は前回のドーム隊での経験談、衛星受信担当隊員は「昭和の星空」と題し講義会場がプラネタリウムに変わったかのような演出での晴らしい講義がありました。本当に毎回皆さんの講義内容には感心させられます。さぁ~いよいよ切羽詰ってきています。まぁ~なんとかなるでしょう・・・
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(本日の講師です(なぜかカエルが?)) |
(天候:曇時々雪一時吹雪・最大瞬間風速:24.1m/s・気温(最高:-6.1℃ 最低:-10.9℃))
某テレビ局より貝割れ大根(種類はスプラウト)の取材が来ています。
このスプラウト類(カイワレ、ブロッコリーもあるそうです)は家庭でも最も手軽に育てられる野菜のひとつであり、また栄養価値が高く育てる楽しみと健康効果を同時に楽しめるのが特徴ということで、昭和基地で実際に育てていますから「あの南極の昭和基地でも育てられています」というところに注目して取材対象になったようです。
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(見事に成長したカイワレスプラウト) |
昭和基地では、農協係が中心となり種を蒔いてから毎日3回水を与えるだけで手間はかからず、たった1週間で出荷することができ、昭和基地では貴重な生野菜として重宝され、また、美味しく食されています。
また、その他に「もやし」も栽培しており、これも美味しく食べられています。
このように、どんな形であれ昭和基地が取材対象になって、全国に紹介をされるということは南極観測事業にとっても有意義で有り、これがきっかけとなって将来的に南極観測隊員に・・なんてこともあるかもしれません。実際には観測結果等で注目されるのが本来なのでしょうが、このような形で昭和基地が紹介させるのもひとつの方法だと思いますし、また私たちにとっても番組を通じて全国に放送してくれることは励みにもなりますのでとてもいいことだと思います。
ちなみに、番組は生放送らしいのですが、当然時差の関係上、中継はできませんのでこちらで前もってビデオで撮影するのですが、そのカメラマンが私です。
どんな映像が撮れますことやら・・・
(天候:薄曇・最大瞬間風速:9.9m/s・気温(最高:-9.8℃ 最低:-14.5℃)
(日の出10:26・日の入14:09))
今日は久々に天候が回復し、外作業が盛んに行われました。
まず、2回目のS16オペレーションが延び延びになっていましたので、その準備で再び海氷上のルート調査に5名が出発。ブリザードが続きましたので海氷の状態や氷厚等のチェックが行われました。雪上車(約5トン)が海氷上を通過しますので慎重にそしてより安全にチェックが必要になります。もし雪上車が海氷の割れ目から落ちてしまったら当然人命にも危険を及ぼしますが、これからのオペレーションへの支障が出てきますし、次隊以降の影響も少なからず発生してきますのでとにかく慎重に進めなければなりません。
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(手動ドリルで穴を・・・なかなか重労働です) |
その他には、地学チームが海底堆積物コアリング候補地の調査とルート工作で西オングル島テレメトリー小屋方面に出発。
また、機械隊員は雪上車が全て雪で埋まってしまっていたので、その掘り起こし(私も朝から夕方まで手伝いました)作業を行っていました。
もうひとつのグループは、係留気球を保管してある第2廃棄物保管庫の入口とヘリウムボンベが完全に埋まってしまっていましたので、その掘り起こしも行われていました。
ちなみに、私は雪上車の掘り起こしチームとして汗を流しましたが、雪の硬さには驚きました。ちょっとした「氷」?と思うくらいに硬く締まっており、新雪で簡単にサクサク・・・なんて大間違い!フルパワーで剣先スコップに力を込めて一撃を食らわせないと砕けません。まさに「雪割り」という言葉がぴったりくるくらいの硬さです。フルパワー炸裂で踏ん張りました。
今日一日で全部の掘り起こしが出来ませんでしたので、明日も引き続きスコップ隊として頑張ります。
でも、ふと考えると、ほとんどの隊員が外で作業をしていましたが、管理棟の中にはほんの数人しかおらず、もし火災報知機が鳴ったらどうするんだろう・・・なんて不吉なことを考えてしまいました。(何も無くてよかったです)
何はともあれ、それぞれの作業に従事され爽やかな汗をかいた隊員の皆さん、お疲れ様でした!!
