リニューアルが進む街並み(2010年5月)
ユジノサハリンスクの街並みは、年を追う毎にカラフルになっているように感じられます。
稚内からユジノサハリンスクを訪ねるには、コルサコフ港から北上するコースが一般的ですが、途中のユジノサハリンスク空港周辺までは目立つ大きな建物は見当たりません。やがて、大型ショッピングセンターが見え、そこを過ぎて少し進む辺りから、突然大きな建物が続く感じになります。
以前、ユジノサハリンスク市街の南端部に相当する辺りは、「大きめな建物が見える」というだけでしたが、最近はそれに加えて「派手になる」という感じがします。
ユジノサハリンスク市内では、最近は“リニューアル”が毎年のように行われています。それまではむき出しのコンクリートであったり、淡い色の塗装が施された壁であった箇所について、華やかな色彩のサイディングが貼り付けられていたり、鮮やかな色の再塗装が施されている様子が見受けられます。
やや旧めな建物に混ざり、新しい建物も建っていますが、最近ではそうしたものが在る光景も「見慣れたもの」になりつつあります。そうした新しめな建物の脇を、新旧様々な夥しい自動車が行き交っている様は、圧倒されるようなものがあります。
ユジノサハリンスクでは様々なサービスが興っているようですが、少し人通りが多い場所に面している建物の一部は、どんどん新しい店等に改装されているようです。目線の高さ、視野に入り易い辺りはどんどん新しくなっており、「○年前に確かここにこういうものが在って…」というような記憶を頼りに街を歩くと、恐らく戸惑ってしまいます。
ユジノサハリンスク市内は自動車が多いのですが、朝夕の通勤・通学時間帯を中心に、バスを利用している方も大勢見掛けます。この数年、風雨、或いは雪を避ける屋根の在る待合スペースを備えたバス停が少しずつ増えていたのですが、いつの間にか「半ば標準化?」という具合に見えます。
そのバス停の、屋根の在る待合スペースの内側を覗くと、市内バス路線の運行系統図が在りました。「探さずに選ぶ」というようなキャッチコピーと共に路線図が在りますが、全く初めてユジノサハリンスクを訪ねる方には、これを使いこなすのは、やや難しいかもしれません。日本のバス停の定番である、運行時刻表は見掛けませんでした。
通の歩道部分での“インターロッキング”ですが、最近では工事をやっている場面を見掛ける機会は減りました。歩き回る機会が多いような辺りでは、粗方工事が完了しているからに他なりません。
それでも、最近までリニューアルをしていたユジノサハリンスク駅前の公園脇では“インターロッキング”の工事を忙しそうに進めていました。
街並みのリニューアルは、もう少し続きそうな気配です。
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