ブックスタート
ブックスタートとは
赤ちゃんの体の成長にミルクが必要なように、赤ちゃんの心とことばを育むためには、豊かな愛情と身近な人からのことばかけが大切です。
このことで赤ちゃんは愛情を感じ、満足し、やがて人への信頼を育て、ことばのコミュニケーションの基礎がつくられるといわれています。
また、赤ちゃんと過ごすまわりの大人にとっても、かけがえのないひとときとなります。

ブックスタートパック

- 布バック
- 絵本2冊(「ぴよぴよ」、「どかかなどこかな」など)
- ブックスタートアドバイスブックレット
- 赤ちゃん絵本のご紹介(稚内市立図書館作成)
- 稚内市立図書館利用案内
稚内市での取り組み
日本では、言語能力を高めるというよりも、絵本を読むことで親子の絆・ふれあいが深まるといった意味合いが強い活動となっています。
赤ちゃんに読み聞かせは早いと思われる方も多いかもしれませんが、言葉はわからなくても絵を見ることで楽しんだり、体をくっつけて声を聞くことで安心感・信頼感が生まれたりするといわれています。

ブックスタートの意義として、本に関心のある親子だけではなく、健診会場に来る全ての親子を対象としたところにあります。
積極的に図書館に来たり、絵本を読み聞かせしたりする保護者はそれだけ関心があったり、本に親しんだ経験があったりします。しかし、そうでない保護者に対して絵本をあげる機会として、全ての親子を対象としている健診があります。
どんな環境や状況にある親子にも絵本で触れ合える時間があってほしいという願いが根底にあります。
稚内市では新しい図書館ができた2003年10月から始まりました。
ブックスタートのロゴ・絵がついたバッグと、絵本2冊、おすすめの絵本が載ったリスト、図書館の利用案内などを7~8か月健診に集まった親子ひと組ずつに読み聞かせをしながらプレゼントしています。
絵本は2冊ひと組で別のものを用意しているのですが、同じものを持っているという親子にはもう片方の組み合わせに変える、または前年度までの絵本のなかから持っていないものをプレゼントしています。
会場は稚内市保健福祉センターで、個人健診が終わって集団検診までの待ち時間に実施しています。
また、ボランティアとして「ラッコの会」の方たちが、保護者とお話したり、絵本の読み聞かせや一緒についてきた年上のお子さんと遊んだりという活動をしています。
「ラッコの会」の皆さんが個人健診中に一緒についてきたお子さんをみることで赤ちゃんの様子をゆっくりみることができたり、転勤してきた保護者に市の子育てに関する施設やサークルを紹介したりと健診がスムーズに行われるようになりました。