(天候:薄曇・最大瞬間風速:6.6m/s・気温(最高:-12.3℃ 最低:-16.4℃)
(日の出10:32・日の入14:04))
今日も昨日に引き続き穏やかな天候に恵まれ、延期になっていたS16オペレーションチーム7名(2泊3日)と西オングル島のテレメトリー小屋にあるバッテリーを定期的に充電しに行くチーム4名(1泊2日)が朝8時過ぎ、まだ日の昇らない薄暗い中、出発をして行きました。気温がそんなに冷え込んでいないとは言いつつも、マイナス10~15度の中での作業があります。風が吹かなければそんなに寒さは厳しくはないのですが、風が吹き始めると一瞬にしてブリザードに・・・なんてこともありますので充分に気をつけて帰ってきてもらいたいと思います。
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(出発時の雪上車と月) |
また今日は、旭川工業高等専門学校とテレビ会議システムを使い、何と「授業」が行われました。これは旭川高専の助教授で参加している隊員がおり、今までの通常のテレビ会議で行われてきたもの(日本側の会場と質問のやり取りをするパターン)ではなく、初の単位認定につながる正規授業が実現したわけです。
この授業は1年生の必修科目の「化学」(この隊員の専門です)で、生徒が約170人集まりいよいよ授業が開始!
なにやら怪しげな?服装でスタンバイしているかと思いきや、外作業で使用する「羽毛服の上下、ゴーグル、防寒D靴」といったフル装備を身に着けて、南極の気候の厳しさや越冬隊員の生活の様子などを生徒達に紹介するところからスタートしていました。
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(フル装備で授業をしています) |
約1時間の授業でしたが、PCでいろいろな写真、データー、映像などを使い本当にわかり易く説明をしていました。さすが先生!!感心させられました。
生徒達もTVモニターに映し出される写真、映像を食い入るようにして見ている様子がうかがえ、まさに授業に集中していたように感じられました。
この授業はあと、2回計画されています。このように南極からの授業で受講する生徒、また講義をする先生にとっては感慨深いものになったと思います。
この次の授業を生徒達も楽しみにしているとは思いますが、それ以上に私が楽しみにしています。
(天候:曇時々晴後一時雪・最大瞬間風速:18.1m/s・気温(最高:-11.8℃ 最低:-16.8℃) (日の出10:38・日の入13:58))
昨日帰ってくるはずの西オングルチームがバッテリー充電に思わぬ時間がかかり、結局もう一泊することになりました。食料は最初からこういうことを予測して多めに持って行っていますし、寝るところはテレメトリー小屋に暖房も寝ることのできるスペースも有りますのでとりあえずは大丈夫!しかしながら、このように急遽(急激な天候変化等)帰ることができなくなることがしばしありますので、出発の際の準備はこのようなことを必ず想定して準備します。まさに「備えあれば憂いなし」です。南極ではほんのちょっとした準備不足が致命傷になりかねません。
明日はTV会議での中継がこちらの8時(日本時間14時)から有りますが、今回は愛知万博会場からの中継になります。主催は朝日新聞社で司会進行は45次隊で越冬し、ドームふじ基地も経験した中山記者です。ちなみに昭和基地側は私なんですけど・・・
先ほど明日の打合せを兼ねた接続試験を行いました。なにせ万博会場ですから三千人収容可能な会場らしく(接続試験では会場全体が写りませんでした)今までのTV会議とは規模が違います。そんな中での進行役ですから進行手順を充分に確認しておきました。中継時間は30分間なのですが、こちらも「備えあれば・・・」です!
明日はちょっとした企画があり、中継の最後にいつもの食堂から外に出て行ってという組み立てになっていますが天候が心配です。
今晩から明日にかけて風が強まる予報が出ていますのでブリザードになると何も見えなくなり声も聞こえなくなってしまいます。でもそれが南極らしくていいかも・・・とにかく、頑張ります!
