ここからメインメニュー

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

ここから本文です。

サハリン友好都市青少年派遣(高校生ホームステイ派遣)事業(2018年7月30日~8月4日)

稚内市若葉球場での集合写真

 稚内国際文化交流協議会は、毎年夏季に稚内市内の高校生とサハリン州の友好都市の生徒(日本の高校生相当の年齢)の派遣・受入(ホームステイ)事業を行っています。この事業は本年度で7年目を迎えました。

 まずは稚内側の「派遣」ということで、7月30日(月)から8月4日(土)まで、稚内市内の高校生4名(男子2名、女子2名)がサハリン州を訪問し、うち2泊を友好都市であるネベリスク市で過ごしました。

 今回はその模様をお伝えいたします。

7月30日(月)

 早朝に稚内を出発し、昼頃に札幌に到着。そのまま新千歳空港へ移動し、空路でサハリン入りしました。サハリン州は、時差により日本よりも2時間進んでいるため、生徒たちは「不思議な気分・・・」と初めての海外の感覚を楽しんでいました。16時45分に日本を出発、1時間半のフライト+時差2時間で、サハリン州現地時間20時半頃、無事にユジノサハリンスク市内の空港に到着しました。稚内より北にあるユジノサハリンスク市は日が長く、21時前でも夕方のような明るさで、生徒たちもびっくりしていました。

飛行機搭乗時の写真
ロシア料理レストランの写真

 到着後、ロシア料理のお店で、本場のロシア料理を味わいました。「ロシア料理はもっと独特な味付けかと思っていたけど、口に合う!」と、生徒たちは気に入ってくれたようです。特にロシアの水餃子「ペリメニ」がお気に入りのようでした。

7月31日(火)

 朝食をとって、バスでネベリスク市へ移動。ユジノサハリンスク市からネベリスク市までは2時間ほどかかります。ネベリスク市に到着してから、海沿いの広場で休憩したり、樺太時代「本斗町」であったこの町に残る、昔の神社跡を見学するなど、少し観光しました。
 

海沿いの広場での写真
神社跡の写真

 お昼頃、いよいよネベリスク市側の生徒の皆さんと対面。ホストファミリーの皆さまもいらっしゃっており、少々恥ずかしそうながらも、稚内の生徒たちは、頑張って練習して覚えたロシア語であいさつしました。そのままカフェでみんなでお昼ご飯をいただき、その後は市庁舎へ。ネベリスク市のシャベリニク市長が出迎えてくださり、オリジナルTシャツとブレスレットをプレゼントしていただきました。

ネベリスク市長との写真

 あいにくの雨模様でしたが、ネベリスク市内の幼稚園や学校を見学。日本とは違う様子で、生徒たちは興味深げに見学していました。
 また、歴史郷土博物館では、ロシア伝統のお守り人形を作る体験を行い、展示物を見学しました。隣接する文化センターでは、ロシアの民族舞踊を踊ってみる体験や、民族衣装をお借りして記念撮影大会などして、この日のプログラムは終了。各々緊張と期待の面持ちで、ペア生徒とともにホストファミリーの元へ・・・。

民族舞踊体験の写真
民族衣装を着た写真

8月1日(水)

 朝、生徒たちは市内の幼稚園に集合。前日と比べて、皆ぐっと仲良くなっていて、コミュニケーションをしっかりとって、楽しい夜を過ごしたことが明らかでした。それぞれ、夜は散歩したり、趣味の音楽で盛り上がったとのこと。また、コミュニケーションはスマートフォンの「翻訳アプリ」やインターネットサイトの翻訳サービスを使っていたとのことでした。現代的なコミュニケーションツールを駆使していたようです。

 幼稚園では、園児の皆さんが手作りのプレゼント(紙で作った人形)を用意して待っていてくれました。少しの時間、園児たちとの交流をして、その後は「お菓子で花束をつくる」体験教室を行いました。
 また、「ネベリスクニュース社」へも訪問、ここではオリジナルマグカップ作りを体験しました。実はこの「ネベリスクニュース社」の取材団が、2日間のネベリスクでの交流プログラムに密着していました。稚内の生徒たちはインタビューなどの取材を受け、その模様は現地で大きく取り上げられたようです。
 

