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“救急雪上車”(2007年12月)

 ユジノサハリンスク市内でも救急車を時々見掛けます。日本国内でも見掛ける、病気や怪我の人を、横になったまま乗せることが出来るような箱型の自動車がこちらでも一般的で、日本で言う“救急救命士”に相当する、訓練を受けた隊員が乗務しているそうです。

 この救急車の車庫になっている辺りを通りすぎようとすると、不思議なものがありました。

ユジノサハリンスクで導入された“救急雪上車”。

 黄色い車体にキャタピラを備えていますが、白い丸の上に赤十字のマークが車体に描かれています。稚内の青少年科学館に展示されている、南極観測隊が使用していた雪上車のような車輌です。

 これは吹雪や、融雪季の水溜りで生じる酷い悪路というような、特殊な条件下の悪路で緊急出動することを想定した救急車だというのです。

 ユジノサハリンスク市では、このキャタピラを装備した救急車を1台購入したそうです。これはロシア製の車輌とのことです。

(2007年12月11日 撮影)

<追記>

 この“救急雪上車”については、その後地元新聞で報道されたのでご紹介します。

2007年12月15日付けのサハリンの新聞<ソヴィエツキーサハリン>2007年12月15日付 <ソヴィェツキー・サハリン>紙

未開の雪原を路上のように
“全天候対応救急車”登場

 ユジノサハリンスク市の“救急ステーション”では、新しい機材の補充が行われた。ゴーリキー自動車工場(GAZ)社による全国プロジェクト“健康”の枠組で、導入の手続が進められている3輌の自動車<ガゼル>型と、1輌の無限軌道(キャタピラ)装着型泥濘地・雪上用車輌を導入し、試験運用する運びとなった。

 赤十字が車体に描かれた<ガゼル>型だが、ユジノサハリンスク市民にとっては珍しいものではない。既に5輌、この種の特殊車輌が市内で稼動している。こうした車輌は、医療措置が必要な傷病者を最低限の所要時間で迅速に搬送することに特化したものである。従って、車内には人工呼吸器や、負傷箇所を吊る台を使うための滑車が備えられている。

 この雪上車は新しいものである。この輸送車輌はディーゼル燃料で稼動し、防水設計であり、雪原のような不整地を走破可能である。車内には3人の傷病者を、横たわった状態で乗せることが可能だ。除細動器(心臓が停止してしまいそうな場面で使用する機器)、人工呼吸器、パルスオクシメーター(脈拍数をモニターする装置)、患者の心拍が見られるように出来るモニター、酸素吸入器、その他の機材を常備している。これらにより、傷病者をステーションへ搬送している途中で、迅速に蘇生措置を施すことが可能となる。

 車輌の価格はおよそ250万ルーブル(* 約1,175万円程度)である。ユジノサハリンスク市では、融雪季や吹溜りの激しい時季に、郊外でこの車輌を投入することを予定している。例えば、スタロルスカヤ、ダーリヌィー、ベリェズニャキェ、トロイツコエ、或いはウラジミロフカなどでの、産婦や病人の救急搬送に用いる。またこの車輌は、<ゴールヌィー・ヴォーズドゥフ>(* ユジノサハリンスクのスキー場)のような場所へも、何らの支障無く登坂可能である。昨シーズンについては、スキーでの怪我人が発生した際、この種の車輌が出動した事例は無かったのだが。

 悪路走破の際だが、この車両は100kmの走破に45リットルから100リットルと多量のディーゼル燃料を消費するが、消費量は路面の状況次第である。整地の道路では、この車輌は時速60kmで走行可能だ。現在、この素晴らしい車輌は書類手続きを進めているところであり、間もなく実地での試運転に入る。運用を前に、スタロルスカヤ周辺の積雪の原野で、数百キロメートルを走破することとなる。これは必要な車輌であると言われている。現在、車輌の準備は整った。これと同様の車輌が更に2輌サハリン州に持込まれ、クリルとオハでも運用が計画されている。


 (Y サフォーロフ)

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