(天候:吹雪・最大瞬間風速:26.5m/s・気温(最高:-8.5℃ 最低:-14.6℃)
(日の出10:44・日の入13:52))
朝8時(日本時間14時)より、愛知万博会場とテレビ会議を使った中継があり、万博会場には多くの人が訪れており、生の昭和基地の映像を観ていただきました。
朝8時ジャストに、万博会場にいる朝日新聞の中山記者から「昭和基地のみなさ~ん」と呼びかけられてのスタート。当然、昭和基地側は極夜期に近づいているため日が昇っておらず(日の出は10:44分)外は真っ暗。外灯の灯りでぼんやり映っている発電棟や観測棟などの様子や強風で(15m/s以上の強風)地吹雪になっている様子しか生の映像としては送ることができませんでしたが、14000キロの距離感や南極の自然の厳しさが多少でも伝えることができたように思います。
今回は質問者が3名で最初は中学2年生の男子で、「南極にはどんな動物がいますか?」また小学6年生の女子からは「南極の氷から地球の変化はどうやって調べるの?」、元学校の先生をしていた男性から「南極での研究の成果や交換は行われているのですか?」このような質問がありましたが越冬隊長と雪氷担当の隊員がわかり易く回答していました。
また、今回は愛知万博会場から昭和基地へ携帯電話が通じるかという企画もあり、無事、こちらの手元に用意しておいた携帯電話が鳴り、通話することができてほっとしました。私は総合司会で中盤まで進行し、終盤は中継会場(食堂)から地吹雪になっている外に出て行き、その様子を中継、再び食堂にダッシュで戻り全員で手を振って終了。
打合せどおりの手順で滞りなく終了することができました。ただ、あのような地吹雪は予測していませんでしたけど・・・
今日の夕食は二月に一度の、居酒屋、すし屋形式での夕食となりました。前日から居酒屋を担当する隊員は、自分で出す自慢料理の食材を調理隊員と打合せをしたり、この場になってネットから「レシピ」を印刷して慌てて準備する隊員もいましたが無事にと言うよりは立派な居酒屋で品数も沢山あり、食べるほうにとっては大満足でした。
また寿司屋も大盛況で、久しぶりの「にぎり」にカウンターについている隊員は舌鼓をうっていました。
私はというと、今回は完全なお客さんでしたので、充分に食べさせてもらいました。ご馳走様でした。
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(美味しそうな居酒屋特製メニュー) | (美味しそうに箸?を食べてます) |
(天候:晴後薄曇・最大瞬間風速:18.8m/s・気温(最高:-9.0℃ 最低:-17.1℃)
(日の出10:50・日の入13:46))
今日の17時に悪天候でS16に停滞していたS16オペレーションチーム7名が無事昭和基地に戻ってきました。今回の目的はS16地点にあるブルドーザーを立ち上げてソリ10台の掘り起こしをし、とっつき岬等の場所に移動させることと気象観測装置のメンテナンス、雪上車搭載の無線機の交換などが主な目的でしたが、ほぼ目的どおりの作業が出来たという報告でした。悪天候で一日足止めを食いましたが、全員が元気な様子(当たり前ですけど)で、4日ぶりに37名全員で夕食を食べることができました。やっぱり全員が居ると嬉しいですね!!
