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2019年サハリン友好都市青少年交流事業「参加者報告会」(2019.11.21)

                  
稚内市内の高校生がサハリンを訪ね、友好都市の同年代の生徒がいる家庭に滞在する「ホームステイ」を含む日程で過ごし、滞在先の生徒達を稚内に迎えて「ホームステイ」も含む日程で滞在してもらうという<サハリン友好都市青少年交流>が今年も催行されました。
 

そして、その参加生徒による<報告会>が、<稚内市生涯学習総合支援センター「風~るわっかない」>で催されました。
 

この<報告会>は、当初、11月15日に開催を予定していましたが、最近の「非常に冬らしい天候」のために順延となり、11月21日に開催となりました。生徒達が通う学校の関係者の皆さん、サハリンとの地域間交流に関心を寄せている皆さん等30名程度が集まりました。


今年はコルサコフ市との交流でした。7月28日から8月1日の日程で稚内の生徒達がサハリンを訪ね、8月8日から8月12日の日程でコルサコフの生徒達を稚内へ迎えています。男女各2名の計4名、稚内側とコルサコフ側で合わせて8名が参加しています。


稚内の参加生徒4名は、各々に内容を準備しており、順次発表を行いました。

   

   
稚内の参加生徒が学ぶ高校は街の南寄りの高台にあり、天候条件が良ければ、窓から見える水平線の辺りにサハリンの島影が見える場合もあります。それほどに近いとはいえ、交通事情の故に新千歳空港を目指して、そこから飛ぶという長い道程を経てユジノサハリンスクに至り、そこから交流をする生徒達が待つコルサコフを訪ねました。


そうした行程で「初めて!」であったサハリンの街を訪ねると、事前に何となく思っていた以上に“都会”という感じで、率直に「綺麗な街」と思った他方、日本国内では左側通行の自動車が右側通行で「逆」であることに驚くというようなこともあったようです。


そういう「単純な驚き」の他方で、「嬉しい驚き」を多く体験したことが話題になりました。互いに言葉が通じないという中でも、コルサコフ側の参加生徒の皆さん、その御家族、あるいは街で出くわした人達に「温かく迎えられている」と感じる場面が非常に多かったというのです。


そんな稚内の参加生徒による報告の後、コルサコフ側参加生徒から寄せられたメッセージ、感想の紹介が行われました。稚内市サハリン事務所を介して寄せられたロシア語のメッセージを翻訳したものの朗読です。

コルサコフ側の生徒の皆さんも、稚内側の皆さんを迎えて良い時間を過ごすことが出来たとし、初めて長い道程を経て訪ねた稚内での思い出を挙げながら、一様に今回の思い出を大切にしたいとしていました。


これを聴いた稚内側の生徒の皆さんは、互いにどの程度意思疎通が出来ているのかが分からないような状況ながら、自分達が想像する以上にコルサコフ側の参加生徒の皆さんが交流を楽しんでいて、思い出を大切にしたいとしていることに「嬉しい驚き」を感じていた様子です。


来場した皆さんからも、報告を聴いての感想や、参加生徒の皆さんへの質問を頂きました。

どうしても「サハリンを訪ねてみて」という訪問時のことが話題の大きな部分を占めるのは例年のこの<報告会>の傾向です。それを受けて「参加生徒の皆さんから見て、稚内でやったことの中、コルサコフ側の参加生徒の皆さんに特に好評だったと思うこと?」という質問を頂きました。


これに関して、稚内側の各生徒からは「浴衣を着て出掛ける」という「コルサコフの皆さんから見た明らかな“異文化”の経験」、「サハリンでも好まれるらしいバーベキューで、色々と話しながら料理を楽しむ」というようなことが好評だったことが挙げられました。更に、稚内には店がある「世界的に知られたファストフード店」がコルサコフやユジノサハリンスクにはないことから、そこへ寄って食事をとった時に凄く盛り上がっていたという話題も出ました。


稚内側の参加生徒の皆さんは、各々の発表に加えて、来場した皆さんからの質問にもしっかりと自身の言葉で応じていました。今回は「知らないことを知るべく向かって行く勇気」を少しだけ持って参加し、得難い経験をしたということが非常に強く伝わりました。彼らの今後の活躍に期待したいところです。


<稚内国際文化交流協議会>による現行方式での<サハリン友好都市青少年交流事業>は2012年から続けています。今後も可能な範囲で継続し、地域の未来を担う若い世代の皆さんに良い経験をして頂きたいものです。

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