午前9時30分過ぎに会場入りしたサハリンの児童・生徒の皆さんは、早速順次リハーサルを始めました。 当初の予定では、最初に合唱をメインとするコルサコフ市の<バーブシキ・ピェースニャ>が登場し、続いて舞踏を披露するネベリスク市の<フォルツーナ>とユジノサハリンスク市の<クラブ・イースカルキ>が交互に登場し、幕間に入ることになっていました。しかし、<フォルツーナ>と<クラブ・イースカルキ>の“衣装換え”の時間が足りず、ステージが巧く進行しない危惧が残ったため、両者に<バーブシキ・ピェースニャ>を加え「3グループが順次登場する型にする」と前夜の午後11時頃に話し合いが持たれました。それを受けて、本番の順番や、舞踏で使う音楽の確認等を行いました。また、前半では、後半に使う「合唱団用の壇」を撤去することも決まりました。 リハーサルで存外に時間を要したのは“共演”の合唱です。スムースにステージへ入退場出来るように、各メンバーが立つ位置を決めなければなりません。「間に入って!」、「20センチ程下がって!」、「そこの人達は前へ!」と位置を決めると、目印を持ったメンバーから何人目かを各自記憶し、ステージのどちら側から入退場するかを確認しました。歌そのものの練習の数倍も時間を要してしまいました。 そのリハーサルが、何とか開場時間に間に合うように漸く終了した後も、各グループの皆さんは、本番開始の直前まで、文化センターの空いたスペースで動きを確認するなど準備に余念がありませんでした。 |