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友好都市との各種会議について(2016年7月)

議定書に署名した後に握手を交わす4市代表の写真
7月20日から7月22日の期間で、サハリンの友好都市であるネべリスク市(6名)、コルサコフ市(4名)、ユジノサハリンスク市(3名)、加えてサハリン州政府(4名)の各代表団が稚内を訪れ、毎年継続している<日ロフェリー定期航路利用促進合同会議及び稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議>、<第9回 友好都市経済交流促進会議>を7月21日に市内ホテルを会場に開催しました。
「稚内・コルサコフ航路」が休航という状況下、サハリンの皆さんは空路で新千歳空港に上陸後に陸路で稚内に北上し、会議の翌日に陸路で札幌方面に引揚げました。慌ただしい日程となってしまいましたが、新たな体制で「稚内・コルサコフ航路」が帰って来ることも決まった中、充実した意見交換が出来ました。また、サハリンの皆さんは長い移動になった他方で、北海道内のインフラの様子等を見聞する機会ともなったようです。

日ロフェリー定期航路利用促進合同会議及び稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議

サハリン側からサハリン州政府代表団、コルサコフ市代表団が参加し、北海道、日ロフェリー定期航路利用促進協議会、稚内市、稚内・コルサコフ定期航路利用促進協議会、同協議会関係団体、関係官公庁等からの参加が在り、事務局を含めて44名が出席しました。

稚内・コルサコフ航路が、北海道とサハリンとの様々な分野にわたる交流、更に日ロ両国の善隣関係を深めて行く上で不可欠なものであるとの認識で一致し、運航会社の撤退で休航していた航路に関して、「旅客輸送の再開」に力を尽くしてきた経過が確認されました。
3台ものテレビカメラが入り注目された様子
この会議を行っている最中に、旅客輸送再開が決まった稚内・コルサコフ航路に就航することになる船、<ペンギン33>が試験運航のために稚内港を目指して航行中という状況でした。「新たな歴史の頁」が、これから開かれようとする中で、今後も旅客輸送の拡大に向けた取組を継続することが確認されました。

ロシア側では、外国人旅行客向けに「船で往復する場合、72時間以内の滞在について、査証手続を簡素化する」という“免除制度”を導入しており、日本の旅行者がサハリンを訪ねる場合に積極的に活用された経過が在り、<ペンギン33>に関しても、乗船する旅客が条件を満たした場合にそれが適用されます。それを踏まえて、「日本を訪ねるロシア人旅客」に関しても似たような仕組みを導入すべきであろうとの意見がサハリン側から相次ぎました。これに関しては、引き続き関係機関に要望します。
 
8月1日から旅客輸送を始める、<ペンギン33>による稚内・コルサコフ航路に対し、同船が運航しにくい冬季に別な船を用いた稚内・ホルムスク航路の運航を検討という意見も在りました。

そして<ペンギン33>が発着するコルサコフ港に関して、新たな旅客施設の建設や大型船対応向けの埠頭改修や浚渫が手掛けられようとしていること、加えて流通施設や船舶修理施設等の整備を含む“水産クラスター”構想が進められようとしていることも話題となりました。
議定書に署名する稚内市、コルサコフ市の両代表の写真
この会議は継続することに合意し、次回会議を来年にサハリンで開催することと決しました。

第9回 友好都市経済交流促進会議

友好都市経済交流促進会議の様子
サハリン側からネベリスク市代表団、コルサコフ市代表団、ユジノサハリンスク市代表団、サハリン州政府代表団が参加し、稚内側からは稚内市、稚内商工会議所、稚内日ロ経済交流協会、稚内港利用促進連絡会議、稚内観光協会、JA稚内、関係官公庁等から参加が在り、事務局を含めて34名が出席しました。
この会議は様々な分野に関する友好都市間での意見交換の機会を集約したもので、2010年の第3回以来、各代表による基調発言を受けて意見交換を行うという方式で進めています。

近年、北海道内には外国人旅行客も非常に増えていて、同時に更に多くの誘客が目指されています。こうした旅行客の誘客を増やして行くということに関して、サハリン側各市、そして州政府としても強い想いを抱いていることが今回の会議で明確になりました。サハリン側各代表による発言は、“観光振興”に多くが割かれたのでした。

最近、稚内では“広域観光周遊ルート”という考え方で、外国人旅行客も含めた誘客の拡大を目指すことに取組んでいますが、「○○(他の都市)~稚内~サハリン」という旅行客の流れを形成して行くことも望まれるという話題が在りました。

サハリンでは、ユジノサハリンスク市内の<ゴールヌィー・ボーズドゥフ>(山の空気)というスキー場を核に、大掛かりな観光振興策が展開されようとしているということでした。この他、ネベリスクの沖に浮かぶモネロン島の観光開発の話題や、温泉や各種のアクティビティーが愉しめるような観光振興を図りたいという話題が在りました。更に、旅行者の利便を図るべく、シャトルバス運行やブックレット作成を進めるというアイディアも紹介されていました。

これらの他、農業、水産業、建設業に関する技術協力や、水産関係品の稚内への輸入に関連する話題も在りました。

この会議も継続することに合意し、次回会議は来年にネベリスクで開催することと決しました。

午前中に<日ロフェリー定期航路利用促進合同会議及び稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議>、午後に<第9回 友好都市経済交流促進会議>をそれぞれ催した後、夕刻には懇親会<友好都市親善交流会>を催し、席上で各代表によって各会議の「議定書」に署名が行われました。

今年、2016年はコルサコフ市との「友好都市25年」、ユジノサハリンスク市との「友好都市15年」に相当することから、<友好都市親善交流会>の席上では記念品交換も行われました。

他方、来2017年はネベリスク市との「友好都市45年」ということになります。その記念すべき年に、記念すべき「第10回 友好都市経済交流促進会議」がネベリスク市で開催されることとなりました。今後も各友好都市間で率直に意見交換をしながら、稚内・コルサコフ航路を盛り立てて地域間協力を推し進めること、更に「来年のネベリスクでの会議での再会」を約して催事は閉幕したのでした。
 
試験運航で稚内港に入ったペンギン33の写真
※稚内・コルサコフを結ぶ<ペンギン33>の運航に関して、詳しくは総代理店<HSL 北海道サハリン航路株式会社>へお問い合わせ下さい。
HSL 北海道サハリン航路株式会社

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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