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「サハリンTVクルー招聘 2014」(2014年5・6月)

「白い恋人パーク」内で撮影をしている様子サハリンでは旅行への需要が高まり、旅行先の選択肢が拡がっています。そうした中、東南アジア諸国等の人気が高まり、東南アジア諸国の観光宣伝を担当する政府の部局が日本で展開するものと似たような宣伝を、サハリンでも展開している例が見受けられることさえ在る程です。そうした他方、稚内・コルサコフ航路で稚内に上陸し、北海道内や日本国内を訪ねる方は伸び悩んでいます。

このような状況を踏まえ、稚内・コルサコフ定期航路利用促進協議会では、サハリンのテレビ放送局のクルーを招聘し、「マダマダ面白い北海道」を紹介するコンテンツの制作、放映を目指す「サハリンTVクルー招聘 2014」に取組むこととしました。

北海道神宮境内で撮影をしている様子稚内では2010年に、“ビジットジャパンキャンペーン”(VJC)の一環として、サハリンのテレビ局のクルーを招き、稚内や宗谷地域の様々な事物を紹介するコンテンツを制作し、サハリンで放映して頂くという「サハリン州テレビメディア招聘事業」を実施した経過が在ります。その事例を参照し、今回の「サハリンTVクルー招聘 2014」が計画されました。

招聘したのはサハリンのASTV(アーエステーベー)の皆さんです。社名は「オルターナティブ・サハリン・テレビ放送」という意味です。サハリンでは初めてとなる「(ソ連時代の)国営放送の流れを汲まない民間テレビ放送局」として1994年に設立され、「これまでとは別な選択肢」という意味を込めて「オルターナティブ」の語を社名に入れたそうです。

ASTVについては、「サハリンの人々の暮らしのための放送局」を標榜し、地域の政治経済情勢、事件・事故、催事、天気予報やその他の生活情報等を盛り込んだ自社制作番組を多く制作、放映していることから、サハリン州内の住民の間で支持が高く、放映された内容が住民の間で話題に上る機会も多いようです。ASTVは所謂“民放”であり、コマーシャル放映や映像コンテンツ制作を主要な収入源としています。

温室内で撮影を行っている様子5月24日から6月2日の日程で、レポーター2名、カメラマン2名の計4名がやって来ました。ASTVからやって来た4名は「レポーター+カメラマン」のペアを2組編成し、各々に各地を巡って取材を行いました。

今般のお話しをASTVに持ち込んだところ、先方では2010年の経過を承知している方が多く仕事を続けていることも在って「あの2010年の!?」と湧き上がった様子です。早速、担当者で“制作企画会議”というようなものを催し、「例えば“北海道の農業”が面白い」という話題に至ったことを1月末の打合せで伝えてくれました。その際の話しでは「眼前に在るモノが現在に至るまでの経過、歴史、関った人々の物語というようなモノが感じられるように事物を紹介することが“マダマダ知られていない”を紹介することであろう」という考え方で、産業や人々の暮らしにライトを当てて“魅力溢れる隣国、隣接地域”を視聴者に伝えたいという情熱を示していました。それを踏まえて「こういう場所を訪ねるのは如何か?」と投掛けて了承を頂き、関係先と各々に協議しながら日程も固めて行き、今般の計画実施に至っています。

稚内市長とのインタビュー「産業や人々の暮らしにライトを当てて“魅力溢れる隣国、隣接地域”を視聴者に伝えたいという情熱」に鑑みて訪問先を選定していることも在り、取材に訪れた場所を一見すると「“観光”??」というようにも見えるのかもしれませんが、何れも「魅力溢れる地域」という北海道のことを伝える材料としてそれぞれに善いように見受けられます。

今回は農業関係、酒類製造関係、菓子製造や家具工場、ホタテ漁の水揚げの現場や加工場等、「モノを造る場所」が多く取り上げられました。これらは「関係者の皆さんの真摯な仕事を通じて良質な産物が出来ている」という、北海道の“トータルイメージ”を底上げしてくれるものになっていると見受けられますし、各所で彼らは関係者の皆さんの「質へのこだわり」に驚いていました。そして、日本国内では「何となく耳に馴染んでいる」というような仕組みについて、類似するモノが思い当たらないサハリンからの目線で丁寧に掘り下げていました。

鉄道駅やバス会社も訪ね、稚内と北海道内各地を往来するような場合や、各地に滞在して移動する場合に利用することになる公共交通機関の様子を紹介する内容であると同時に、取材の中で「サハリンと北海道での雰囲気の違い」を意識する部分も在ったようです。

宗谷港で撮影をする様子「産業や人々の暮らしにライトを当てて“魅力溢れる隣国、隣接地域”を視聴者に伝えたい」ということで取材を進めましたが、例えば強風で深い霧も掛かっている宗谷港でホタテを水揚げする様子というような、「同じ街に住んでいる人でも視たことが無い人の方が多い」と思われるような場面まで、早朝からの出発をも厭わずに取材していて、出来上がるコンテンツは「サハリンの人達だけではなく、北海道の人達が視ても面白いかもしれない」ものになりそうな期待が膨らみます。

普段は、事故発生現場の様子、議会の議場、行政機関の会見場等での取材が多いという彼らですが、今般は「視たことが無いもの」や、「サハリンでも身近なものとは様子が異なる様々なもの」を見聞し、ビデオに収め、関係者のお話しを伺うということで、少々込み合った日程をものともせずに精力的に活動しました。少しでも空いた時間が在れば、滞在した各地で宿舎周辺を積極的に動き回り、各々に興味深い物を色々と見付けていたようです。

5月24日に空路で北海道入りした一行は、6月2日に稚内港を発つフェリーで、取材で得た多くの素材を土産にサハリンへ戻ります。取材成果ということになるコンテンツは6月から順次、ASTVの情報番組の中で放映して行く計画と聞きます。「こちらの様子を、あちらの視点で探って頂き、探ったことを広く伝えて頂く」というような取組は、真摯な地域間文化交流というものであり、相互理解の深化に、更に地域間の往来拡大に大いに寄与することでしょう。

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