ここからメインメニュー

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

ここから本文です。

地球温暖化のはなし

1.地球温暖化とは?

地球温暖化のイメージイラスト 産業革命以降、大気中の二酸化炭素などの濃度が上昇し、それにともない地球の表面温度が上昇しています。

 地球は、太陽の光エネルギーによって暖められています。二酸化炭素やメタン、水蒸気などは、太陽光が地表に反射して放射する赤外線を吸収し、その一部を宇宙に放出しています。そのため地球の温度は一定に保たれてきたのです。こうした働きを「温室効果」と言い、このような地球を暖める性質を持つ気体を「温室効果ガス」と呼んでいます。

 代表的な温室効果ガスは、二酸化炭素です。二酸化炭素は、生物の呼吸によっても生じますが、私たち人間が、石炭や石油などの化石燃料を使うことによって大量に発生します。(私たちの便利で快適な生活は、大量のエネルギーを使うことによって成り立っています。)

 大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命の280ppmから、2003年には374ppmと3割以上増加し、それにともない、過去100年間に、地球の平均地上気温は0.6℃上昇しています。日本では、平均を上回る1℃の気温上昇がありました。

2.温暖化でどうなるの?

地球温暖化のイメージイラスト 地球の46億年という長い歴史のなかで、幾度か大幅な気温の変化はありました。しかし、今問題とされている温暖化は、100年という歴史的には短い時間で起こっており、様々な影響が現れています。(人為的な温暖化については、懐疑論もありますが、確かな相関関係があり、人間活動と密接な関係があることは疑いのない事実です。)

 地球温暖化は、全地球的な降水パターンの変化や、台風や洪水、干ばつの頻発などの気候変動、氷河の縮小や海面上昇、生物種の減少などを引き起こしています。

 また、マラリアなどの伝染病の流行可能地域が拡大し、世界の穀物生産量も減少しています。
 
 温暖化対策を取らない場合、2100年頃には、最大で5.8℃平均温度が上昇し、88cmの海面上昇が起こると予想されています。(私たちの孫の時代?)

3.対策は?

 「地球の気温が上昇している!」ことは、1930年代には、一部の科学者の間で問題となっていましたが、その重要性が認識されるまでには長い時間がかかりました。

 1992年、「気候変動に関する国際連合枠組み条約」が採択され、温暖化防止のための国際的な合意がなされました。この条約の究極の目的は、「気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させること」です。(どのくらいの濃度が適当かについては、様々な研究がなされていますが、まだ確かな答えは出ていません。)
京都議定書は、この目的を具体化するための取組です。過去の温室効果ガスの排出に責任があるとして、先進国に対して温室効果ガスの削減が義務付けられました。

 1990年を基準年として、全体で5.2%、日本には6%の削減が義務付けられています。

 しかし、日本の2004年度の温室効果ガスの総排出量は、1990年に比較して、7.4%増加しています。義務量と合わせると、13.4%の削減が課せられていることとなります。目標達成は、かなり困難な状況なのです。

 勿論、国は様々な対策を立て目標達成を目指すでしょうが、千里の道も一歩から、まず、私たちの生活を見直すことが重要です。

4.私たちにできること

 家庭部門での二酸化炭素の排出量は、1990年に比較すると30%も増加しています(全体の13.4%)。家庭からの排出は、冷暖房、給湯、厨房、照明、家電の使用によるものです。(統計としては、自家用車の使用による排出は運輸部門に含まれます。)

 灯油やLPガス、ガソリンなどは、燃焼によって二酸化炭素を排出します。電気については、発電所で電気を作る際に発生する二酸化炭素を算定します。

 「(エネルギーの大量使用に支えられた)私たちの便利で快適な生活をあきらめる!?」ことはとても無理な相談です。

 でも、子供たち、孫たちのため、私たちには、地球を少しでも良好な状態で残す義務があります。日本の人口は、世界人口の2%ですが、二酸化炭素の排出量は第4位、地球温暖化では加害者の立場にあるといえます。

 暖房温度や電気使用量など、家庭生活での、エネルギーの無駄遣いをチェックして、少し不便な生活に挑戦してみる。一人ひとりが取り組むことで、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会のあり方も変わってくるはずです。

お問い合わせ先

企画総務部エネルギー対策課
稚内市中央3丁目13番15号
環境政策グループ 0162-23-6386 地球温暖化対策グループ 0162-23-6860

メールでの問い合わせはこちら

本文ここまで

ここからフッターメニュー