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コルサコフ2番学校の日本語教室では、毎年2月の終わりに「日本文化の日」という催しを開き、学習の成果を発表しています。ご招待を頂いたので出席したところ、漢字ゲーム、箸使いゲーム、日本の歌、“北海てっぺんおどり”など多彩な内容に驚かされました。他の来賓の方達も感動していました。生徒達の夢は、“隣の国”日本の稚内などに旅行して、日本語を使ってみることだそうです。
この「日本文化の日」はコルサコフ2番学校だけの行事です。学校で日本語の授業を始めたのは1991年のことでした。始めた理由は、教師を務めるレオニード・ミロノフさんが、日本を大好きなこと、それから子ども達が大好きで、日本の高校からの留学生を自宅で世話することもあったこと、更に「サハリンに一番近い外国」であり、文化面・経済面でも力強くとても良いものをもっているように考えているからということです。
サハリンの人達は日本を「とても不思議な国」と思っているようです。色々ななものをいとも簡単に作り出すことができる器用さが不思議なようです。また、殆どの日本人が礼儀正しく、清潔、きれい好きに徹しているのに感動しています。このため、日本人のように考え行動して生活したい、日本のようにサハリンの地域を作っていきたいと思う人が増えているようです。
サハリンでの外国語教育は6歳からはじまります。サハリンの義務教育は、原則的に6歳から17歳までの一貫教育で、12年間同じ学校に通います。6歳から国語(ロシア語)と外国語(英語)を学びます。日本と違うのは“落第”があることです。
日本語は、国立サハリン総合大学とユジノサハリンスク法律経済情報大学に学科があり、18歳以降にそこで学ぶことができます。このほかに、日本外務省所属のサハリン日本センターでの講座があり、一般社会人を対象に5年間コースで週1回90分の講座を開設しており、社会人に人気があります。現在受講者は30人ほどです。
コルサコフ2番学校ですが、指導教師に恵まれたため、15歳から日本語を教える独自の講座を設けることができました。言葉を覚えるのは難しいですが、例えばパソコンの操作を覚えるのと同じで、毎日のように使って慣れることが必要と思います。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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