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「ユジノサハリンスク道北物産展2013」(2013年9月7~8日)

「道北物産展2013」会場施設外壁の看板の写真サハリンとの交流を志向する道北地域の6市(旭川、名寄、士別、留萌、紋別、稚内)が連携し、北海道産品の販路開拓・拡大を図り、稚内・コルサコフ航路による貨物輸送の需要喚起を目指すべく、ユジノサハリンスク市内の商業施設でサハリン州住民に産品の紹介、販売を行う「ユジノサハリンスク道北物産展2013」が催されました。

各市の関係者は9月5日の稚内・コルサコフ間フェリーで現地入りを計画しましたが、荒天による欠航という珍しい事態が発生し、結局9月6日に現地入りすることとなりました。9月6日以降、7日と8日の「ユジノサハリンスク道北物産展2013」当日、その後の関係者が引揚げた9月10日まで好天が続きました。好天で日中は20℃を少し超える程度に温かくなりますが、朝夕は少し冷える感じで、既に「秋晴れ」の趣でした。

オープニングの鏡割りの様子
9月7日朝のオープニングセレモニーでは、日本の祝い事の慣習をサハリンの皆さんに紹介する意味も込めて鏡割りが行われました。「旭川市用意の樽にユジノサハリンスク市用意のウォッカを入れて行う」というユニークなものも行われ、好評を博しました。

オープニングセレモニーの中、ユジノサハリンスク市のアンドレイ・ロープキン市長は「対日関係に於いては“文化交流から経済交流へ”という流れが在るように思っている。色々な合意とそれに伴う成果により、街の経済の様子も変わっているのではないであろうか」とし、市民生活をより豊かにする食糧生産や食品流通の拡大や高度化を目指す構想の進展など、物産展を契機に地域間交流が益々実務的なものとなって発展することへの期待を表明しました。道北6市を代表して挨拶に立った旭川市の西川将人市長は、会場が溢れるばかりに集まった人々への感謝の言葉に加え、「フェリーを地域間の物流強化に活かすべく開催したという一面も持つのが今回の物産展である。各方面の御協力を頂きながら、準備の中での課題を克服しながらここに至ったと思っている」とし、今回を初回として継続的にこうした取組みを行うことを表明しました。

今回は、参加6市(旭川、士別、名寄、留萌、紋別、稚内)で生産されているもの、または取り扱われている商品35品目が扱われました。

開店直後から大勢の来場者が詰掛け、人気が高かったスイカ、メロン、ジュース、米等はかなりの勢いで売れ、1時間もすると陳列品がかなり少なくなり、「第1日予定数量完売」も眼に留まるようになっていました。第二日になっても開店時から続々と来場者が見られ、初日に残した分の展示販売を続けましたが、30分程度で完売する物も見受けられる状況でした。

稚内から持ち込んだ商品を陳列して来場者に備える様子

出展品の多くは、ユジノサハリンスク市内のスーパーマーケットで出回っている各種商品に比して、同等か少々高い程度の価格帯が主体になりました。「日本の商品」に関しては「良質な筈である」という信頼感が高く、期待が大きいことが伺えました。他方、「消費者の嗜好に応じた豊かな市場」が既に形成されているサハリンで継続的に販売を行う上では、関係者間で「継続的に売れ続ける理由」を見出すような努力を継続する必要性も在るように見受けられます。

夥しい来場者が続々と商品を求めている様子
会場内で粗品を配布する際に行った「○×クイズ」を通じて判ったことですが、サハリンの皆さんの間では、「<アインス宗谷>がコルサコフ・稚内間に運航中であること」、「ユジノサハリンスク市と比べた場合の旭川市や稚内市の人口規模」、「各市に温泉が在ること」という次元の基本的な情報が存外に知られているようでした。こうしたことや、場内に溢れた熱気、来場者の様子から、或いは「北海道内で考えている以上に、サハリンの人々にとっての北海道や日本は“身近な存在”である」ことが覗えました。

「ユジノサハリンスク道北物産展2013」には、2日間で16,500名もの皆さんが訪れました。

会場となった商業施設の写真(開店前)
(今回の会場となった商業施設 準備に向かった際の、開店前の様子)

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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