お菓子でのブーケ作りの写真
サッカーの試合の写真

 午後からは、生徒たち皆で絵画体験をしたり、市内のスポーツ学校で男子生徒たちによるミニサッカー対決や、ヨット体験を行いました(このページの冒頭の写真がヨット体験時の写真です。)

 交流最後のプログラムは、海岸でのピクニックとバーベキューでした。ネベリスク市役所の皆さまと、各ホストファミリーの皆さまがご用意をしてくださった料理に舌鼓をうちながら、楽しい時間を過ごしました。あいにくの雨模様でしたが、生徒たちはすっかり8人で仲良く、ジェスチャーや英語を交えながら、笑顔の絶えないひとときとなりました。

ピクニックの写真
バーベキューの写真 

 そして各家庭で、ネベリスク最後の夜を過ごしました。

8月2日(木)

 とうとうお別れの朝です。ホストファミリーの皆さまが、生徒たちを市庁舎へ連れてきてくださいました。中には泣いているお母さんもいらっしゃって、2日間でとても素敵な交流ができたことを物語っていました。みんな名残惜しそうで、なかなか離れられませんでした。そこで、稚内側の生徒が一人ひとり「感謝のスピーチ」を行い、2日間の感想とお礼を伝えました。すると、ネベリスク側の生徒も一人ひとりスピーチを行い、「稚内でまた会いましょう!とお別れしました。

別れのスピーチの写真
別れのハグの写真

 稚内の生徒は、ネベリスクがとても気に入った様子で、「離れたくない・・・」と言いつつ、2時間バスに揺られて再びユジノサハリンスク市へ。

 ユジノサハリンスク到着後は昼食へ。「スタローバヤ」と呼ばれる、自分で注文する方式の食堂でのランチにチャレンジ!生徒たちは、ロシア語で「こんにちは」「ありがとう」「これ」「お願いします」などが自然に口から出てくるまでになっていたので、自分たちで選んだランチを達成感とともに堪能していました。

 午後からは≪サハリン州郷土博物館≫で見学し、冬はスキー場となる≪山の空気≫というレジャースポットへ行き、山の上からユジノサハリンスク市の街並みを眺めました。下山後はユジノサハリンスク市民憩いの場である≪ガガーリン公園≫へ。小さな遊園地があり、絶叫系アトラクションで楽しみました。
 

山の空気の写真
遊園地の写真

 夕食は、ユジノサハリンスク市内の日本食レストランで、「サハリンで食されている日本食」を体験しました。自分たちの国の料理が、海外ではどのように提供されているのか、興味深く味わいました。

8月3日(金)

 1日中ユジノサハリンスク市内を堪能する日となりました。

 日本ではなかなか見る機会のない、ロシア正教の教会を2か所見学。また、≪メモリアルミュージアム≫では、古代ロシアの成り立ちから現在までのロシアの歴史を見学。展示物はすべてロシア語でしたが、CGや映像がふんだんに取り入れられた展示で、言葉がわからないなりにも楽しんでいました。≪チェーホフ文学館≫では、チェーホフの生涯と、彼の著書「サハリン島」について学習しました。

 また、稚内市とサハリン州との「パイプ役」を担っている、≪稚内市サハリン事務所≫も見学してもらいました。

ロシア正教会の写真
稚内市サハリン事務所の写真

 この日の午後には大型ショッピングセンター≪シティモール≫で、日本の家族や友達にお土産を買うなどして過ごしました。

8月4日(土)

 サハリンを発つ日がやってきてしまいました。早朝にホテルを出発し、一行は空港へ向かいました。例年は「稚内・コルサコフ定期航路」を利用するのですが、今年度は運行スケジュール発表が間に合わなかったため、往復ともに飛行機での旅となりました。

 すっかりサハリンに馴染んだ生徒たちは「まだ居てもいい・・・」「寂しい!」と、後ろ髪をひかれつつ、日本へと帰国しました。帰国直後も「うっかり日本人にロシア語でお礼を言ってしまった・・・」というようなことも。

 長旅となってしまいましたが、無事に生徒4名は当日夕方、稚内へと帰ってきました。海外でたくさんの経験と、素敵な仲間に出会った、実り多い5泊6日だったのではないでしょうか。次は稚内で、ネベリスクの仲間たちをお迎えします。

帰国時の写真

本文ここまで

ここからフッターメニュー