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2011(平成23)年8月8日から8月12日の日程で稚内市代表団がサハリンを訪ね、各友好都市との間で交流を行いました。
今年で友好都市提携20年となるコルサコフ市では「稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議」を催しました。
ネベリスク市では、4友好都市とサハリン州政府の関係者が参加した「第4回友好都市経済交流促進会議」を催しました。
今年で友好都市提携10年となるユジノサハリンスク市では、友好都市10年を記念して車輌の寄贈を行いました。
コルサコフ港の整備等に関して、連邦政府レベルの計画に挙がるようになっていることなどにサハリン州政府関係者から言及が在り、ロシア国内でも「多くのロシア人が利用する、日本との間を結ぶ定期フェリー航路」として稚内・コルサコフ航路への注目が少しずつ高まっていることを窺わせました。
次回会議を、稚内で来年催すことを合意して会議を終えました。
ネベリスク市では、今春オープンしたばかりの文化センターが会場となりましたが、会議が「文化センター会館記念行事の一つ」という位置付けになっていたのかもしれません。
ネベリスク市は来年で友好都市40年、コルサコフ市が20年、ユジノサハリンスク市が10年と各々永い交流の歴史を有していますが、その中で経済分野でも少しずつ成果が積み上げられてきたことが確認されました。
次回会議を、稚内で来年催すことを合意して会議を終えました。
熱心な協議で予定時間を大きく超過した会議の後、ネベリスク市内の視察が行われました。ネベリスクは2007年に直下型地震に襲われ、大きな被害を受けてしまった経過が在ります。2009年頃までは、傷んだ建物を取り壊した空き地が随分と目立つ状況でしたが、精力的な建設事業が展開され、新しい住宅群や公共施設が続々と姿を現していました。代表団の各参加者に強い印象を残したようでした。
“文化活動発表会”は、文字どおり地域の老若男女が出演し、オーソドックスな歌や踊りからヒップポップやベリーダンスに至るまで、非常にバラエティーに富んだ内容を披露してくれました。
会場となった文化センターでは、地区の様々な様子を紹介するパネル展が催され、会議の前後等にネベリスクの関係者と稚内市代表団の参加者との間で様々な情報交換も行われました。
ユジノサハリンスク市では、友好都市10年を記念し、救急車と除雪用ロータリー車の寄贈を行いました。寄贈に先駆け、関係者の皆さんで“記念式”を催しました。・ ユジノサハリンスク市、稚内市の関係者が集まり、「10年を振り返り、次の10年に向けて新たに踏み出すことを約す」という雰囲気の、厳かでもあり、和やかでもある催事となりました。
ユジノサハリンスク市側で稚内市代表団を迎えて頂いたサンガディエフ副市長からは、10年間の実績を振り返ると共に、学生が研修でユジノサハリンスクに滞在中であることに触れて「未来の交流の担い手に期待」したい旨、更に「次の10年に向けて交流を深化させたい」旨のスピーチがありました。
また参加されたユジノサハリンスク市側の皆さんからは口々に「海峡こそ隔てるが、稚内こそ“隣人”」というお話しを頂きました。更に、永く対日交流関連の役職を歴任された方から、サハリンと北海道との交流が盛んになり始めたような20年程前には考え難かった程にサハリンが発展している中、尚も地域間の交流が大切である旨、また友好都市10年に関して、「永い歴史の中で“10年間”という期間は短いものなのかもしれない。しかし、我々が歩んだ友好都市としての“10年間”は非常に価値が在る」というお話しを頂いたことが印象に残りました。
今回の稚内市代表団は、非常に精力的にサハリンで活動しました。今回の成果を、また明日へと繋げて行きたいものです。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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