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(綺麗な景色ですが・・・ブリザードではこんな風に・・・) |
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(雪上車の中の簡易型トイレです) |
また、午後、木工係が約2ヶ月間かけて丹精込めて製作をしていた木製看板2枚が、ようやく木工所に架けられました。「木工所」「よろず工藝」2枚の看板が昭和基地の一員となった瞬間です。素晴らしい出来栄えに係員は納得の表情で、マイナス12度で風が吹き付ける中で看板付けを無事終了していました!!(ちなみに私が元字を書きました)
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(曲がってるかなぁ~) | (取り付け終了です) |
(天候:雪時々雲後一時吹雪・最大瞬間風速:20.9m/s・気温(最高:-10.7℃ 最低:-17.1℃)
(日の出10:56・日の入13:40))
今日は日の出前でまだ薄暗い午前9時過ぎ、レスキューチームによる訓練が行われました。雪上車がクレバス等に落ちたときにどのようにして引き上げるかという想定で行われましたが、実際に今使用している雪上車をクレバス、クラックに落とすわけにはいきませんので、昔使用されていた雪上車(現在は廃棄物としてデポされています)を使用して訓練が行われました。
これは訓練と称していますが実はこの廃棄物としての雪上車は以前にも紹介したように、来年私たちと一緒にしらせに乗って帰る廃棄物でして、このデポされている場所から迷子沢(廃棄物を集積している場所)に移動をしなければなりませんから、訓練という名を借りた廃棄物移動?まぁ~深くは考えないようにして・・・
この雪上車は約3トンあり、雪に埋まっていましたので、先ず雪から掘り起こし、ジャッキアップをして多少車体を浮かせ、キャタピラのところに鉄板を敷き、動きやすい状態にします。もう一方では、丘の上から雪上車を引っ張り、降ろさなければなりません。これには「チルホール」という約3トンを牽引できるものを2台使用します。このチルホールを固定するために海氷に穴を開け、ステイを取り、後はチルホールと雪上車を結んでいるワイヤーを一気に巻き上げます。一気にといっても1回巻き上げると数センチしか進みませんし、さすがに3トンともなると一人では巻き上げられず二人がかりで何人も交代をしながら巻き上げ作業を行いました。ワイヤーと格闘すること約1時間。ようやく海氷上に移動することが出来ました。気温はマイナス10~12度、風も強かったのですが汗だく・・・結局15時までに4台の雪上車を移動することが出来ました。充実したレスキュー訓練?となりました。
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(少しずつ動きます) | (向こうには月が・・・) |
また今日は月曜日ですから、恒例の南極大学(8回目)が開講されました。本日は、環境保全担当で越冬3回目の超ベテラン隊員(北海道出身)の「マイクロ通信(正力松太郎の野望)」と題されていましたが、もともと過去2回は通信担当で越冬していましたので通信の専門的な話でした。次に我が46次越冬隊で2人いる女性隊員の一人で、海上保安庁出身(通信担当)隊員の「ここに来るまでなにをやってたか」とうことで、海上保安庁(特に海上保安大学校のカリキュラムなど)の業務の紹介を中心に話されていました。最後に医療担当隊員の専門である「ガンについて」でガンについての詳しい話をしていました。
今回も3人とも素晴らしい内容で、ますますプレッシャーが・・・
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(本日の講師です) |
(天候:吹雪・最大瞬間風速:30.2m/s・気温(最高:-7.8度 最低:-12.6度)
(日の出11:03・日の入13:34))
今日は月末恒例の各部会が開催されました。
先ず午前10時より「観測部会」、13時からは「設営部会」がそれぞれ開催され、5月の活動報告と6月の活動予定が各部門より主なものを中心に報告がなされていました。また19時からは生活部会が開かれ、本日の長~い一日が終了と思いきや、その後19時30分より居住棟単位でのミッドウインター祭に出す出し物の打合せで一日中会議をしていた日になりました。
