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日本のブルース・トリオのコンサート(2005年3月)

チェーホフセンター外観 ユジノサハリンスクには、サハリンへやって来たことのある作家チェーホフの名を冠した劇場があります。この劇場、チェーホフセンターでは、演劇の公演の他、コンサートなども色々と行われています。

 去る3月16日、このチェーホフセンターを訪ねました。色々な催しの看板がありますが、訪ねた目的のイベントのものは見当たりませんが…。

 ここを訪ねたのは、日本のバンドによるコンサートが催されるからでした。在ユジノサハリンスク総領事館が主催したもので、呼びかけに応じて次々と街の皆さんが集まっています。センターの前で、一緒にコンサートを愉しむ人と待ち合わせをする様も見受けられます。

クロークスペース“ガルデローブ”内の様子 ロシアでは、外套の類を着て戸外を歩く期間が長いせいか、こうした催しなどを行う施設では、大概クロークがしっかりと設けられています。ロシア語では“ガルデローブ”と呼びます。意外に広い感じがするスペースです。

 この“ガルデローブ”では、コートや帽子を脱いで係の人に渡します。番号札をくれるので、帰りはそれと引き換えです。稚内市内のホテルにある宴会場と同じ仕組です。

 ここを経てホールに入って着席し、開演を待ちます。

ブルースサックスのみなさんの写真 夏井総領事と、サハリン州を代表して文化局のブリノバ第一次長からの挨拶があり、いよいよ開演です。

 やって来たのは、函館を中心に活動しているトリオです。ブルースサックス表 雅之(おもて まさゆき)、ギター大阪 和之(おおさか かずゆき)、ブルース・ハープ武部 悟(たけべ さとる)という編成です。なかなか「通好み」な編成かもしれません。

「音楽に言葉の壁はない」サックスを演奏している様子 ブルースの“スタンダード”から演奏が始まりました。

 ブルースの“スタンダード”は、サハリンでは必ずしも馴染み深いものではなかったように見受けられましたが、学生さん風の若者達など、一部には大きな反応がありました。

 やがて『夜空の星』のような日本の曲や、『カチューシャ』のようなロシアの曲をブルース調にアレンジしたものが次々に飛び出しました。次第に場内も盛り上がり、サックスの表さんが客席に飛び出して演奏するなど熱いコンサートになりました。

 こうして盛況の中でコンサートは終わりましたが、「音楽に言葉の壁はない」ということを改めて強く感じた夕べとなりました。

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