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「チェーホフ作品を読んでの少年少女絵画展」-現地の報道(2007年7月)

稚内の中学生の絵が展示されている話題が、サハリンの新聞で伝えられました  絵画展について、サハリンの新聞で紹介されましたのでお伝えします。

2007年7月17日付 <ソヴィェツキー・サハリン>紙

 チェーホフ作品を読みながら

 日本の年若きイラストレーター達がロシア作家の作品世界を挿絵に

 絵の下の題名が無ければ、悲しい目をした蛙がチェーホフの『牡蠣』の挿絵であることや、扇風機の横に居る綿毛の猫が『カシタンカ』(19世紀の作品)の挿絵であることには、思い至らないことであろう。隣接する地域北海道の稚内南中学校に学ぶ女子生徒達は、学校の必修科目ではないものの、日本でも「世紀を超えた人気外国作家」であるチェーホフの作品を読んだのである。

 <A. チェーホフ 『サハリン島』文学館>(チェーホフ記念館)のタチヤーナ・パヴリコーワ館長は、ユジノサハリンスク市内の稚内市事務所に提案を持ち掛けたが、提案は捨て去られてしまうことなく、ラペルーズ海峡(*宗谷海峡)の対岸の子ども達に「チェーホフの作品は好きですか?」という問い掛けが届いたのだった。この呼びかけに応じてサハリンへ届けられた挿絵によって、チェーホフの命日で“記念日”としている7月15日を前に、『チェーホフの主人公達の世界』という展覧会が始まったのである。

 記念館のそれほど広くないゲストルームで開かれている展覧会は、大規模なものではないが、ヴァラエティに富んだ内容と言えるものだ。日本からの出展は、今回与えられたテーマに関してのステレオタイプ(固定観念)を打ち砕くものとなっている。年若き日本のイラストレーター達は、チェーホフの世界を、文字通り「現代のもの」として表現している。絵の中の主人公達は、顔の半分近くを使って目が描き込まれるような、日本で人気のアニメのキャラクターを思わせるもので、21世紀の流行の服装に身を包んでいる。『ロスチャイルドのヴァイオリン』という悲しい物語に登場する貧しい音楽家は、彼に夢中な令嬢達に囲まれた美青年に生まれ変わっている。

 戯曲『かもめ』の劇中人物の中では、マーシャとメドヴェジェンコの愛の物語が、海の向こうのイラストレーター達には、筋書きの他の主題以上に価値が認められたようだ。

 稚内の子ども達の間で最も人気が高かったのは『カシタンカ』であったようだ。この作品は、学校の文学の時間で取り上げられるお陰で、サハリンでも人気が高い。

 2002年、このチェーホフ記念館では『チェーホフ作品を読みながら』というテーマで、地元の子ども達の作品展が催されたことがあり、多種多様な作品からの挿絵が出展された。今回の作品と、当時のような地元の作品が同時に同じ場所で展示されることが叶わなかったのは残念だが、実現すれば興味尽きない絵画展となりそうである。こういったことが出来れば、両国の子ども達が、更には隣国同士の人々が共有しているものを見出せるのかもしれない。芸術の領域にあっては、調和という不変の原則がすべてを司っているのであり、我々は不和による衝突を免れることが出来、通訳なしで語り合い、“共通の言葉”で簡単に友情や喜びを分かち合うことが出来るであろう。

 日本の人々がチェーホフ作品に胸躍らせ、作品を何度も読むことに関しては疑う余地も無いことである。が、逆に私達が逆に日本の文学に親しむようなことが出来るのであろうか?恐らくは、即座に、言い淀むことなく19世紀の日本の作家を挙げることが出来るような人は非常に少ないであろう。サハリンの子ども達は探求心に満ちている。その彼らなら、そうした分野で博学になれるのかもしれないが。今般の『チェーホフの主人公達の世界』という催しについて、最近までチェーホフ記念館の館長を務めていた、ユジノサハリンスク市文化・観光局のインガ・ツピェンコーワ局長は、「継続したい」とした。今度は、ユジノサハリンスクの年若きイラストレーター達が日本の著名な作家-チェーホフと同時代が良いであろう-の作品を読み、挿絵を描くという可能性もあるであろう。

(I. シードロワ)

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