私は庶務という立場ですから、全ての会議の議事メモを取らなくてはなりません。観測部会では専門的な用語が飛び出してきますので、書くほうも必死です。聞きなれない用語ですからメモの際はカタカナで耳に入ってきた言葉のとおり記載していますが、後で資料と照らし合わせると雰囲気は捉えているのですが・・・という言葉があちらこちらに。専門用語には慣れてきましたが、まだまだです。この議事メモを後で整理をするのですが、自分でメモをした字を解読するのも至難の業。出来るだけ話された内容を漏らさないように話すスピードに負けないように書いていますので、ほとんどが象形文字と化しています。
これから解読をしながら整理をします。毎回の事ながら反省をしています・・・
この後は、27日のオペレーション会議、31日の全体会議と続きこれで4回目のサイクルが終わることになります。残りはあと8回。早いなぁ~
今日もまた悪天候で外出禁止令までになってしまいました。最大瞬間風速は37.9m/sを記録。5月は本当に天候に恵まれ?ブリザードばかりで、ふと調べて見ると5月はまだ太陽が見えておらず、公式的には日照時間は「0」だそうです。そういえば太陽を見ていません。6月になると見たくても見えなくなるのですが・・・
(天候:雪一時曇・最大瞬間風速:29.6m/s・気温(最高:-8.3℃ 最低:-13.6℃)
(日の出11:10・日の入13:27))
午前9時より旭川高専の2回目のTV会議システムを使っての授業が開催されました。
前回は1年生で今回は2年生を対象にした授業だそうです。前回同様、上下の羽毛服、ゴーグル、D靴等完全防備の格好で登場。さすがに今回は、完全防備のための「暑さ」に耐えられず?紹介後に羽毛服は脱いでましたけど・・・
今回も素晴らしい授業を拝見させてもらいました。研究内容とその成果、南極の自然現象、生物、生活の様子を写真、ビデオを使いながらの説明です。本当に解かり易い授業です。
授業を受けている生徒たちの顔が映し出されますが、こちらからの映像に真剣に見入っているのが良く分かりました。それだけ、素晴らしく引き付けられる授業だったことの現われだと思います。
この授業を受けることの出来た生徒たち、そして授業をした隊員にとって、最高の経験になったことと思います。
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(越冬隊員ではなく先生になっている目です) | (学生の様子も良く解ります) |
先日、100号が発刊された「Daily4646」。100号記念の抽選会に見事当選された隊員へのプレゼントは「一日越冬隊長」。そのXデイが本日決行されました
この日のために名前入りの見事な木製プレートが夕食時にいつも前越冬隊長?が座る席においてあり当然のように新、越冬隊長が座りました。完全になりきっています。夕食後のミーティングでの点呼、連絡事項についてもこれまた当然のように挨拶。会場は大爆笑!!実質はほんの1時間程度の交替でしたがこれもまたいい思い出の1ページとなりました。
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(一日越冬隊長です!) |
(天候:晴・最大瞬間風速:17.6m/s・気温(最高:-13.4℃ 最低:-16.5℃)
(日の出11:17・日の入13:19))
ご来光!!と言いたくなるほど太陽の光を見るのが久しぶりです。5月になってからの日照時間が「0」のままで極夜期に突入と思っていたところに思わぬ輝かしい太陽の日差しが、まるで昭和基地を温かく包み込むように昇ってきました。というより正確には、ほとんど地平線上を真横に進む(転がる)といったほうが正しいですが・・・
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(久しぶりですが・・・) |
本当に久しぶりの太陽で、シャッターチャンスと思い管理棟で一番見渡しのいい通信室に駆け込むと数名がカメラでチャンスを狙っていました。多分これが転がる太陽の撮影が最後になるだろうともあって、あちらこちらで撮影会が・・・
これでようやく、4月25日から続いていた日照時間「0」に終止符がと思いきや、「日照」としては記録されませんでした。これは光の強度が弱く観測機器ではこれを日差しと捕らえられなかったようです。ちなみに日照時間は1平方メートル当たり120Wの日射があって初めて観測されるそうです。さすがに地平線上の太陽からの日差しでは難しいんでしょうね。でも私たちの目にはしっかり「観測」されていました。これで気持ちよく極夜期に突入できます。約40日後にお互いに元気な姿でお会いしましょう!?
また今日は、定例の?消火訓練が行われました。今日は数名の隊員が野外に出払っているという想定で行われましたが、これはいつも全員が居るということでは有りませんので、このような時は必ず臨時体制が執られ、居ない人の分を全体でカバーすることになります。このような想定での訓練は初めてでしたが、いつもとそう大差なくスムーズに、何事もなく、終了することが出来ました。これも普段からの備えによるものだと思っています。
(天候:晴・最大瞬間風速:7.8m/s・気温(最高:-15.7℃ 最低:-17.1℃)
(日の出:11:26、日の入り:13:11))
午前9時、S16オペレーションチームが再び出発。これで3度目になりますが、今回は10名の編成で3泊4日の作業日程になっています。これは今月当初の予定で4回のオペレーションが計画されていましたが、ブリザードの影響により1回分少なくなったために、日程を1日延ばさざるを得なかった訳です。今回も天候状況を考慮し効率よく手早く作業をするために、とっつき岬で雪上車の立ち上げやソリの整備を行うチームとS16地点で雪上車、ソリの掘り起こし、無線機の取付け、気象ロボットの整備、無人磁力計メンテナンスをそれぞれで分けて行うことになっています。
20:00時の定時交信(野外宿泊チームがいると必ず行われます)では元気に交信がなされていました。特に今日、誕生日を迎えた隊員がいたために、ささやかながら夕食時(10人が1台の雪上車に集まって食事をします)にろうそくを?本立てて祝福をしたことが報告されていました。祝福される側、する側にとって記念になる誕生日の思い出になったことと思います。
誕生日といえば、恒例の誕生会(5月生まれ)が昨日開催されました。今月は4名の該当者がおり、これまた恒例?の格好で登場。会場は大爆笑の渦!!
今回のお食事は、「和食」。和食担当の調理隊員の特製「松花堂弁当」が振舞われたのでした。
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(特製「松花堂弁当」) |
またまた恒例の誕生会の全員写真を撮影の後、46次夏隊員で1月末まで昭和基地で一緒に業務を行っていた隊員の結婚式用のお祝いビデオ撮影会も同時に行われました。37名全員が一言ずつメッセージをカメラの前で言っていき、最後に全員で「おめでとう!!」で終了。なかなかの出来栄え?に感心していますがさて、映し出された結婚式会場ではどんな反応が・・・でも越冬隊全員の祝福が凝縮されています。
(天候:晴・最大瞬間風速:11.7m/s・気温(最高:-15.0℃ 最低:-18.1)
(日の出:11:35、日の入り:13:02))
今日は風も無く穏やかな一日でした。第4土曜日ですから休日日課となっていますが、観測系の隊員は、休日にもかかわらずこのような穏やかな日に野外観測を待ってましたとばかりに外に出て行きます。
係留気球による大気エアロゾル観測や、沿岸地域の海底堆積物収集などが短い昼間の時間帯を利用して行われていました。何せ、野外で活動できる明るい時間が極夜によって限られていますので、迅速に進めなければなりませんので、設営系の支援を受けて効率よく作業が進められていました。
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(エアロゾル観測) |
(天候:快晴・最大瞬間風速:15.1m/s・気温(最高:-15.2℃ 最低:-20.0℃)
(日の出:11:35、日の入り:13:02))
本日も休日日課。穏やかな天候で雲が少なかった為、多少冷え込みマイナス17℃程度。でも風がほとんど無く厳しい冷え込みとは感じませんでした。
午後より、デポされている雪上車の回収が行われ、力作業ですから私も当然のように声を掛けられましたので、作業部隊の一員として支援してきました。
午前中にある程度の段取りをしてあったそうですので、午後からはチルホールでワイヤーを巻き上げる作業で、現場に着く早々に一気に巻き上げます。約3トンの雪上車が少しずつ少しずつ動きます。一回に数センチですが、確実に進みます。二手に分かれて巻き取るのですが、お互いに息を合わせながらの作業です。時には片方を止めて片方だけ動かし引き降ろすコースを微妙に変えます。そうこうしているうちに約1時間半で海氷上近くまで引き降ろすことが出来ました。
無事作業は完了したわけです。マイナス17℃ですが風がありませんでしたので、それほど寒く感じず、逆に汗ばんで作業をしていました。本日もいい汗をかいた休日日課となりました。
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(3トンの雪上車が動くんです) |
(天候:快晴・最大瞬間風速:4.7m/s・気温(最高:-18.5℃ 最低:-26.0℃)
(日の出:12:04、日の入り:12:33))
16時30分、S16オペレーションチーム、10名が無事到着。今回は天候にも恵まれ、3泊4日で計画していた雪上車、ソリの回収、各機器のメンテナンス全てを完了。お疲れ様でした。
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(これ以上は昇りません) | (整備する雪上車) |
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(帰り道です) |
月曜の夜といえば、そうです。「南極大学」の日です。本日はエアロゾル専門隊員の「観測四方山話」、気象隊員の「スタンプラリーのすすめ」、冒険家としてその筋の人には有名な隊員の「僕の生きる道」。
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(植村直己にぞっこんのアドベンチャーです) |
高校1年生の終わりに「植村直己、マッキンレ-で遭難」というニュースを見てたまたま本屋で「青春を山に賭けて」植村直己の処女作(ジュンバ・カン登頂後、ネパールからフランスまでヒッチハイクで帰ったり、アマゾン川を筏で下ったことなどが書かれている本らしい)を見つけ、えらく衝撃を受け、「これだ!俺もやってみたい」次の日から朝5時起床トレーニング開始。ここから冒険、チャレンジの道へまっしぐら。高校卒業後、上京。そして最初のチャレンジが始まったのです。東京から地元である京都まで徒歩で14日間、約750kmを走覇。直後にアマゾン川筏下り(約5000km)に挑戦。しかし、最初の「失敗」を経験。翌年に再チャレンジ。44日間でリベンジに成功。まさに植村直己の軌跡を追いかけるような人生。その後はグリーランド単独縦断へのチャレンジへと。しかし再び自然の力に跳ね返されてしまう。まさに寒さとの戦いがここから始まる。ここで北極点に単独徒歩チャレンジ。再び跳ね返される。これを克服するために、まずエスキモーに弟子入りをし、極地での生活や活動法を学び、厳しい自然と共存しながら克服する方法を学ぶ。
この南極観測隊の任務終了後、再びチャレンジを開始するそうです
今後は北極域三大古典と呼ばれている北極圏沿岸犬ぞり旅行(グリーンランド~カナダ~アラスカ)、北極点到達(犬ぞり)そしてグリーンランド氷床単独犬ぞり縦断を目標にしているということらしいです。極地に自分の人生を賭け、そして魂を捧げるとまで言い切るほどの信念の持ち主。
この話30分足らずの時間でしたが、聞き終えた後の感動は何とも表現のしようの無い感覚でした。自分の今までの人生の中でここまで純粋に信念を持って取り組んできたことがあっただろうかと・・・今日も素晴らしい話を聞けて感激していますが、いよいよ来週です。私の番が・・・
(天候:曇一時晴・最大瞬間風速:15.1m/s・気温(最高:-18.2℃ 最低:-24.8℃)
(日の出:12:04、日の入り:12:33))
今日は月末恒例の全体会議が開催され5月の各部会の報告と6月の予定、内規の改訂、来月開催されるミッドウインター祭の日程などについて熱心な協議がおこなわれたのでした。13時30分に開催し何と終了したのが一度休憩を挟んでの16時過ぎに。みなさんの多少お疲れモード・・・
さて今日で5月が終了します。越冬交代をしてから既に4ヶ月が経過し、いよいよ明日から6月です。日の出も明日から観測されない「極夜期」にも突入!
16日には南極本部総会が開催、20日~24日の日程で47次隊の夏訓練(長野県菅平高原)が開かれる予定になっています。
昨年の今頃、私は、東京生活のための引越し等の諸準備をしながら南極本部総会で正式に南極観測隊員として決定されるのをドキドキしながら待っていたことがつい昨日のように感じます。
昭和基地に着いたのが昨年12月18日。氷上輸送、夏作業を終えて、2月1日に越冬交代。すでに5月も末日。基地に来てから約5ヶ月余りがあっという間に過ぎました。振り返ってみると様々な思い出が詰まっています。二度と経験の出来ない昭和基地での越冬隊員37名での生活。これから残り半年余り、今まで以上の思い出に残るような生活を、と思っています。(何度も書いているような気が・・・)
ちなみに、明日6月1日は「気象記念日」「電波の日」ということで、昭和基地ではこの日を記念して気象隊員、電波関係隊員(電離層担当、通信担当)が「かまくら」を製作し、この中でこの記念日をお祝いするのが恒例となっているそうです。今年も記念日に間に合わせようと数週間前から準備をしています。さて明日までに間に合うのでしょうか・・・
第46次日本南極地域観測隊 越冬庶務 近江
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